到来物 2013-01-30
日本の土を一年近く踏んでいない我が家にとってこのような到来物はことのほか嬉しい。昨日と一昨日に日本から届いた包にはこのようなものが入っていました。
広島の銘酒千福です。調布にあった電電公社中央学園の近くに「千福」という飲み屋があり寮を抜け出しては通ったものです。実に40年前の思い出のこもったお酒で、一昨日つれあいの実家から送っていただきました。暑い日が続くバリの夕方、ようやく涼しくなってきた風を感じながらきりっと冷やしたこれを蛸刺しでいただきました。
虎屋の銘品「夜の梅」 つれあいの知人から送られてきました。羊羹中の羊羹で、これまた20代初期のころからなじんだ絶品。この羊羹の銘柄を教えてくれたのは旅先で知り合い、交友の続いた40代のおじさんで「虎屋の羊羹 いいねえ特に夜の梅が」との言葉が蘇ります。
頂戴物のワイン 2012-10-02
スペイン人のお友達から頂戴物のワイン。久しぶりにコルク栓のワインが飲める。
バリではワインは2000円程度のもの(たとえばTwo Iland)でもほとんどがコルクではなく捻ってあける栓で、ちょっと情けない感じ。バリでコルクがとれないからなのか、あるいはワイン抜きがなくても開けられるようになのか、はたまたコルクが必要なほど寝かせることがないためか理由は不明だがコルク栓のしていないワインでは既に雰囲気づくりの段階でかなりハンディがある。
頂いたボトルのラベルにはMARQUES DE SANTOSERRANO CRIANZA 2007 Ribera del duero denomination de origen とある。このRibera del duero はソムリエ試験にも出題されるほどのスペインワインの名産地らしい。denomination de origenは原産地の証明で、これはかなり期待できる赤ワインだ。スペイン人は17度にキープしろと念を押していったがバリではどう考えても無理だ。せめて飲む前に20分だけ冷蔵庫に入れろともいったがこれならできそうだ。いずれにしてもこれは早目に飲むしかない。
おろし金がバリの我が家に 2013-08-2
我が家は大根おろしが大好きなのだがバリでは大根おろしに苦労する。せいぜいチーズおろし器が手に入るのだがペラペラのちゃちなもので大根がなかなか上手くおろせない。
今年最後の我が家へのお客様にお願いして日本から持ってきてもらった日本橋木屋のおろし金、さすがプロ仕様でもった感じと言い、見た目の美しさと言い日本の職人芸の質の高さに感心します。
木屋は懐かしい日本橋のしにせ。
ウィスキーの飲み比べ やはりスコッチは旨い 2013-07-31
6月の来客がウィスキーを持参していただいたり、7月には娘が持ってきてくれたりでこのところウィスキー長者になっている。ジョニーウォーカ青ラベル バレンタイン17年 響17年が揃ったことになる。今日はそれぞれをストレートで飲み比べて見たくなった。(舐め比べと言った方が正確かもしれない)
響17年 甘くてマイルドで水割りで飲んでもロックでも言うこと無し。
バレンタイン17年 甘くてマイルドだが響よりはスコッチらしいピートの効いた味がする。これも勿論美味い。
ジョニーウォーカ青ラベルはスコッチの強さが格別で、熟成しているのだがワイルドな味が舌を刺激する。だから決していやな刺激ではない。体に効いてきそうな刺激で確かに生命の水にふさわしい。これを飲んだ後には響もバレンタインもどこか物足りなくなる。
紙巻きたばことパイプや葉巻の違いにたとえられるかもしれない。水割りにして飲む分には響やバレンタインはいう事なしにうまい。これは上質の紙巻きたばこのようでだ。しかし舌に転がすようにして口中の余韻を楽しむ飲み方ではやはり青ラベルが断然よい。これはパイプか葉巻の嗜好と似ている。
香をきくあるいは茶を楽しむ世界と似ている。このスコッチ、値段は高いがストレートを舌で転がしているだけなら極めて少量ですみます。アルコールは適度に、むしろ少量(アルコール換算で缶ビール程度)が身体と折り合うポイントです。少量ならば奥の深いスコッチがベストのように思われ、今後ますますはまりそうな予感の一日でした。確かに味覚と嗅覚を通じて千古の森林の記憶が蘇ります。