とっさに反論できないような批判や回答を考え込んでしまう質問に遭遇することがある。日頃からよく整理してとっさの口撃に備えなければと痛感した例を列挙すると以下のものが思い浮かぶ。いずれも日本では直接質問をされることなど滅多にない内容で、世間話の雑談のつもりでのんびりと会話していると突然不意打ちのように質問が飛んでくるので、まともに答えるもよし、ジョークでかわすもよしだが準備をしておくにこしたことはない。
①「お前の国、日本はなんでもコピーコピーではないか」とあるドイツ人からの非難。このドイツ人は意地の悪いところがある曲者だが、とっさに反論できなかったことが残念だ。
②「お前の国はなんで他国に国を守らせているんだ。おかしいではないか」 これはさるカナダ人から。ちなみにこれと同じ話が村上春樹の東京奇談にある。
③天皇制と戦争責任とのからみでの批判。これはロシア人から。
④日本はなぜ中国や朝鮮を侵略したのか。これはスペイン人。
⑤お前の国はなぜそんなにころころ政権が変わるのだ。 これは想定質問だが回答するのは冷や汗ものだなあ。
⑥お前の国の原発の対応は一体どうなってるんだ。北半球への責任を感じているのか。 これも想定質問で、回答しにくい。
思うに日本国内にいるときには、日本人は創造力にかけるとか自嘲気味に言っておけば格好がつくし、民主党があほだからとか政府何やってんだと言うだけで一応すませていたのが、相手が外国人ではなんだかそういう回答ではしっくりこないことになる。家庭内ではバカ息子やバカ息子を叱ってみるが、他人に家族を非難されるとこれは話が違ってくるのと同じかもしれない。