ここ半年ばかり、度重なる不愉快なこと厄介事、心配や体調不良が続いておりました。九州の兄のガン治療も気になるし、自治会でのトラブル(暴言を吐くモンスターがいた)、もあって、夜中に何度も目が覚め、日中に断続的な不安感に苛まれるようになりました。軽い鬱病と診断されて、精神安定剤を飲むようになりました。
梅雨のころから暑くて徐々に表でガーデニングをする時間が減り、植物たちが生育不良・病気・水不足などを起こしました。雑草もあちこち伸びたままですが、炎天下で草むしりは危険なので家内から禁止されておりました。
スイカは暑さと降雨不足で、大玉二つが中が赤黒く傷んでいました。リンゴや柿は落果し、イチジクも本来のようなねっとりとした甘みもありません。
ブドウ「甲斐路」は半分以上が腐ってしまいました。素人ながら果樹作りに心血を注いでいたつもりが、どれもこれまともな果物になりません。出来損ないを持ち帰ると、家内だけは美味しいとほめてくれますが、その気持ちを考えると、もっと美味しいものを食べさせられたのに、と悔しくなるのです。
室内にこもることが多くて、運動不足を起こし体重も2㎏近く増え、血糖の数値も悪くなっているようです。指も手首も腕も痛みとしびれがあり肩こりや背中の張りも尋常ではありません。
更に、7月から篆刻作品を日展に出品する、という大それた計画に着手し、制作を最優先にして、暇さえあれば机に向かっているためほかの諸事がおろそかになり、部屋は汚く腰は痛くなっています。
先日は、書道のオープンチャットでワタシを名指しで批判する書き込みまであって、もう体調不良のピークに達しました。そこには、長く書道の情報や作品を出し、人の作品を褒め、頼まれれば手本を書いてアップしました。誰もけなしたりしたことがありません。それが参加して10日足らずの方に「気に入らない」と攻撃されたのです。
昨日も、4時起きで植物の水やりとメダカの水替え、ブログ更新まではなんとかやりましたが、体が重く動かなくなり、頭もボーっとしてやるべきことが思い浮かびませんでした。メダカが数匹死んで浮いていたので、急いで汲み置いた別のプールに移し替えしましたが、見る前で次々にお腹を上にして死んでいくのです。悲しくてショックで悔しくて・・・・。200匹位死にました。今年4回目の大量死で今までになかったことなのです。
やっとお昼になっても、外食でテーブルについたとたん気持ちが悪くなって突っ伏してしまいました。家内が心配するのですぐに起き上がりましたが。なんとかランチを済ませて、もう隠れ家に直行しベッドに横になったら2時間、そのまま昼寝をしていました。夕方になるまでなにも手が付かず、死んだメダカの処分をしただけでした。早い夕食の前後から胸騒ぎや不安感が絶えず、応援するベルマーレも巨人も負け、最悪の時間の中、普段はシャワーで済ますところを家内に頼んでお風呂に浸かることにしました。ゴルフ場以外では二か月ぶりにお湯に体を沈めました。(もしかしたら、このまま湯船に沈んでしまうかもと思って目はつぶらないようにしましたが)
安定剤に睡眠薬を飲んで、9時に就寝、二時間昼寝をしたので寝付けず早く目覚めるだろうと考えたのです。夜中に2,3度起きましたが、やはり体のどこかが弱っているのでしょうか、最終的に朝6時起床となりました。昼に2時間、夜に8時間強熟睡した計算になります。まぁ眠れただけでも健康にはプラスになったでしょうが。
これからが、じつは本題になります。
今朝も昨日のように集中できない心と倦怠感が続き、不安感に苛まれるのだろうかと、暗澹たる気持ちで仕事場に向かいました。毎朝最初の仕事はだいたい鉢物の水やりと植物の様子の観察・果物の収穫といったガーデニングとゴミ拾いです。
そこで、伸びすぎたサルナシのツタが気になって剪定鋏を持ち出したときに「発見」したのです。そのすぐそばに植えているアイスクリームバナナの木の花(幼果)があるではありませんか。ほとんど毎日ここを通るたびに花蕾がついていないか見上げて目視していたのですよ。今までどうして気づかなかったんでしょうか?
