このところ、いろんなものが高騰しているようです。
まず、日銀が短期金利を引き上げしたのに伴い、普通銀行が競うように引き上げに走りました。ワタシの会社も僅かながら借入がありますが、当初の元利金の返済予定表の利息が、1.85%→2.00%に上がっているのに気付きました。銀行に問い合わせしたら、短期プライムレートの引き上げで利息が上がります、と仰る。どうやら来月もさらに引き上げするらしいです。借り入れ残高が僅かなので大した利息増にはなりませんが(笑)
ワタシが現役の頃、日銀の金利と言うものは景気対策が大きな要素で、好景気になると引き上げ、景気が低迷すると金利引き下げする、と教わりました。確かに日経平均株価は過去最高レベル30年前の空前のバブル景気時代と同じ程度に高止まりしています。これを見て日銀は重い腰を上げて金利高へ踏み切ったのでしょうね。株高で盛り上がるのは大量に株式を保有している資産家だけ。株には縁遠い平民には関係がありませんね。
更に、ガソリンが上がっているようです。ここ一年で約7.6%ほど上がっているとか。これは、輸入インフレというべき意味合いがあって為替が下がり(換算額は上がり)ここ10年程度1ドル100円程で落ち着いていたのが、1ドル150円近くに円安となったことが原因です。原油価格がそのために経費増となり企業の運送費や化学原料の原価増となってきたために物価全般が高くなっているのです。それがガソリン価格に代表されるのですね。
それだけでは無くて、お米の値段が過去最高値を記録しています。2019年12月で5kgが2,171円だったものがこの一年前辺りから急に上がりだして、5年後の2024.12現在3,680円ですよ。その理由はわかりません。はっきりしているのはここにきて政府の保有米を放出しているので、政府が儲かっているということでしょうか。年金暮らしの多くの老人やアルバイトで暮らしている人たちの生活を直撃するでしょう。
インフレが進むのに景気が下向くのをスタグフレーションといいます。ワタシは現在の日本がそちらへ突っ走っている気がします。
今の経済界では、輸入インフレとかコメは限定的な価格高騰として、大した扱いをしておりません。そして政府も事を荒立てないよう音無しであります。これは政治的にも同様で、世の中うまく行ってるとアピールしているのです。
果たしてそうなのか。
そうじゃないでしょう。ガソリンは経済活動の基礎部分を支える主体だし、お米は食事の中心にあるものです。それを過小評価しているのが自民党なのかもしれないと思うのです。これで春闘がもし盛り上がらず、賃上げが小規模なら間違いなくスタグフレーションになります。いつの間にか景気が減退して、株高なのに不況に陥ってしまうのではないかと、心配するものであります。
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