またかと思う台風、なんの恨みがあって九州地方を襲うのか。東洋のガラパゴスと言われる奄美大島は私の憧れの島、5年前の冬に、台風の少ない時期の奄美大島を一周した。あの時の感動を記した10首をお伝えしたい、
1、 この島に四十あるとうトンネルの七つを抜けてなお昼さがり
2、 トンネルの闇こそよけれ薄闇はひととき我を考える葦に
3、 台風に倒されたソテツが幾百も左右にけものの屍のごとし
4、 この辺か、隕石落ちし処とは一万年前のことにしあれど
5、 この塵は星の粒子かさもあらば私の靴の塵は拭わぬ
6、 隕石の色かも奄美大島の紬の糸のふしぎな彩は
7、 着ることのなきま箪笥に横たわる母の形見の大島紬
8、 奄美大島名物という鶏飯をはじめて食みぬ帰路の昼食
9、 途方もなき孤をひろげゆく海原よ、あやまる岬の切り岸に来て
10、 奄美より東京までは1時間半の飛行ぞ追い風に乗る
1、 この島に四十あるとうトンネルの七つを抜けてなお昼さがり
2、 トンネルの闇こそよけれ薄闇はひととき我を考える葦に
3、 台風に倒されたソテツが幾百も左右にけものの屍のごとし
4、 この辺か、隕石落ちし処とは一万年前のことにしあれど
5、 この塵は星の粒子かさもあらば私の靴の塵は拭わぬ
6、 隕石の色かも奄美大島の紬の糸のふしぎな彩は
7、 着ることのなきま箪笥に横たわる母の形見の大島紬
8、 奄美大島名物という鶏飯をはじめて食みぬ帰路の昼食
9、 途方もなき孤をひろげゆく海原よ、あやまる岬の切り岸に来て
10、 奄美より東京までは1時間半の飛行ぞ追い風に乗る