植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

虫や歳が怖くて園芸が出来るか

2022年09月28日 | 植物
秋と言えば実り、果実が色づく秋であります。目下ブドウの甲斐路が、食べ頃になり毎日赤くなってきたのを摘んではご近所に差し上げています。過去最高の房の数で、これを全部食したならワタシは(多分)血糖値が爆上がりでしょう。

基本的に農薬を使わないので、虫がつく、黒糖病や晩腐病になることがさけられません。でも、いいのです、その分安全安心、このまま口に放り込めます。

これに加えてイチジクバナーネの秋果が付き始めています。秋はやや小ぶりな分甘みが増すように思います。


リンゴは残念ながら甘くなったものから順番に虫がついてだらけになっています。コガネムシ・カメムシ・蟻などなど、甘く美味しいリンゴの皮を破って貪った跡をワタシが頂くことになっています。

秋は害虫のシーズンでもあります。昨日は、つるバラの葉っぱが丸坊主になっていて、よく見るとイラガがあちこちに居りました。毎日マイガーデン内を歩くその頭上に危険な毒虫がいたのです。イラガは木の種類を選ばず、今年だけで、柿・スモモ・バラ・シモツケ・シナモン・リンゴなどの葉っぱに付いたのを確認しています。鮮やかなグリーンでグロテスクな毒虫で、触れなくてもビリビリとした痛みを感じます。もろに触ると大変なことになります。

ブロッコリーの葉っぱにはほぼ毎日「ヨトウムシ」が産卵しております。そこの部分だけをちぎってメダカたちのエサにします。「生餌」なのでメダカの食いつきが違うし、成長・健康にもよかろうと思います。

今年もダメだったのが①皇帝なつめ ②アイスクリームバナナ ③ぶどうシャインマスカット ④いちじく「ヌアールドゥカロン」 ⑤柑橘数種 ⑥さるなしというところで、①②③⑥は、そろそろ伐採を考えなくてはなりません。実のならぬ果樹は何の楽しみもありません。サルナシもシャインマスカットもコガネムシに食い荒らされています。イチジクバナーネも同じ品種が2本あるので一本は切るのが良かろうと思います。ただでさえ狭い土地に、所狭しと果樹を植え、お互いに日照不足となりつつあります。
この秋は思い切ってバッサリ処分し、実が生るものだけを残すことにいたします。

思えば、ガーデニングを始めたのが10年近くになります。最初はワイフの助手でバラの手入れの手ほどきを受けました。コンビニの裏手の緑地を開墾して、菜園にしたり草木を植えるようになって、その面白さを知り、出社前の30分も惜しんで、草取りなどをいたしました。

そして、更に藪になりかけていた狭い駐車場を掘り起こしました。篩でガラや砂利などを篩って10トンほどの土をスコップひとつで掘り起こしたのです。そこに片端から果樹を植え始めたのが5年ほど前になります。果樹に限らず樹木は年々生長し上に横にと広がるのです。ですから、わずか20坪足らずの土地に、果樹など5,6本も植えればそれだけでいっぱいになることは目に見えていました。

しかし、ワタシは大きくなり過ぎて手に負えなくなるであろう20年以上先の事は考えまい、と思ったのです。いずれ体が動かず庭木や果樹の世話が出来なくなる時が来る、そしたらその時に今度も片端から伐る、場合によっては業者さんを呼んで一気に更地にしてしまえばいい。それまでは、好きな果樹を育て、出来損ないながら無農薬の手作りの果物を食べる、という楽しみを甘受しようと決め、結果そこだけで20本ほどの果樹が植わっております(笑)。

虫も怖くない、かかってきなさい。歳も気にしません。
もはやワタシの行く手を遮るものが無い、暴走(園芸)老人になりつつあります。
コメント
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