植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

持つべきものは旧知の仲間、竹馬の友

2019年11月03日 | 旅行
先ほどまで、那須高原におりました。
友人が、那須高原の医療法人の経営する施設運営を行っており、その近隣に自宅代わりの別荘に、単身住んでいるのです。仮にこの友人を「コンちゃん」とでも呼びましょうか。

そのコンちゃんが主催で、親しい友人が集い年1,2回のゴルフ・同窓会を行っています。ここらは、ありがちな話ですね。そのメンバーと言うのが、45年前に卒業した高校の同級生なのです。さらに、高校と言うのが、大分県の大分上野丘高校であります。つまり、九州の片田舎の高校出身者が、長きにわたって関東方面での親交を絶やさず行っているのです。ワタシの記憶では少なくとも20数年来定期的に集まり、関東エリアと大分でそれぞれ一堂に会したり、仲がいい様々な小グループでゴルフや飲み会小旅行を繰り返して今に至るのです。

入学年期をもじって「ふろく会」と総称しています。同学年だけで600人13クラスのマンモス学校、しかもバリバリの進学校で、ほぼ全員が大学に進みましたな。その多くは、大阪・東京を中心とした有名大学で、卒業後もそのまま大都会に職を見出しています。ですから、東京ふろく会と呼ぶ、この同級生の仲間だけで百数十名は居るのです。ワタシたちの年次は、すぐれて世話焼きの仲間が何人もいるので、同じ学校卒の在京同窓生でもとりわけ団結力が強く、出席率も高いのです。

同級生には、秀才、英才の誉れ高い仲間、音楽などでも大成した友人を輩出しました。T大卒業も20数名、医者になったのは恐らく30名は下りません。弁護士・高級官僚・マスコミにも進出しています。そんな、頂点の仲間はいまだに多忙と言うこともあり、大きな同窓会・同期会にすら出席が難しいようです。ワタシらぼんくらは、暇と体力は負けませんので、あっちでもこっちでも集まってはゴルフ、誘っては飲み会と底辺なりに、なかなかに盛んなのであります。

さて、今回のコンちゃんの会「那須会」であります。
千葉組・神奈川組、二手に分かれ車に同乗して土曜日のゴルフプレーの先乗りで金曜日の夜に那須高原に向かいました。ワタシは、数年誘われながら忙しさにかまけてずるずると参加を躊躇っておりましたが、ようやく今回が初参加でした。

ゴルフがメインかと思いきや、酒を酌み交わし若き日の思い出話に浸り、同級生その他の様々な人生をなぞり、既に鬼籍に入った仲間を偲ぶという会でした。中でも当時高校生の時代のマドンナ数名の美しさを讃え、また、当時その魅力に気付かず、社会に出てから洗練され、花開いた多くの女性たちの近時の容姿を誉めそことに大半の時間を費やすのでした。数十年、営々とコンちゃんが撮り貯めした写真や動画を肴に名残は尽きぬ夜でした。また、この会の世話人であり、同窓会でも中心的役割のタカギ君はすさまじい消息通で、かつオソロシイ記憶力の持ち主なため、次々と驚かされるような情報をもたらしてくれました。

あの時紅顔の美少年だった同級生は、ある人は髪を失い、ある人は睾丸の大きさを自慢し、飲んでる薬の数を披瀝し合いと、まさに隔世の感がありました。

20代から60代まで、昭和から平成の激動の時代を田舎から出てきたこの仲間たちは、逞しく、あるいは倹しく、必死に生きてきたのであります。見る影もなく歳取ってきたその容姿と年輪が、ワタシたちの勲章、生きてきた証であります。

旧友たちの優しい心根にふれ、少しでも長く元気な姿での再会を切に望む、そんな気持で帰路についた思い出深い二日間でした。

多謝

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