植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

水遣り三年というそうです

2019年03月17日 | 植物
 画像の張り方が、イマイチよく理解できていません。自分では90度回転させているのですが、横をむいたまま。そのうちにちゃんとアップできるでしょうが、それまでは、首を左に曲げてみるしかありませんな。

 この蘭は、オンシジュームの一種で、「シャーリーベイビー」という有名な品種です。チョコレート色のフリルのような小花もさることながら、バニラの香りが部屋中に漂いますよ。年2回咲くし、手持ちの洋ランでは最も気に入っているものです。

 

 水遣りがいつまで経っても上達しません。言うまでもなく植物たちにとっては、水は生命線ですから、一つ間違うとあっさり枯れてしまいます。枯れないまでも、一斉に葉を落としたり花が途中で咲かなくなったり、と大きなダメージを与えてしまいます。

 水遣りの1、じょうろやホースで水を灌ぐのが基本。地植えしている庭木や野菜にはほとんど撒く必要はありませんね。よほどの日照りで何週間も降水がない場合は例外ですが。特にバラは、水遣りを続けると楽を覚えて、根張りが地上に近く弱くなります。ジェットで撒くのもNG.泥をはね上げると、バラの病気の元になります。どうしても必要な場合は、シャワー状に株元にかけるか、ホースを地面に置いて水を出しっぱなしにするといいですね。散水は、かなり沢山撒いたつもりでも、土をほじくると1センチにも満たないくらいしか濡れていません。水まきは1時間以上腰を据えてやるとしたものです。
 鉢植えには、下の受け皿に染み出すくらいたっぷりとやるのがいいようです。ワタシなんぞは、鉢の数が多いもんだからつい、ちょっとずつ流すみたいなことをやりますが、鉢全体に水が回らず、何回もやるので過湿気味になったり、逆に土がかわいたまま、なんてことになりかねませんよ。土も固くなります。理想は土の表面が乾燥したことを確認して(指を突っ込んでひんやりしない、鉢を持ち上げて軽さで判断する)鉢全体に水をかけ、受け皿に水が溜まったら捨てる、という感じでしょうか。

 水遣りの2、鉢ごとバケツにドボンとつける。泡が出なくなったら水を切って元の皿に戻す。シンビジュームなどの鉢にやりますな。水苔なんかは乾燥しきっていると水をはじいたりしますので、時間をかけます。苔玉にも有効ですよ。ワタシはこれにごく薄い液肥を混ぜています。
 
 水遣りの3、葉水です。霧吹き、蘭ではシリンジとか言うみたいですが一般的にはミスティングとも呼びますね。無知な私は、植物が葉からも水分を吸収することを知りませんでした。でも、エアプランツは当然のこと、コケや多くの蘭も葉っぱから水分を補給しているのですよ。観葉植物やランを室内栽培するとき、冷房や暖房は要注意です、特に乾燥させると鉢に水を与えていても葉が干からびることがあります。初めのころは、4~500CCいりの霧吹き(百均なんかで売ってるアイロンがけ用)を使っていましたが、すぐ詰まったり空気がぬけたりするんですよねー。ホームセンターの園芸コーナーで色々買って試しましたが、今のお気に入りは「GARDEN-SPRAYER マイスター2L」です。手動の蓄圧式ですがノズルが金属製で使いやすくつまりも少ない。2l入りなのでいっぺんに多くの水遣りが必要な方はいいと思います。温室の中には、加湿器を入れました、加熱式の小型なもので熱風が直接葉にあたらないよう注意しています。お手製の循環用FANも回しています。

 とはいえ、もし私が花屋の店員だったら、間違いなく親方に怒られてしまうのでしょうね。「また、根腐れしている、あっ、これは水切れだ。お前は一体何年この仕事をしているんだ!」てね
コメント
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