植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ぎりぎりで頑張りましたね

2021年07月28日 | スポーツ
昨夜は留飲を下げました。
やっとなでしこジャパン、待望の1勝をあげ、ぎりぎりベスト8に滑り込みました。圧倒的に攻め込みながら、チリのディフェンスはタフで、世界有数のゴールキーパーの壁が立ちはだかり、得点できそうなエリアからはシュートを打たせてもらえませんでした。チリのシュートがゴールラインを越えたかどうか微妙な判定でノーゴールだったのが試合の流れを変えたように見えました。

 岩渕真奈ちゃんが、敵ゴールに背中を向けて走りこんだ田中美南ちゃんに絶妙なパスをつなげ、至近距離からのシュートがネットを揺らしました。男子レベルのキーパーから得点を得るにはこれしかないというゴールでした。

 真奈ちゃんの顔は悲壮感が漂い、この試合の意味を一番厳しく感じていたのだろうと思います。熊谷と並んで、あのWカップ優勝メンバー、澤選手の後を継いでナデシコの牽引車・中心選手として期待されてきたのですから。ここ数年の日本女子サッカーの不調・成績不振を気にし、東京五輪で予選敗退という結果だけは避けたかったのだろうと思いますね。もし、出来なかったら、高倉監督も辞める覚悟をしていたのだろうとも想像します。

 重圧と責任の重さで全体的に動きが悪かったと感じましたが、とにかく決勝ラウンドに進出し、あのアメリカに3-0で勝ったスウェーデンと当たります。ここまで来たら、もうのびのびとプレーすればいいのです。体の大きな相手に正確で組織だったパスサッカーをしてほしいものです。

 女子サッカーは、今年プロリーグ「WEリーグ」を立ち上げるそうです。今までは、大学・ 社会人サッカーチームの混合でセミプロのようなナデシコリーグだったのが、正式なJリーグの女子版となるのです。これを機に、Jリーグで男子サッカーが飛躍的に向上したように、女子サッカー界が活性化し若い娘さんたちがどんどん参加するようになれば良かろうと思います。勿論そこには、企業のバックアップが必要で、日本の経済の回復、企業の世界的な競争力も欠かせません。

 もう一つ。上野由岐子さん、また頂点に立ちました。13年ぶりのオリンピック連覇という偉業です。残念ながら、これで五輪種目からは外れるようですが、有終の美を飾りました。おそらく39歳になった彼女も引退し、これからは、宇津木さんの後継者として指導者の道を歩むでしょう。アメリカの選手も、大黒柱アボットと常連オスターマン も40歳近く、日本同様世代交代の遅れや、ソフトボールそのものの人気凋落を想像させます。

 オリンピック種目では、おそらくその種類は大会を重ねるごとに増えていると思います。今回で言えば、女子ソフトの復活以外に、サーフィン・スケボー・野球(復活)・クライミング・空手などです。さらに3人制バスケットボールとか卓球混合とかいろいろ加わっているのです。競技人口が少ない競技や歴史の浅いスポーツを一概に否定するわけではありません。新たな改革で新種目を導入するなら、メジャーで伝統ある競技は残すとしても、陸上競技などの中でだいぶ人気が無くなった競技なども少しずつ整理していったらと思いますね。

 今回のコロナのさ中の大会で思うのは、なにしろ種目が「多すぎだろ」ということです。日程や会場・スタッフ等の制約や負担を考えるとやみくもに商業主義的な拡大路線をとるのはいかがなものかと思います。例えばノーベル賞で「お笑い部門」とかエンターテイメント賞などを加えたらその伝統と賞の重さがかわったゆくでしょう。オリンピックの起源に立ち返ってメダルの重みを実感できるようにするのも大事なことだろうと考えます。

 もっと言えば中国・ロシアのような国家的ドーピングが横行する国からの選手を締め出す、韓国のように偏見とナショナリズム丸出し、礼節や融和・友好をわきまえない国の制裁や授賞資格はく奪くらいのこともやっていいのではないかと思いますが、どうでしょう。

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