無限大の夢追いかけて

日々、頭に浮かんだことを書き残そうと思います。

僕の伯母

2010-12-15 21:52:43 | 我が家・我が町

 平成22年12月13日、午後3時。
 このブログにもちょくちょく登場していた。
 僕の伯母さんが85歳で亡くなりました。

 そして、今日、お葬式を無事に終えることができました。

 ブログに書くのもどうかと思ったのですが・・・
 今夜、此処に書き残そうと思います。

 

 伯母さんの一生は、病気との戦いだったと思います。
 小さいころから目の病気と戦い、何度もの手術。
 年をとってからは、胃がん、大腸がん、そして肺がん。
 他にも数度の大手術。
 それを、何度も乗り越えて生きてきました。

 そんな伯母さんと僕は47年間同居してきました。
 いろんな思い出があります。
 そんな思い出の中に、僕が小さいころ、
 目の見えない伯母さんの手を引いて、近くの歯医者に行った時、
 周囲の人が、その姿を同情の目で見ていたことが、
 僕にとって、強烈な思い出になっています。

 伯母は、周囲からそんな目で見られながら、どう生きてきたか?
 僕が小さいころは、全く目が見えないのに、
 裁縫が得意でした。編み物も得意でした。
 針灸の仕事もしていました。
 僕自身、勉強を教えてもらっていました。
 高齢になってからは、洋ランを育てていました。
 毎年、自分一人で植え替えを繰り返し、毎年きれいな花を咲かせていました。
 動物が大好きで、犬をかわいがってくれました。
 オカメインコも永く飼っていました。
 図書館から朗読テープやCDを借りて聞いていました。
 ラジオでニュースもよく聞いていて、僕にもいろんなことを教えてくれました。

 そんな伯母さんの生き方を間近で見てきて、僕はいつも思っていました。
 「目の見えない伯母さんでも、こんなに力強く生きている。
  悲しいこと、つらいこと、いっぱいいっぱいあるはずなのに、
  とにかく前向きに、力強く生きている。
  僕も、そんな伯母さんに負けないように生きていこう。」
 そんなことを何度も思いました。

 ・・・

 もちろん、そんな伯母さんがこうして前向きに力強く生きてこれたのも、
 僕の母の支えがあったからです。
 僕の母が、伯母さんをずっと、ずっと支えている姿を見ながら、
 僕も、できる限り伯母さんを支えてあげよう。
 そんなことをいつも思っていました。

 そして、僕の家族。
 家族全員も同じ気持ちで伯母さんを支えてきました。

 ・・・

 二週間前から、伯母さんの様子が急激に変わりました。
 一人で歩けない。一人でトイレに行けない。一人でお風呂に入れない。
 さすがに、伯母さんも限界だったんだと思います。
 僕の母に、僕に、
 「ありがとうな。ありがとうな。」と何度も何度も口にするようになりました。

 家族、親族、そして介護を手伝ってくださった方々や、ご近所の方々。
 伯母さんは、そんな方々への感謝の気持ちでいっぱいだったんだと思います。


 「本当にありがとうございます。私は幸せでした。」
 そんな言葉を残して伯母さんは旅立った。

 そんな気がします。

  













 と、今日の葬儀で、喪主として話をさせてもらいました。。。