植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

お彼岸ですか 園芸の秋本番ですなぁ

2020年09月20日 | 植物
 合間を見て、秋野菜をぼちぼち植えています。たかだか十数坪の菜園なので、その気になれば土づくりに二日、植え付け1日で終了なんですが、暑いし、楽しみはチビチビとやりましょう(笑)。
 並行して冬の寒肥用にボカシ肥料作りも再開しております。梅雨や真夏のボカシ肥料作りは、蛆虫が湧き、腐敗の心配があるので少し休んでいました。今回は、コーヒー滓と油粕・米ぬかをメインに、たい肥と薔薇の枯葉に牛糞を混ぜてあります。秋から来春にかけて、追肥や畑づくりに混ぜておくと、育ち方が全然違うのです(ボカシ肥料の作り方は本ブログのいくつかに紹介してありますので割愛いたします)。


 9月初旬には玉ねぎ(球根)を植えて、既に芽が出ております。次にとりあえずフェンス際の端から順番に、ブロッコリー・カリフラワー類で、2週間ほど前に苗を植えました。
 
 それから大根の種をまき、隙間にキャベツ苗を少々。今春まで、このあたりはブラックベリーやニンジンやニンニク・玉ねぎを植えていたので、今年はローテーションでアブラナ科の植物をまとめました。連作障害を避けるために、系統の違う野菜にいたします。フェンス際でまとめておけば、やがてやって来るヒヨドリから葉っぱを守るための防鳥ネットを張りやすいのです。白菜は、数年ぶりに4つの苗を植えました。
ヨトウムシやアブラムシ・ヒヨドリに荒らされ食べ残りを人間が頂くのがいやだったんですが、少なくともヨトウムシの防御は出来ているので、ちょっとだけ植えてみようか、と。あれ?マルチしないといけないかな。久しく栽培していないので忘れてしまいました。

 植え付け前に大事なのは、よおーく畑を耕すことと、有機肥料を混和し消石灰を散布することですね。消石灰は酸性に傾いた土壌を弱アルカリに戻します。殺菌力もあるので、植え付けより1週間くらい前に土に混ぜるのが理想です。もう一つ重要なのは耕すときに、虫が居ないかを確認することです。ヨトウムシ・コガネムシの幼虫が1匹でも居たら駆除し、殺虫剤を撒きます。ゴキブリでもヨトウムシでもコガネムシでも一匹見かけたら、その20~100倍いると思って間違いありません。植えたばかりの苗を食い荒らすのでしゃがみ込んで土をほじくりチェックします。

 もうひとつ気をつけるのは発芽までと、発芽後に水切れさせないことですね。基本野菜は水遣りは不要ですが。確実に発芽させるためには土の湿り気が必要ですし、芽が出て若葉が出ても根張りが弱いので、乾燥させるとすぐに萎れてしまいます。

 今朝は、ジャガイモを植えてきました。今年はホームセンターに種イモが出回らず、どうしようかと考えていましたが、春に収穫したイモの残りが芽を出していたんです。もう食べられない小さなジャガイモですが、りっぱな種イモになります。種苗法では、農家さんはそういう扱いが出来なくなります。種も芋も、種苗会社から買わなければならないのです。ウィルスがどうだとか言って、八百屋で売ってる芋や菜園で収穫済みのものは、種イモに使うなというのです。
 知ったこっちゃありません。家庭菜園なので法には抵触しません。自分で作って昨日まで食べているジャガイモ、種イモで植えてもどうということはありません。万一、葉っぱなどが病気になったら諦めればいいのです。

 ということで、狭い菜園はもう一杯になりました。これで一安心で、雑草を生やさないようにすること、ヨトウムシ・アブラムシ・アオムシの発生を見張り、駆除すればだいたい事足ります。

 さて、これから、猛暑で枯れた植物たちを片付け、葉が無くなった球根類の整理です。朝晩は秋風が吹いてさわやかになりました。昨日は彼岸の入りで、お墓参りに行ってきました。ヒガンバナも咲いております。


 
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タイガー、ミケルソンは予選落ち 残念

2020年09月19日 | スポーツ
 今朝もはよから早起きして大忙しであります。
今日のお題は「野菜」の予定でしたが、急遽変更し全米オープンをご紹介します。
 4時前に目覚め、ゴルフ4大メジャーのひとつ、全米オープンの二日目TV観戦です。今回は、松山英樹、石川遼、はじめ、アマチュアの金谷がエントリーしております。
 
