町内にある唯一の個人スーパー「とらや」の若旦那のお言葉であります。
戦前から昭和にかけて、こんな地方都市の町はずれにも商店街があったのでした。そばには平塚漁港があり、魚屋さんは特に多く、酒屋、お肉屋、靴屋、八百屋、蕎麦屋など数十軒の商店があったと聞きました。なかなかの繁盛ぶりであったということですが、段々と寂れてシャッター通りを通り越して、いまやただの住宅地であります。昔の特定郵便局、80歳を超えるオヤジ夫婦の蕎麦屋、あと肉屋に、冒頭の個人商店のスーパー位しか残っていません。肉屋に至っては、ガラスケースにはほとんど肉は無く空っぽで、細々と自家製叉焼を売っているだけのようです。
とらやさんには、せがれ達も子供のころ、随分お世話になったらしく、年中メンチ・コロッケなどを貰っては、あとで家内が清算していたようです。
で、若旦那の言う夫婦とはどうやら「安倍」という人たちのことを言っていたのですな。そこから先は聞き漏らしましたが、レストランの花見集合写真とマスク2枚のことで、愛想が尽きたということでしょう。
厚生労働省HPによると、国内感染者は4/3時点で2617名だそうです。これにはクルーズ船は含まれていません。PCR検査の実施累計が36687回。実施件数に対する感染率は7%弱です。ほんとかなぁ。
更に、脚注に日本国籍の者1,423名、外国籍の者36人(他は国籍確認中)とあります。確認できた日本人は54%、すると44%の人の国籍がいまだに分からないということか。不可解です。国内に在留する外国人は国民の約2%であります。インバウンドといわれる、海外からの渡航者数は月に同数位らしいのですが、ここのところ激減していますし、入国したら同じだけ出国するのです。不法滞在者が滅茶滅茶多いのか、はたまた日本人以外は極端にコロナ感染しやすいのか。あるいは、個人情報保護を盾にして国籍を言わないのか、なんにせよ不思議ですね。何を隠してるの?
在日アメリカ大使館は、日本にいるアメリカ市民に帰国したほうがよかろうと警告しました。日本がウィルス検査に極めて消極的、感染者の把握不能が理由です。日本政府の公式発表が信じられないと宣言したようなものです。
都内感染者は昨日現在で773人ということです。一日の検査実施469人中、陽性89人、約19%です。こっちの方が実態を反映しているように思われます。肺炎やら特有の症状を呈して疑わしい人のみを検査しているとしたら、むしろ少ないかもしれません。
布マスク(笑)、、、安倍さんは「感染防止に極めて有効である」と答弁しました。WHOは「いかなる局面でもお勧めしない」と評価は真っ向から対立しております。あのいい加減な事務局長と安倍さんですから、どっちもどっち、信用なりません。
過去数年にわたる虚偽答弁、公文書破棄・隠ぺい・改ざんと、国内はおろか国際的な信用も地に堕ちていることに気づいていないのです。マスク発言は、国内外で「アベノマスク」と揶揄されました。流行語大賞ノミネートです。「裸の王様」なのです。世界主要国の指導者が、軒並みコロナ対策で支持率を上げる中、安倍総理だけは下げております。小泉元首相はじめ与党関係者からもさじを投げられつつあります。
さて緊急事態宣言、いわば「伝家の宝刀」最後の切り札です。こういうものは、昔から出すぞ斬るぞと脅かすのが常套で、滅多にお目にかかれるものではありません。しかしながら、我が国の宣言内容は、強制力もなければ罰則も無し。せいぜい、他人の土地や建物に避難・隔離などの施設を作れる、必要物資を国が収用出来るという程度です。
言うなれば、はじめから言うだけ言うよ、中身は無いよということ。これをワタシは「田舎の髪結い」=結(ゆ)うだけは結うよ、と呼んでおります。伝家の宝刀、実は竹光でござい、と宣言しているに等しいのです。これを出したら、たいして効き目もなく、もう次は無いので簡単に出すわけには参らないのです。
かくして、疑念の目にも臆せずひたすら独善的言動をとり続けるこの宰相には、とらやの旦那の言を借りるまでもなく、国内外から「付き合いきれねー」との声が無数に上がっているのでしょう。