今しがた毎朝習慣になった「ウオーキング」を終えました。健康のために2か月ほど前から始めたウオーキングで、このひと月では1日1万歩の目標を達成できなかったのが3日間ありました。雨降りで外に出られなかったので仕方ありません。それでも平均13千歩ほど歩いているので、本来の目的通りに活動出来ていると思います。
家内から聞いた話ですが、この日本のどこかの小さな町で、万歩計を配り、一定の歩数以上いった人にポイントを付与したのだそうです。町内でしか使えないポイントながら、これが奏功し歩く人が大幅に増えた結果、病院に行く人がぐっと減って保険診療費が大幅に節約できたとか。やはりまとまって長い距離を毎日歩くのは様々なメリットがあるのですね。
そのウオーキングは、ワタシの場合相模川の土手が中心であります。家のそばが川なので、そこから南下し浜の手前にある「須賀漁港」を通り越してUターン、それから相模川の土手をずっと北上しJR東海道線などの高架のそばまで行って引き返すのが決まった通り道になりました。この後自分の仕事場に回ると約5千歩となります。仕事場と言ってもパソコンでネットやメールを確認したり、気が向けば篆刻を制作する程度ですが。
須賀漁港がこれ↓
さてその歩行路の途中に「お稲荷さん」があるのです。ウオーキングを始める前には知りませんでした。漁港の船溜まりを臨む高台に小さな建物(集会所)があり祠が2か所あります。上の写真の左上に小さく見えます。
石に彫られた文字からすると「港稲荷」「出笹稲荷」なのだそうです。一般の人がお参りするような場所ではなく、恐らく漁港関係者が遠い昔に「豊漁と航海・漁労の安全」を祈念して建立したものに見えます。平成12年に建て替えをしたようです。
そのお稲荷さんは、一般の人が顧みることはほとんどない、そんな目立たない漁港の端っこにあるのです。ワタシが傍を歩くようになってひと月、お稲荷さんの存在に気づき、ほんのきまぐれに手を合わせるようになりました。ワタシは自慢ではありませんが、全く無宗教・無信徒で宗教には無縁の人生でありました。法事やら仏事・神事など日本の社会習慣上の儀礼的な行事には当然参加しますが、特定の宗教を信じたり何かに依存したりしたことはありませんでした。
ところが、68歳も過ぎてだんだん自分の行く末・寿命などを意識するようになったこの頃、心境が変化したのでしょう。そして、このお稲荷さんに手を合わせる人は1日何人もいないに相違ないと確信するに至って、自分が毎朝手を合わせるのが身の丈に合った自然な行いであろうと感じたのです。そこで「お賽銭」であります。ウオーキングにお金は不要ですが、普段財布と定期入れ(免許証など)常備薬を入れた肩掛けカバンを持ち歩く習慣になっていrのです。
そうして、一番最初に100円を賽銭箱に投入、以後は毎朝10円を投げ入れる事にしました。1年で3650円になります。それはお賽銭に限れば、このお稲荷さんでは多分最も多額になるのではないかと思います。
毎朝二礼二拍手一礼をしてお賽銭を投げ入れる、そんな参拝を続ければどこかでみているはずの神様の目にも止まるかもしれません。ワタシはおいなりさんならぬ「おいのりさん」口に出して昨日の安寧を感謝し、今日一日の安全と健康を願います。今まで不信心であった自分が少しでも清められ、神仏のご加護に触れるようになればいいと思うのです。
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