 まだ、ゴルフに夢中だった若い頃は、夜更けや夜明けに眠い目をこすり、トムワトソン、セベバレステロスなどのトップゴルファー、後にはタイガー・ウッズ、フィルミ・ケルソンの死闘などを驚きと興奮の中で見たものです。もっと前には、ビッグスリーと言われて国内では敵なしの青木・中島・尾崎が、全盛期に幾度もチャレンジしましたが、まるで歯が立ちませんでした。唯一中島が全米9位、PGA選手権3位になったくらいですか。
 
 それほど世界のレベルは高く、以降も丸山・石川・今田・田中秀道 ・尾崎直道などがPGAに挑戦しましたが、丸山のPGAツアー3勝が最高でした。そこに一躍躍り出たのが松山英樹です。すでにツアー5勝 、予選通過率も84%で、世界ランクも堂々18位であります。飛距離は外国人と肩を並べ、小技も切れるスケールが大きいゴルファーです。ここしばらく調子を落とし優勝から遠ざかっていますが、最近の復調目ざましく相当期待できるのです。

 もう一人、石川遼君、松山の先輩で一時期は日本のゴルファーNo1であったかれも29歳になりました。PGAでは予選落ちを繰り返し、腰などの故障もあってここ数年は米ツアーから姿を消しました。彼は、小柄で世界の中では相当苦労したのです。今回招待されてどんなプレーを見せるかも非常に興味がありました。

 それで、二日目を終えて、2R目を最後連続バーディーであがり-1で回った松山がイーブンパー7位タイ、遼君は、+6まで落としましたが、粘って49位タイで見事予選通過いたしました。今平周吾 も33位タイと、日本人プロ三人が揃ってカットラインをクリア、これはもう快挙と言っていいのです。日本のゴルフがすこしづつ世界標準に近づきつつあると感じますね。

 一方、残念なのがタイガーでした。往年の飛距離や神がかったショットパッとは影を潜め、普通のプロゴルファーにしか見えませんでした。+10で予選落ちです。すでに100勝以上し、メジャー15勝と疑う余地のない世界最高のゴルファーです。交通事故・スキャンダル・故障など度重なるトラブルで10年ほど前にどん底に落ち、復帰しても段々勝てなくなりました。

 まだ、44歳でありますが、経験豊富、パットの読みや冴えはピカイチです、こういうメジャーには特別な力を発揮するはずなのです。フィル・ミケルソンも+13で予選落ちでした。世代交代なのでしょうか。 どうしてだろう、と考えていましたが、ふと思いつきました。
 無観客試合なんです。PGAツアーは今シーズンは無観客になるのだそうです。大観衆に見守られて歓声と拍手の中でプレーできないのです。心なしかタイガーの表情はつまらなそうでした。ただでさえ、往年のパワーが無くなり、集中力が弱まっていいる所に、観客からの後押し・熱気も無いので、気力が漲ったスーパーショットが出てこないのではなかろうかと。

 いずれにせよあと二日、ぽっちゃり童顔のP・リードが-4でトップ、残った49名のトップレベルの戦いがあと二日あります。本来は、ガーデニングの為に早起きしているのですが、ま、仕方ない。今夜のムービングサタデーでなんとかトップテンに残っていれば、もしかしてもしかするかもしれませんよ。
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いつまでもあると思うな 親と体力

2020年09月18日 | スポーツ
 昨日は、千葉県の木更津方面まで、ゴルフに参りました。何ヵ月ぶりかでこのブログの更新を怠りました。どうせ、こんな雑文を楽しみに読む方などは居なかろうと思いますが、それでも、新たな文章を載せない日の閲覧結果で、訪問者さんが普段の半分近くに減っていたのに、ちょっと驚いています。偶々なのか、他になにか訳があるかはわかりませんが、日課をきちんとこなしブログの一文を追加するのが、何かしらの意味や価値があるのではないかと感じます。
 少なくとも継続して、何かを成すということが、人生における鍛錬や励みであり、うまくすればその人間がバージョンアップ・グレードアップする一助になるのではなかろうかと思います。

