今日の言葉
もし好機が到来しなかったならば、自ら好機をつくり出せ。
スマイルズ『自助論』より
序文
久しぶりに、明るい話題の記事がありましたので載せました。日本食がユネスコの文化遺産に登録されて以来、寿司、うどん、天ぷら等、和食が世界に認められ始めています。日本観光に訪れる外国人が帰国、日本食の宣伝に一役かっているのかもしれません。日本人が毎日、世話になっている「みそ」が『MISO』に表記を変え、その輸出量が増え続けているとのことです。
日本食を支えている調味料
「さしすせそ」砂糖、塩、酢、醤油、味噌、調理の必需品、5品です。さじ加減一つで、おいしくもなり、まずくもなります。和食の陰にピタリと寄り添い、料理の価値を高めてくれます。その中の味噌が海外でも消費が伸びていることはうれしい限りです。醤油も「ソイ・ソース」とカタカナで親しまれています。繊細な日本食を支えている5勇士に感謝です。味噌の記事紹介します。
「MISO」輸出急拡大 7年連続で過去最高へ
みその海外輸出が伸びている。2019年の輸出量は、7年連続で過去最高を更新しそうだ。海外で日本食レストランが増えていることやプロバイオティクス(体にいい細菌を含む食品)として「MISO」の認知度が高まっているためだが、実は国内で続くあのブームも一役買っている。
みその輸出量は18年に、1万7千㌧となり、08年(9882㌧)から1.7倍になった
最大の輸出先の米国向けが3割弱増えた一方、中国向けは約6倍、タイ向けが約5倍と大幅に伸びている。
19年は10月までですでに1万5024㌧。みそ生産で全国首位の長野県や、豆味噌の産地で2位の愛知県に近く、輸出されるみそが最も多く集まるのが名古屋港だ。ここを担当する名古屋税関は「今年もまた記録を更新する」とみている。
13年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで日本食に注目が集まった。日本食レストランが増え、味噌の海外消費が伸びている、農林水産省の調べでは、海外の日本食レストラン数は19年に約15万6千店となり、17年の前回調査から約4万店増えた。スーパーなどの販売も好調だ。
国内みそメーカー3番手のひかり味噌(長野県下諏訪町)は、ロサンゼルスに営業拠点を置く。ユダヤ教の教えに沿った食材と調理法のお墨付きであるコ-シャ認証や、イスラム教の戒律に従った厳格な基準を満たしているとするハラ-ル認証を取得。今年9月までの海外事業の年間売上高が前年比10%超増えた。ドレッシングやソ-スとしても使われ、欧米などでは、ビーガン(完全菜食主義者)にも選ばれているという。現在10%の海外売上比率を20年代後半に30%まで引き上げたい考えだ。
さらに国内で根強いサバ缶人気も、みその輸出を押し上げている。
日本では近年、健康に良いと期待されたことも手伝って、サバ缶ブームが続いている。マルハニチロによると、サバ缶市場は17年に前年比4割増、18年には7割増、19年は横ばいと予想が出ているという。
水煮缶が中心だが、味噌煮缶も好調だ
名古屋税関によると、みそはタイに渡ってみそ缶の加工に使われ、一部のメーカーの商品として日本に戻ってきている。
全国味噌工業協同組合連合会は「海外では、みそ以外の発酵大豆ペーストが『みそ味』として使われていることがある。みそと呼べるのは、日本のこうじ菌を使ったものだけ。『みそらしきもの』をみそへ置き換える努力をしているところで、輸出は今後も増えるだろう」とみている。 (細見るい)
朝日新聞朝刊2019.12.23
結びの文
今しがた、朝食のおかずにサバ缶水煮が一皿出ました。食べながら感じたことは、日本人の創意工夫の知恵は大したもので、この国で生活できることに感謝の気持ちがわいてきました。
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