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FCC Proposes $20.4 Billion Rural Digital Opportunity Fund
つまり米国はデジタルデバイド解消のために2兆円を超すファンドを設立したということで、5Gの到来に備えて光ファイバーを充実させようとしている。米国ではいよいよラストワンマイル競争の復活という気がする。極端に云うと長めの引込み線が無線になったわけでやはり引っ込みまで光を持っている会社は圧倒的に強い。ベライゾンはベル・アトランティックとGTEが母体でそれなりにラストワンマイルを持っている。
日本ではNTTはもちろんKDDIもケーブル会社を傘下に持つのでそれなりの足回りを持つ。ソフトバンクは光の道を諦めているので5Gの足回りに苦労するのではないか。いずれにしても5G展開には今以上にラストワンマイル光が必要になる。光の道構想は新会社設立がポイントだったがこのファンド設立とう手もある。参考にして検討すべきではないか。
参考1
Verizonは「5G Home」を「世界初の商用5Gサービス」と位置付けている。「5G Home」は、家庭の近くに設置するVerizonの5Gアンテナと、各家庭に設置する専用の通信機器とを無線で接続することにより、家庭内まで光ファイバーを敷設しなくても高速なブロードバンド環境を実現するものである。
Verizonは「5G Home」で「Cut the Cord(ケーブルを切ろう)」
AT&Tは「標準規格」「モバイル中心」
Sprint T-Mobile US
「Massive MIMO」 T-Mobile US ローバンド(600MHz帯)「5Gサービス」米国における5G展開は異なる方針
日本2020年から5Gサービスの商用提供 2019年にはプレサービス スマートフォン等での利用以外に遠隔医療・遠隔操縦・スタジアムソリューション
参考2
Rural America and Technology(アメリカの田舎とテクノロジー)調査で米国の家庭の31%がブロードバンドを備えていないと指摘している。ブロードバンド接続があるのは人口の5分の1未満に過ぎない。「デジタルデバイド」の最たるものとなっている。「田舎」は米国の国土の面積のほぼ97%を占めている。
5Gの普及が、こうした数字に根本的な変化をもたらす可能性を指摘していること。「5Gが展開されてくれば、米国の田舎に大きな影響を及ぼすでしょう。ブロードバンドのキャリア市場の限界を打破し、これまではアクセスできなかった世帯にも、ブロードバンドを届けることができるようになるはずです」
これは順序を無視した楽観論にも聞こえる。5Gの展開のためには無線アンテナをつなぐ光が必要だと考えるのだがその光の代替に5Gはなりえないのではないか。
NTTがADSLではなく光先行を主張したのもアメリカ文脈からは正しいとも言える。アメリカは図体がでかいから小回りがきかない。日本は国土が狭いので小回りが聞くので光先行を一旦中断してADSLに方針転換しその後に光へのつなぎがうまく行ったがアメリカは光へのインセンティブが今ひとつ働かなかった。
同軸ケーブルはジカボリ敷設車で一気に敷設していたが光はそうは行かない。あの広大なアメリカは光をすっ飛ばして5Gに向かうのだろうか。
https://jp.techcrunch.com/2019/07/26/2019-07-25-nearly-a-third-of-u-s-households-dont-have-a-broadband-connection/amp/?fbclid=IwAR3AMCGD8rm53FWvgVJsBM2qmxLHt0KqC1oFp8LVVVVyLXxg28rK2p1JGuU