・・・ 活況!小説投稿サイト ・・・
▼ あの冬のきりりと冷えた夜だった 『斜陽』 の扉をひらいたときは 松井多絵子
「小説を書いてます」というツィツターが多くなってきた。短歌を始めてから私はほとんど小説を読まない。小説家になりたいなどと思ったのは半世紀も前の今ごろだったか。2月はあまり外出しない。家で本を読む。小説を読むと私も書いて見たくなる。しかし小説を書くのはマラソンみたいだ。短歌は手帳に書き留めるだけだが始終身辺が気になる。歌集や歌書を読むことに追われ、私は小説をあまり読まなくなってしまった。毎朝、新聞をひろげれば、広告がしきりに小説を読むように勧めているが、。
今日の朝刊☀で 小説の投稿、閲覧できるウェブサイトが次々オープンしていることを知る。出版社KADOKAWAとブログなどを運営する♦「はてな」 は今月末、小説投稿サイト
「カクヨム」を始める。狙いの一つは才能の発掘だ。投稿サイトは多様化も進んでいる。主な小説投稿サイトには次のようなサイトがある。
♦ 魔法の i らんど KADOKAWA 恋愛系の小説が中心。「恋空」が映画化
♦ 小説家になろう ヒナプロジェクト 「なろう系」と呼ばれるファンタジー系ライトノベル
♦ E ★ エプロスタ エプリスタ 漫画やエッセーも投稿可能
♦ comicoノベル NHNcomico 登場人物の台詞が無料通信アプリ「LINE」で表示
♦ ノペラボ ディスカヴァー 投稿作は編集者が読み、優秀作は出版も
♦ STORIE インデックス イラストと物語を合わせて投稿可能
♦ カクヨム KADOKAWA、はてな ホラーなど7ジャンルのコンテスト実施
優秀作は出版も。
投稿サイトの利用者向け文学教室で教える作家の石田衣良は「専業で食べていける作家の数はこの10年で半減した。逆に投稿サイトには月に数百万人が集まり、ヒットを生んでいる。小説も出版社が圧倒的に支配する力がなくなっている」と。
小説家を志す方へ、 冬こそベストシーズン、2月の寒さがアナタに書かせますよ。
2月2日 松井多絵子