エゼキエル23章
33節「お前は酔いと悲しみで満たされる。恐れと滅びの杯 お前の姉サマリアの杯」(新共同訳)
1節「主の言葉がわたしに臨んだ」。小見出し「オホラとオホリバ」。
2節「人の子よ、かつて二人の女性がいた。彼女たちは同じ母の娘であった」。ダビデ・ソロモンのイスラエル建国時代にさかのぼる。
3節「彼女たちはエジプトで淫行を行った。まだ若いのに淫行を行った。その地で、彼女たちの乳房は握られ、処女の乳首は摘まれた」。淫行とは外国との同盟を指す。ソロモンがエジプトの王女と政略結婚をしたことである。オホラはサマリア(北イスラエル)、オホリバはエルサレム(南ユダ)を指している(4節)。16章ではエルサレムの背信を姦淫の女として言及している。
5節「オホラはわたしのもとにいながら、姦淫を行い、その愛人である戦士アッシリア人に欲情を抱いた」。アッシリアの侵略に遭い、貢物をささげた(列王記下15章19~20節see)。
9節「それゆえ、わたしは…彼女が欲情を抱いたアッシリアの手に渡した」。オホラの姦淫である。北イスラエルは占領されアッシリアに連れて行かれた(同15章29節)。息子、娘たちを奪い、彼女を剣で殺したとはこのことである(10節)。
11節「妹オホリバはこれを見たが、彼女の欲情は姉よりも激しく、その淫行は姉よりもひどかった」。エフライム同盟の時アッシリアに援軍を頼んだこと(列王記下16章10節)。
12節「彼女はアッシリアの人々に欲情を抱いた。彼らは知事、長官、戦士、盛装した者、馬に乗る騎兵たちで、皆、好ましい男たちであった」。オホリバ(南ユダ)の姦淫記述はオホラに比べはるかに多い。
16節「彼女は彼らの有様に目を留めると欲情を抱き、カルデアの彼らのもとに遣わした」。ユダがカルケミシュの戦い以後バビロンに服従したことを指す。
23節「それはバビロンの人々とカルデアのすべての人々、ペコド、ショア、コアおよびアッシリアのすべての人々である。彼らは皆、好ましい男たちで、知事、長官、指揮官、戦士、すべて馬に乗る者たちである」。
25節「わたしは熱情をもってお前に立ち向かい、彼らは憤りをもってお前をあしらう。彼らはお前の鼻と耳をそぎ取り、残った者は剣に倒れる。彼らはお前の息子、娘たちを連れ去り、残った者は火で焼き尽くされる」。アッシリアによる残虐な扱いをしめす。
27節「わたしはお前の不貞と、エジプトの地にいたとき以来の淫行をやめさせる」。エジプトに援軍を頼んだユダの淫行。28~29節はエジプト断罪後、バビロンによって凌辱される。
31節「お前は姉の歩んだ道を歩んだので、わたしは彼女の杯をお前の手に渡す」。神の審判の杯を飲み干す。杯は砕かれその欠片まで噛む(34節)。36~45節 オホラとオホリバの罪を暴く。淫行、姦淫、欲情の言葉がほとんど各節にあり、読むに耐えない。それ程までにユダとイスラエルの背反と不義とを糾弾する。
46節「主なる神はこう言われる。彼女たちのために会衆を召集せよ。彼女らを恐怖と略奪の的とせよ」。神の審判が告げられる。不貞の報い、偶像の過ちの責めを負わねばならない(49節)。その基準は神の正義(ミシュパット)である(18章5節see)。
現代の姦淫は、政治と経済の腐敗ではないか。
33節「お前は酔いと悲しみで満たされる。恐れと滅びの杯 お前の姉サマリアの杯」(新共同訳)
1節「主の言葉がわたしに臨んだ」。小見出し「オホラとオホリバ」。
2節「人の子よ、かつて二人の女性がいた。彼女たちは同じ母の娘であった」。ダビデ・ソロモンのイスラエル建国時代にさかのぼる。
3節「彼女たちはエジプトで淫行を行った。まだ若いのに淫行を行った。その地で、彼女たちの乳房は握られ、処女の乳首は摘まれた」。淫行とは外国との同盟を指す。ソロモンがエジプトの王女と政略結婚をしたことである。オホラはサマリア(北イスラエル)、オホリバはエルサレム(南ユダ)を指している(4節)。16章ではエルサレムの背信を姦淫の女として言及している。
5節「オホラはわたしのもとにいながら、姦淫を行い、その愛人である戦士アッシリア人に欲情を抱いた」。アッシリアの侵略に遭い、貢物をささげた(列王記下15章19~20節see)。
9節「それゆえ、わたしは…彼女が欲情を抱いたアッシリアの手に渡した」。オホラの姦淫である。北イスラエルは占領されアッシリアに連れて行かれた(同15章29節)。息子、娘たちを奪い、彼女を剣で殺したとはこのことである(10節)。
11節「妹オホリバはこれを見たが、彼女の欲情は姉よりも激しく、その淫行は姉よりもひどかった」。エフライム同盟の時アッシリアに援軍を頼んだこと(列王記下16章10節)。
12節「彼女はアッシリアの人々に欲情を抱いた。彼らは知事、長官、戦士、盛装した者、馬に乗る騎兵たちで、皆、好ましい男たちであった」。オホリバ(南ユダ)の姦淫記述はオホラに比べはるかに多い。
16節「彼女は彼らの有様に目を留めると欲情を抱き、カルデアの彼らのもとに遣わした」。ユダがカルケミシュの戦い以後バビロンに服従したことを指す。
23節「それはバビロンの人々とカルデアのすべての人々、ペコド、ショア、コアおよびアッシリアのすべての人々である。彼らは皆、好ましい男たちで、知事、長官、指揮官、戦士、すべて馬に乗る者たちである」。
25節「わたしは熱情をもってお前に立ち向かい、彼らは憤りをもってお前をあしらう。彼らはお前の鼻と耳をそぎ取り、残った者は剣に倒れる。彼らはお前の息子、娘たちを連れ去り、残った者は火で焼き尽くされる」。アッシリアによる残虐な扱いをしめす。
27節「わたしはお前の不貞と、エジプトの地にいたとき以来の淫行をやめさせる」。エジプトに援軍を頼んだユダの淫行。28~29節はエジプト断罪後、バビロンによって凌辱される。
31節「お前は姉の歩んだ道を歩んだので、わたしは彼女の杯をお前の手に渡す」。神の審判の杯を飲み干す。杯は砕かれその欠片まで噛む(34節)。36~45節 オホラとオホリバの罪を暴く。淫行、姦淫、欲情の言葉がほとんど各節にあり、読むに耐えない。それ程までにユダとイスラエルの背反と不義とを糾弾する。
46節「主なる神はこう言われる。彼女たちのために会衆を召集せよ。彼女らを恐怖と略奪の的とせよ」。神の審判が告げられる。不貞の報い、偶像の過ちの責めを負わねばならない(49節)。その基準は神の正義(ミシュパット)である(18章5節see)。
現代の姦淫は、政治と経済の腐敗ではないか。