日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

金と銀と銅

2007-10-03 | Weblog
      出エジプト38章は幕屋を囲む庭の幔幕と、その庭に設置する祭壇と青銅の洗盤が造られたが、その設計図は27章にある。8節に洗盤が婦人たちの奉納した鏡を使用したとある。彼女たちにとってそれは貴重な品であったろう。ところが、21節以下の幕屋建設の材料リストの中の青銅使用の祭具に洗盤が出ていない。そこで色々な憶測が出てくる。特別扱いされたことは確かだ。

    材料リストの中で金は29キカル(34,2㎏×29)730シュケル(11,4g×730)計995㎏。1トンの金塊!。銀は100キカル(34,2㎏×100)1775シュケル(11,4g×1775)計3420㎏。金の3,4倍である。
  銀は26節によれば、登録人口総数で割ると一人半シュケル=5,7gになる。登録のことは30章に命の代償金として出ていたが、総数はここで明らかになった。

    これはイスラエル共同体が神の指示通り、出来る限りの財を献げて幕屋を建設したということである。
    旧約の歴史ではソロモンの神殿建設、バビロン捕囚後の第二神殿建設が出てくるが、その献財精神は一貫していただろう。

  ハガイ2章8節に「 銀はわたしのもの、金もわたしのものと万軍の主は言われる。」とある。