 で、ゴルフは、九州 大分上野丘高校というワタシの出身校の同級生の会です。この高校は、九州ではちょいと知られた進学校で、一学年500人以上の生徒がいてほとんど全員が大学に進みます。この中の何割かが、首都圏に就職し暮らしているのです。毎年東京支部同窓会なども行われて、伝統や先輩方の有難みを感じます。同級生は500人もいれば、名前もほとんど知らず在校中に言葉を交わすことも無い方が多いのですが。こうして、縁があって老齢期にさしかかってゴルフやったり、会うようになると、旧知の仲間のごときお付き合いとなりました。ちゃんや君付で呼び合う気の合う友との交流は、老後のかけがえのない一コマであります。持つべきは、旧き友であります。

 千葉の早朝は、靄だか霧だかが立ちこめ、霧雨すら落ちてきました。猛烈に湿度が高かったのです。気温が割合低く曇っているので、過ごしやすいコンデションと勘違いしたのですね。やたらと蒸して、汗も出るのですが、さほど喉が渇くでもなくプレーをいたしておりました。ワタシは普段の運動不足解消と血糖値対策のため、カートに乗らず、歩いてプレーすることにしています。
  
 コースは、ちょっと考えられないほどラフの草が伸び放題で、キャディーさんが居なければ、フェアウエー以外はロストボール続出となります。気負って力みかえったショットは右に左に散らかって、急斜面やバンカー、深いラフにつかまり、トラブルショット連発で、想像以上に消耗したようです。
 プレー中に、段々集中力が無くなり、後半になると足がつるようになりました。しまいにはパッティングをした瞬間に、手のひらの筋肉さえ硬直したのです。スコアは推して知るべし。100たたきいたしました(´;ω;`)

 2L入り水筒にポカリスウェットを入れて携行していたのに、気温が低いので最初のうちあまり口をつけなかったんです。バランスを崩したまま急傾斜のラフで力任せにクラブを振ったり、坂道をかけていったりしていて、大汗をかき、いつの間にか「脱水症状」と筋肉疲労になったと考えるべきだったんです。加えて、糖質制限をしているので、朝4時に軽くパン食のあと、昼ごはんの11時過ぎまで何も食べないとなると、「低血糖」になったりしているのです。
 先日かかりつけ医に言われたのを思い出しました。「猛暑で、年寄りは動いていないので体力だけでなく、筋力が落ちている」のだそうです。秋になって何かやろうとすると、衰えた筋肉を動かそうとするのであちこち痛め、筋肉痛にもなるのだとか。
 帰宅後は猛烈な眠気と倦怠感がありました。しかし、失われた水分を補うため随分水やポカリ、蕃爽麗茶などを飲みましたが、疲労困憊なのに寝付けず、夜中に起きだして、睡眠導入剤を飲む羽目になりました。

 そして、今朝は酷い腰痛に肩こり・ふくらはぎのだるさと張りがあり、腕は痛みます。たかがゴルフ、なのに情けなくも年甲斐もなく張り切った結果であります。見栄を張って歩き、力いっぱいスイングして、トップしたりダフってミスを繰り返したんです。

 水分補給は、たとえ喉が渇かなくても怠らないこと。齢をとったらいいところを見せようと思わないこと、塩分と糖分をいつでも補える食品を携行すること、そして、アンジュレーションのキツイ難しいコースでプレーしないこと。(笑)
これらが、昨日の成果・収穫でありました。
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半紙不随 オークションは、便利ですが、、、

2020年09月16日 | 書道
 性懲りもなくヤフオクで、チョロリと書道用品に入札しておりますが、落札率は、巨人の捕手炭谷の打率程度で0.200いけばいいくらいです。大体就寝前9時半頃に入札して寝てしまいますので、目覚めると大概は他の方が落札して終了しています。

 それは、それでいいのです、どうしても落札したい、いくらでも金は払うなどという品物は皆無なのですから。自分の小遣いの中からこのくらいの値段で落札出来たらリーズナブルでラッキーというのりで金額を決めますので、それ以上にどなたかと競って、金額が吊り上がりむきになって落札できるまで金額を上げるというのが、最も恐れるパターンであります。
 
 ヤフオクは、最終期限がありますが、時限の直前に入札額が更新されると自動延長されるので、相手が諦めるまで際限なく価格競争が起きるのです。
 先日も、「和紙・画仙紙 大量 17㎏」というオークションがあり、相当古いシミだらけの全紙・画仙紙6束(恐らく500枚位)で大半が中国製でした。出品物にはマジックで一枚130円から200円と購入時の単価がメモされていました。ということは、数十年前に、総額7,8万円くらいで購入したと思しき、シミだらけの古紙なのです。それが、落札価格が74千円を超えたのです。

