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昔は堀厩舎は嫌いな厩舎でした。
東京しか使わないし、やたら出走するレースは少ないし、調教師はマスコミ嫌いなのか殆ど表には出ないし(現在の森一誠調教師がメディア対応をしていた気がします)。
大昔には大勢のスタッフがまとまって辞表を提出するなんて事案もあったようです。その時は堀先生が頭を下げて丸く収まったようですが、超一流厩舎として「妥協を許さない方針」についていけないスタッフも居たとか居ないとか。
パワハラ事案なんて言うのもあったようですし。
しかし、私は幸運にも「サリオス」に出資出来て、堀調教師の公式コメントなどを見るにつけて考えが変わりました。
堀師は今や数少ない「本物の調教師」だと思うようになりました。
単なる競馬ファンであり、外部の人間である私には詳細はもちろん分かりませんが、この調教師のこだわりは美浦所属の厩舎でありながら、ノーザンF生産馬であっても基本的にNF天栄を使わないという事に全て表れていると思います。
わざわざ輸送距離が多いNFしがらきを使って、最後はしっかりと自厩舎で仕上げるというもの。
外厩で殆ど作ってもらって最後を厩舎で整えるという今流行りの厩舎ではなく、基本的にトレセン内で自らの厩舎で馬を調教する調教師だと感じるようになりました。
この調教師のこだわり、馬への考え方、体調管理・状態の把握などはなかなか他とは比較出来ず、改めて凄い調教師だと心酔するようになりました。
さらに、今回幸運にも新馬勝ちを収めてくれた「ディオデルマーレ」の調整をずーっと見ていて本当に凄いな(行き過ぎでは…とも)と思ったものです。
トップ厩舎でありながらディオデルマーレをおよそ3か月も厩舎において調教してくれたのです(師は山元トレセンは果たして信頼しているのかな?)。
計時されている時計だけでも坂路37本、ウッド11本の計48本もありました(途中、頓挫があってのもので本数自体は増えています)。
当初のデビュー戦の前の美浦のウッドチップ6Fから81.7‐65.9‐50.8‐36.1‐22.8‐11.2秒と素晴らしいタイムを叩き出しました。加速ラップで終い11.6‐11.2は新馬では凄い(この猛時計を出して挫跖を発症。しばらく厩舎で休養となりました)。
そして、再度立ち上げてすぐの出走となり、不安の多いデビューとなりましたがあの勝ち方。
もう私の堀調教師に対する信頼はMAXになりましたね。
先日のジュニアC後のディオデルマーレはやや右前に硬さがみられるということで未だに厩舎に在厩しています。レースが終わって即放牧ではなく、レース後の状態をしっかりと確認するまで面倒を見るという方針もありがたいですね(まさか、ひょっとして続戦か?)。
この徹底ぶりです。ありがたいです。
そして皆さんにも記憶に新しい京都金杯でのサクラトゥジュールも関屋記念以来の休み明けでも勝利しました。去勢明けの長期休養明けでの重賞勝利ですよ。
そうです。私の推測するに堀調教師には叩きと言う概念は少なく、全戦必勝の方針で攻めて攻めて、攻め抜いているように私には感じるのです。
もちろん良血馬が集まっているからこその成績かもしれませんが、その馬たちを攻めて攻めて自ら強くする。そしてしっかりとケアをする。
その方針が徹底されているからこそのこの成績だと思うのです。
ディオデルマーレはその攻めにデビュー前に少し疲れを見せてしまいましたが、倒れることなく厩舎の攻めに耐え抜いたからこそ、見込みアリと評されてこうしてトップ厩舎の貴重な1馬房をず3か月以上もずっと使わせて頂いていると考える訳です。
長くなりましたので後日続編を。
今回、新しく作ったカテゴリー「厩舎論」は私の研究の場所を一応読み手を意識した文体にしているので、興味のない厩舎であれば全く面白くないかもしれませんね。
これからも私の注目する厩舎を少しづつ紹介していこうと思います。
数は使わないですね。間違いなく年4~5戦といったところです。
昔は一口馬主ファンに結構嫌われていた厩舎だと思うのですが、今は人気が高いですよ。しかも募集価格も高い(もう出資できないかもしれません)。
縁があったら是非体験してみて下さい。
結構シビアな厩舎ですよ。
私も堀厩舎は好きではありませんでしたが、まさるさんの仰るように今では珍しい自厩舎でしっかりと調教を積み重ねて仕上げてくれるし他厩舎の様に平然と休養明けは叩きでと掲示板にも載らない事がある中でいつでも勝ち負け出来る仕上げでレースに挑む姿が本当に素晴らしいですね。
しかしあまり数使わない厩舎と言うイメージは変わらないので私には合わない厩舎かもしれません😅
それでも自厩舎でじっくり育ててくれるのは魅力ですよね。
私も縁があればお世話になりたいと思います。