植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

秋は、雑草とヨトウムシとの戦い

2021年09月29日 | 植物
 秋らしく朝晩がすっと涼しい風が吹いてくるようになりました。メダカプールも手を入れるとひんやりしております。お彼岸も終わりこれから本格的な園芸シーズン2であります。

 やぶ蚊もほとんどいなくなりました。草むしりも滝の汗でしたがようやく倒れる心配もなくなりました(笑)。ひと月近く前から植え付けた秋冬野菜は順調に生長していて、にんにくを除いてほとんどの野菜は芽が吹いています。

 この時期に重点を置くべきは、せっかく出た芽が枯れない様に水切れに注意すること、同時に雑草も生えてくるので、抜きやすい数センチに伸びたものをどんどんつまんで除くことです。草むしりは伸びて大きくなればなるほど抜くのも力がいるのです。また、雑草の多くが10㎝にもなるとすぐに花が咲き種をつけます。すると零れた種がまた生えて雑草だらけになります。

 もう一つが害虫対策です。すでに畑を作り植え付け準備するときに土中の様子を観察し、コガネムシ、根切り虫類などが潜んでいるかチェックし、念入りに農薬(ダイアジノン)は散布しました。しかしこれで安心は出来ません。もう一つの大悪党「ヨトウムシ」が発生するのです。こいつらは春から秋まで孵化・植物荒らし、羽化・産卵を繰り返し、秋までに羽化しない幼虫は土中で冬越しして春にやってきます。

 親は「ヨトウガ(夜盗蛾)」で、名前の通り夜中にやってきては産卵します。人間が好きな葉物、ほうれん草・キャベツ・白菜・小松菜などの葉裏にびっしりと産卵しますが、それでなくても雑草でも産み付けるのでやっかいです。卵はおよそ1センチ四方にびっしり数百生むのですが、あいつらも賢く、他の葉っぱの見えにくい茎近くに数十個、他の葉っぱにバラバラに数個と産み分けていくのです。

 これを放置すると1,2週間で孵化し兄弟そろって団体でしばらく産み付けられた葉っぱを食い荒らします。これであらかた食い尽くして、少し大きくなると今度は糸を出して地上に降りるのです。これで土中に潜って夜な夜な上ってきて食害することになります。これに気づかず、あるいは害虫に寛容な園芸をすると、葉物もジャガイモも、大根人参など野菜は虫食いだらけ、1,2年で畑はヨトウムシだらけになって「耕作放棄」したくなるでしょうね。幼虫も成虫も、見かけも気持ち悪いし。

 つまり、理想は、いちいちすべての葉っぱの裏をチェックして産卵したものを見つけては駆除、見逃して孵化して葉を食い始めたものを見つけては駆除することです。これを放置して土中に潜ったらあとは農薬を撒くしかありません。ワタシは自分と家内、あとは近所に差し上げるために作っているので、出来るだけ無農薬で収穫するのを目指しているのです。

 それなので、本当はヨトウムシが産卵するような野菜は植えたく無いのです。特にブロッコリーはヨトウムシが最も繁殖しやすい植物であります。ほうれん草なども葉っぱのチェックは面倒なのです。一応「モスピラン」という昆虫全般に効くネオニコチノイド系の薬を少量スプレーで散布はしましたが、この薬も怖い農薬なのでほとんど使用していません。買ってから5年以上経過しているのでもしかしたら変質(無毒化)してる可能性もあります。

 それで、昨日わずか十センチに伸びたブロッコリーとキャベツの苗12本を調べたらそのうち8本にヨトウムシの卵を発見しました。まだ植え付けして10日ほどなんです。すでに数千匹のヨトウムシが、ワタシの畑に出現する危機に直面していたのです。ここは、割合弱めの殺虫剤スプレーをかけました。一部は葉っぱからこすり落としました。もし前述の農薬が効き目があるなら、孵化して葉を食べれば死ぬはずではありますが。

 毎年のことでありますが、仕方ありません、朝の日課は当分野菜の葉裏のチェックであります。

 

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