 夜10時過ぎまで1万円台だった(ワタシはこの辺が妥当だと思います)のが、30分を過ぎて突然入札額が跳ね上がり2,3人の短時間の入札合戦が起きたのです。中にもしかして珍しい紙が入っていたのかもしれませんが、恐らく、入札者二人がヒートアップして意地で落としに行ったのではないかと思います。勝負事全般ですが「アツくなったら負け」ですね。落札した人は、一夜明けてなんとも複雑な損した気分になっていなければいいのですが。

 ワタシの知る限り、書道紙には骨董価値はありません。未使用の白紙にはなんの付加価値もつきません。製造してから1年前後ねかせると良いとは聞きますが。書家・名士が書いてなんぼ、書き損じ、練習紙は丸めてゴミ箱行きの消耗品であります。新品で現に市販されているものですら、ヤフオクでは3割引がいいとこです。
 ワタシの経験では、古い中古筆、使いかけの年代物の半紙などは大体販売価格の1割から2割の値段での落札が相場です。先日落札した「全紙」は1束50枚で、「13千円」の表記がありましたが、2束3700円で落ちました。昨夜落とした半切100枚は、売り物になっていた未使用の商品で定価14千円のものが3千円足らずになったのです。

 
 そういえば、あの最年少棋聖・王位の藤井 聡太君が書いた「封じ手」の紙の現物がオークションに出され、一枚数千万円の値がついた、と報道されています。確かに歴史的な紙きれではあるのですが、これは常識外れ、いたずらと考えるべきでありましょう。将来の値上がりを見越して、あるいは蒐集家だとして、ワタシが買うなら、せいぜい(買いませんが)50万円という所でしょうか。いずれにせよ、その値段で決済が為されるとは思えないのですから、人騒がせな話でありますね。

 それで、書道紙の話に戻りますが、まだ先日落札した全紙は使っておりません。全紙は、一枚200円くらい、大きい作品用となるのでおいそれと練習などには使えないのです。
 その代わり、同じ日にネットで販売されていた新品の半紙は到着し、既に何度か書いております。「半紙屋さんe-shop」というネットショップで買い求めた1000枚18千円の手漉き半紙「明星」、高額なものです。お試しのセットを2回取り寄せ、実際に書いて試し、気に入った紙を発注したのですが、残念ながらと言うべきか、ほんの少しだけ厚さが異なりました。幾分厚みが大きかったのです。
 これは、手漉きでも、恐らく台湾あたりからの輸入品ではないかとみていました。手漉きと名がつく以上、機械漉きに比べて、厚みや品質に多少のばらつきが出るのが当たり前なんですね。台湾製の高品質な紙の共通点は、ふっくらしっとりとした触り心地、適度な筆との摩擦、漂白されているので白さが際立つ、というものです。

 試し書きです(あくまで練習で書いたものです)
字の巧拙は、置いといて(笑)、書き味はとても良いです。筆が余計に滑っていかず、適度なカスレに少しの滲みが出ます。墨色も鮮やかに出るので、ヘタな字でも上手に見えるのです。

 高ければいいというものでもなく、練習もせずにいれば、どんな紙に書こうが上手くはなりませんわね。弘法さんは「筆を選ばず」と言いますが、ワタシら中級者は「紙を選ぶべし」、であろうと思います。
 
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「暗黒の安倍政権」を継承するのだそうです

2020年09月15日 | 時事
前官房長官の菅さんが、今度の総理大臣に決まったようです。

 歯に衣着せぬ直言、明確な政策理念や理論をもった石破さんを、露骨に叩き退けました。安倍さんの政治に、割合ハッキリと批判的な姿勢をとっていたのが気に食わないのですね。ほとんどイジメに見えました。
 菅さんの基本方針は「安倍政権の継承」だそうです。安倍政権の時に、あらゆる疑惑隠しの片棒を担ぎ、ある時は官僚に、圧力をかけ、コロナ以前にはほとんどの政策に首を突っ込んでいたのですね。

 継続すべき政策や方針は、アベノミクスの継承であり、アメリカを中心に全方位的に仲良くし、格差社会はさらに広げて、足りない分はそのうち消費税をあげるからいい(と本音を吐きました)。当然、桜・森友・加計学園・黒川問題・IR収賄、広島河井夫妻公選法違反などは、安倍政権と同じく、検証もせずうやむやにするおつもりです。コロナですら、今まで通り、特措法を見直すでもなく、自治体任せにして、経済を優先するのだそうです。