アイスクリームバナナという植物は別名Blue Java banana(ブルー・ジャヴァ・バナナ) といいアジアではアジアや南米の南方の亜熱帯地方やハワイなどに自生しているそうです。果肉はとても柔らかく、食べると口の中で溶けるほどソフトな口当たりです。名前の通り、味だけではなく食感もアイスクリームに似ているそうで、冷やして食べると美味しいそうです。
ワタシがバナナを植えようと思ったのは6年ほど前で、最初アケビバナナを植えました。これは赤紫の小さなバナナがなります。ワタシは植えて1年で花を見ることが出来ましたが、 バナナに共通して耐寒性が弱く、日本では実がついても食べられるまでに育たない事に気づいて伐採いたしました。食用にもなるが、主に観賞用とされていて魅力が無かったのです。普通バナナは日本の本土では背の高い温室でしか育ちません。
ところが、前述のアイスクリームバナナは耐寒性がある、アイスクリームのような味がする、という記述を見つけて「これだ」と思ったのです。そして3年前にネットで取り寄せ植え付けしました。最初の年からめきめき伸びて、よく映画で見かける南洋のバナナのような風情であったのです。ところが、実は付かずその冬にすっかり地上部が枯れてしまいました。翌春、幸いにして地中から新芽が顔を出し、前年同様大きく葉を広げて成長しましたがやはり花も咲きません。その時のワタシの推測は「バナナの幹が育つまでに時間と栄養をとられるので、開花に至らないのでは」でありました。
そしてその仮説に基づいて、去年の秋にバナナの幹を不織布や毛布で覆い、根元にはたっぷりと切り取った大きな葉っぱにもみ殻を被せて「防寒対策」を講じたのです。すると期待通り冬を通して、上の葉っぱはほとんど枯れましたが地上部の幹が生き残ったのです。春先には先端から青い新芽が出てきました。
こうなると昨年までより数か月早く高く伸びて葉を広げます。文句ばかり言っていますが、異様に暑いのはバナナにとっては自分の故郷に居るようなものです。高い位置に葉っぱがあるので、日照は問題ありません。たい肥・腐葉土やぼかし肥料など有機肥料をたっぷりと数回に分けて施肥しました。
①日当たりが良く ②肥料がたっぷりある ③高温が続く ④樹木自体の根がはり幹が充実する。これにもう一つの仮定、南方のジャングル地帯(例えばインドとかタイ・ブラジル)ならばスコールなどで地面が濡れ水がたっぷりと必要だろう、であります。
そこで、梅雨のころから毎日のようにジャージャーホースで水を撒いたのです。これだけやって咲かない(実が付かない)ならば、この秋に全部掘り上げて撤去するからな、とバナナにも言い聞かせておりました。
気を付けて探していた花が、いつの間にか咲いている??不思議ですが事実であります。
これです。ワタシは間違ってなかった。ヤッター
どうみてもバナナであります。下の紫色の物体は、もしかすると次に咲く花の蕾かもしれません。これは要観察であります。
自慢ではありませんが、ワタシは軽い第2型の糖尿病であります。インシュリン注射などは不要ですが、油断するとすぐに数値が悪化します。バナナやブドウは、糖度が高くしかもすぐに吸収されて血中で糖質になって高血糖になるのです。低血糖の人に注射したり飲ませるのがブドウ糖ですね。なので、ワタシはおいそれと口にできない果物なのです。
自分では、安心して沢山食べられないものを、一生懸命栽培する、この矛盾がワタシのワタシたる所以であります(笑)。秋には収穫出来て家内やご近所に喜んでもらえる、それを信じて世話をしようと思います。
昨日収穫した、小さく出来損ないの大玉スイカが案に相違して完熟で、そこそこ美味しかったのです。今年の大玉スイカで初めて食べられる状態になりました。どうやら「潮目が変わったか」と感じるのです。いままで、あれこれ報われずツキが無く、世の中全体が自分に背中を向けている感覚がありましたが、悪いことばかりではなく、少し自分に追い風が吹き始めたのかもしれません。
さぁ、気を取り直して作品展用の篆刻印制作を再開することにしましょう。