植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

拘る男たちのこだわり

2019年11月05日 | 旅行
前回に続いて、高校生の同級の仲間のオハナシ

45年前に卒業した高校は、男女共学の進学校で、13クラス、文系理科系半々の構成でしたな。2年で理科系と文系を選択し、クラス分け、記憶ではクラスの番号が小さい順に国立大学を目指すような優秀なやつからその他大勢で分けられていたような気がします。

一部の難関大学を卒業した文系の仲間は、国家公務員やら法律家、はたまた大学教授などになっているようですが、大半は、サラリーマンで大過なく過ごすか、家庭の主婦におさまっているようです。ほとんど消息は存じませんが。地元の高校を出て大学や就職も地元、というパターンであれば、相互に連絡も取れますし会う機会も多いのでしょうが。

ワタシは、文系でありましたから、あまり理系の方とは親交がありませんでした。600人も同級生がいると、名前も知らないし、口をきいたこともないまま卒業していくわけですからね。

今回のゴルフと那須観光の集まりは別荘所有者「コンちゃん」が主催、コンちゃんはバリバリの理系です。そのせいか、お世話になったロッジの作りが尋常でないのでした。
猫4匹、屋外に灯油で加温、加湿器つきの本格的な胡蝶蘭専用の温室、イングリッシュガーデン。高い樹々に囲まれエントランスにはキウイのアーチ、3方をウッドデッキで囲い、ラン用の大きな棚がしつらえてあります。勿論自動給水設備完備、と聞いただけでワクワクする別荘ライフですね。

室内は真ん中に赤々と燃える本格的な薪ストーブ。天井には開花している胡蝶蘭、階段にはずらりとデンマークカクタスの鉢植えが並び、ランチュウほかの熱帯魚らしき水槽も置かれています。


何より驚いたのは、人感センサー付きの照明・ランプですね。1階トイレの使用中には、2階にも使用中ランプが点灯しました。全自動マージャン卓に高級マッサージチェアー、とお金もかかっているのですが、ほとんどは彼の自作によるものです。
こだわりは、壁いっぱいのM.モンローの特大写真パネル・Tマリコさんのレコードジャケットなどにも表れていました。
そうして、工具・調理用具・菜園用グッズなどの夥しい品物が室内外のパネルに整然とぶら下がっており、中には壁にそのシルエットが記されているのです!話には聞いたことがありますが、こういうことを実践できるお方が存在するのですね。

ワタシも、ガーデニング、簡単なDIYを行いますが、最初にやることは探し物からであります。大工道具はでかい袋に突っ込んでますから、そこをひっくり返す、見つからない場合は家の中から倉庫まであちこち探す、とういことが日常です。明らかに実際の作業より、道具や材料探しの方が時間がかかっていることもしょっちゅうですね。作業中もなにかと雑にしておりますので、スコップやハサミ・草刈りガマなどの行方不明も年中行事です。従ってよく使うハサミ・カッターの類は10以上をあちこちに分散させて放置、すぐにどれかが見つかるようにしてありますね。たまに土中から失った剪定ばさみや収穫用の包丁などを発掘いたしますよ。

夜の酒飲み話も、理系男子のこだわりを感じましたね。例えば高校野球の星「佐々木君」160㎞の剛速球のピッチャーを高校の監督が決勝戦で温存して負けた有名な話ですが、これを仲間のうち二人は、それぞれ友人と夜を徹するほどこだわって議論したそうであります。その結論が二人が真逆だったらしく真っ向から意見が対立していました。二人ともまっとうな正論。それに関しては、ワタシも少なからず情報を集めていましたが、ワタシの結論はどうでもいい、でありました。実際どういう経緯であったかもわからず、所詮は赤の他人の野球人生、これからどうなるかも不確定な話なので。

あまり深く物事を考えない、細かいことにはこだわらない、相手を理論で負かそうとうと思わない。 ワタシの、出来の悪い文系にありがちな発想です

出来るかどうかは別にして、道具の整理整頓を工夫することにいたします。

人の優れているところ、合理的な手法を学び取り入れる。
これが、大事であります。
 



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