まさおレポート

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今日のノスタルジックフォト バリ10選

2019-09-11 | バリ島 文化・風習・葬祭・ヒンドゥ・寺院・宮殿

この世で最もすばらしいものは懐かしい人と風景だ。残暑の厳しいおりから今日は過ぎ去ったバリの写真を10選してノスタルジックな楽しみにふけってみよう。

この女性はキンタマーニからクタビーチに出稼ぎに来て子供二人を育て上げた。名前はキキでクタビーチでは世界中の観光客からキキちゃんと慕われ愛されている。もう引退してキンタマーニのひなびた村でゆっくり老後を送っているかもしれない。この女性が年に数度あるお祭りに帰り寺々に参り祈ると風貌が一変する。

クタビーチでみんなを笑わしているキキちゃんからバリの奥深い精神を湛えたキキに変貌するとき見ているわたしも襟を正さざるを得ない厳粛な一瞬を迎える。

バリでもクタやサヌールでは清水を見ることはめったになかったが郊外にでると清水の流れ込む風景に出会うことがある。濃いベージュ色のバリの小ぶりな牛が水を飲んでいる姿は永遠を感じさせた。

どういう天の配剤かはいまだにわからないのだがバリの夕暮れは黄金色に輝くか銀色になるか。見事な銀色に染まると異世界の美しさに打たれる。

静穏を保っていたころのアグン山とふもとのベサキ寺院。噴火と噴煙を繰り返す今となってはすこぶるありがたい時代のありがたい一コマだ。

とっぷりとくれたクタビーチに祈る者たちのシルエットが残る。闇と夕日が世俗を洗う。

バリではパイソンをピトンと呼ぶ。巨大なピトンと遊ぶ幼児はバリの非現実を強調する。父親の満足そうな笑顔を眺めていると蛇と人間は友達になれるのだということがわかる。

バリの田舎でみた雄鶏はバリのシャモ、つまり闘う鶏だ。とさかの赤は闘志と生命力を宿している。太い蹴爪はこのままでも致命的な打撃を与えるが、闘鶏の場ではさらに鋭くとがれたナイフをつけて戦う。相手は首筋をナイフでえぐられて一瞬で倒される。

夕方になると現れるトウモロコシ売り、これは焼きではなくすでに茹てある。バリ人はトウモロコシを好むが焼き派と茹で派に分かれる。わたしはどちらも好きだ。


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