 そして唐突に「改革」を口にしました。これは、明白な矛盾でありますな。今までの安倍政権をもろ手を挙げて賛辞しながら、今更縦割り行政の打破など、とってつけただけの俄か公約です。改革を口にするだけなら誰でも出来ます。こういう中身の無い発言を、ワタシ達はちゃんと峻別しなければなりません。

 安倍政権の、残してきたものは既に本ブログでも、いくつか指摘してきました。自衛隊の軍隊化・格差社会の拡大・マスコミの報道統制・官僚の恐怖支配・巨額の負債・増税・円安・法治主義の崩壊など、その弊害は枚挙にいとまがありません。唯一の成果である「安定」を引き換えに失ったものがあまりに大きすぎたのです。例えば、イージスアショアなどという役に立たない無用の兵器を買い、違憲状態にある選挙定数問題は知らん顔して、議員数を増やしました。やりたい放題・無法状態であったのです。国民はそれに目をつぶり、あるいは気づかず、隠されています。

 「仕方ないよね」、と思考停止に陥った国民のなんと多いことか。

 あれだけ、社会的な問題になったのに、その張本人の後釜は同じ穴の狢ですから、自民党とその支持者たちは、安倍政権が正当で素晴らしいと思っているということなんでしょうね。

 総理大臣は間接選挙で選ばれますから、ワタシ達が選ぶわけもなく、政権を握り続けている利権集団の自民党の意のままにこの国の指導者が決まります。政権は、公明党との選挙協力があると、ほぼ政権交代出来ない制度に改変されました。政権にとって都合がいい時(選挙に勝てる情勢で)解散・選挙をするので負けようもないのです。
 自民党以外に投票しようにも受け皿がなく、拮抗した得票数でも、少しの差で自公連立候補が総どりするので、批判票はそのまま死に票となって、圧倒的与党の多数という結果になります。
 民主主義などもはや形式だけなのに、誰もそれを咎めようとしません。今のままだと、未来永劫自民党が政権をとり、某宗教団体の意向が反映され、口封じされたマスメディアと、人事権を握られ反抗出来ない官僚が、行政情報を隠蔽し捻じ曲げ、政権の正統性を国民に宣伝する(プロパガンダ)、ことになりました。

 菅さんは、政権の方針に異を唱える役人は「異動してもらう」と公言しています。これこそが、今までの安倍政権の本質であり、この菅という人物の成り上がりに必要だった行動原理なのです。社会正義を重んじ、きちんとした意見を述べるものは、同じ自民党の政治家であっても、優秀な官僚であっても、正論を唱えるマスメディアでも、排除するのが安倍さんや菅さんのやり口ですね。

 今回、三人の総裁候補者の「揮毫」が紹介されています。朝日新聞で紹介されていました。

酷いもんです!
その文言はともかくとして、字の下手なこと!そこらの下々の人間とは訳が違うんですよ。それが、汚い字とさえ言えるほどのお粗末な代物でした。ワタシの知る限り、大物政治家さんや総理経験者は達筆の方が多く、堂々とした書が多くあります。
 戦前戦後、政治家たるもの書道は必須、当然のたしなみであったろうと思います。たとえ悪筆であったとしても、味わいや趣のある書をものしていただろうと。このお3方は、きちんと帝王学を学び、総理総裁としての素養と求心力、人を引き付ける魅力などを身にまとうことが出来ていないと感じました。

 テレビ討論、就任会見などを見ても、総理大臣になる準備が整っているとは到底思えません。少なくとも菅さんは、ついこないだまで総理になることなど、考えても居なかった、というのは本音だろうと思います。風貌はともかく、言葉には風格や品格、教養が感じられません。
 会社の総務部長が、いきなり代表取締役になったような雰囲気で、自信のないたどたどしい口調で、一国のリーダーとしては心もとない印象を覚えます。政策全般に通暁しているのかは存じませんが、明確な国家像や、向かっていくべき理想・理念を培っているようには見受けられません。あくまで、つなぎの総理代行であれば致し方ないのかもしれませんが。

 残念ながら、ワタシ達国民は好むと好まざるに関わらず、自民党の老人たちがこそこそと決めた出来レースで選ばれた風采のあがらない総理を仰ぎ見るしかありません。それは、とても不幸なことではなかろうか、と思いますが、違いますかね?
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