植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

陛下の御心をないがしろにする 昔なら不敬罪

2021年06月25日 | コロナ
東京オリンピック出場をめがけて、世界ではぎりぎりのタイミングで選考・予選を行い、いろんな競技で陽性者が出ております。北朝鮮・オーストラリア は不参加を表明し、ロシアはドーピングでそもそも国の代表としての参加は出来ません。ゴルフなどでは出場辞退をする選手もぽつぽついますし、中国の有名な競泳選手はドーピング容器を叩き割って検査拒否したために参加する資格をはく奪されています。

 それでも、全体からしたらわずかな人数で、7万人以上の選手と関係者が、ここ2週間ぐらいで、隔離措置免除で五月雨式に日本に流れ込んでくるのです。皆さんPCR検査を受け、陰性証明を携えて来日するので安全と政府・五輪主催者は説明していますが怪しいもんです。すでにアフリカの複数の選手が陽性判定されて国内に入っているのです。

 ワタシがもし、他国の指導者でその国の選手がメダル獲得が期待されるなら、陰性の証明を捏造します。PCR検査結果などどうにでもなります。発熱などの症状が無い限りどんな手を使っても出場させるでしょうな。歴史的にみても、ドーピングをして選手の健康や生命に被害が出ても結果が出るなら薬をやる、というのが多くのアスリートに共通する考えでもあるのですから、コロナなどたいしたことはないのです。どさくさまぎれで日本への入国もぎりぎりのタイミングにするでしょう。

 また、200か国もある諸外国の検査や行動管理が厳格で完全なはずもありません。差別するわけではありませんが、ルールを破るなど屁とも思わない人種、決まり事をきちんとこなすことが出来ない民族が、世界に数多くいることは明らかなのです。

 そうなると、世界各国からあらゆる変異株をお土産に7万人が大挙しておしかけるのです。よその場所に出かけることが出来ない豪華な閉鎖空間に、何万人もの外国人が押し込められる、それは横浜に停泊したまま半数以上がコロナに感染したあのクルーズ船と全く同じ構図なんです。クルーズ船の10倍以上の人々がいて、そこで、感染力が強まり強毒化したウィルスが広がったら、と思うと恐ろしいとしか言いようがありません。

 もし感染者が判明したら、猛烈な勢いのクラスターが起きるでしょう。若くて精力が有り余ってる(頭に栄養がいっていない)スポーツ選手が、羽目を外して濃厚接触してバカ騒ぎ、酒を飲みエッチをする、容易に想像がつきますな。あのクルーズ船の時は、収容する施設もなくうつるに任せていて、政府も有効な手立てを講じませんでした。やむなく母国から迎えが来ました。結果として世界にコロナをばら撒いたのでした。

 オリンピックの前後合わせて3週間以上日本にとどまったとしたら、コロナが蔓延すると持っていき場がなくなる(医療機関・隔離施設が不足)のは見えているのです。

 そんなことを天皇も心配されていると報道されました。形式的には天皇皇后両陛下がオリンピックのホストになり、名誉総裁になるのです。いかに国民の象徴であり、形式的な主催国の代表とは言え万一のことがあったらと思うと、憂慮に堪えない、というのが陛下の心情でありましょうし、宮内庁の幹部にも漏らすでしょう。

 それをあの「たわし頭官房長官、加藤」は、「宮内庁長官の個人的な考え」と切って捨てました。天皇が自分自身で会見を開いてオリンピックでのコロナ感染を深く憂えるとでも言わなければわからないのでしょう。おそらくこのタイミングで、陛下が宮内庁長官にお気持ちを託されたのだ、と考えるのが良識ある賢者の行いです。この「加藤」は昨年、国が示したコロナのPCR検査基準(発熱したら何日か様子を見ろと言った条件)で保健所がPCR検査させなかったことを「国民の誤解」と言い放ったご仁であります。この男だけは許してはならない悪しき性根の議員であります。こんな奴が、次の有力な総理大臣候補だというのには聞いてあきれます。

 「天皇に心配をおかけして申し訳ない。陛下のお気持ちをお察しし、身が引き締まる思いである。コロナ対策やオリンピックの運営には、さらに万全をつくしてまいりたい。」と何故言えないのか!

 ワタシはさほど、右寄りの国粋主義・尊王精神の強い人間ではありませんが、この一連の報道は、これからの日本の向かう方向を指し示す非常に大きな「啓示」であろうと思います。陛下の深い憂慮は国民の心情を代弁しているのですから、国民やメディア、政府がどういう反応するか静かに注視したいと思います。
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肩書なんざぁまっぴら

2021年06月24日 | 雑感
韓国ドラマを見ていると、スーパーに出て来る日本語で意味を知ることになりますが、ちょっと違和感を感じるのが、名前に役職をつける習慣であります。必ずといっていいほどチェ会長とか、ホン部長など名前に役職をつけているようです。日本人だと、会社の中でもさん付けで呼び合ったりして、わりあいフラットな会話が多いのですが、韓国社会というのは階級・上位関係・長幼の序が重んじられるがゆえに、学歴や肩書が非常に重要視されるようです。

 現役の時はまぁ人並みに出世し、ワタシを副部長や部長などと呼ぶ人もいましたが、定年を過ぎてきれいに肩書は失せてしまいました。形式的には家内と一緒に作った会社の「専務」となっておりますが、家内しかその事実は知りません。名刺交換した銀行の担当者が敬称をつけるくらいです。一個の人間に戻ったら肩書も社会的地位もなんも関係なし、気楽なものでありました。

 仕事を離れて、毎朝会社に行っていた時のストレスが雲散霧消いたしました。この世の中で、誰も自分に命令・指示するものが居ない、ワタシが誰かに気を使ったり毎日やらなければならないことが何一つ無い、それがなんとも晴れ晴れとした気分にさせてくれました。

 園芸から書道を5年間みっちり続け、篆刻に打ち込んではおりますが、何の資格も段位も(興味も)無いので、当然ながら履歴書に書けるような特記事項はありません。そもそも、普段家内くらいしか人と会わずコロナのせいですっかり出不精にもなりましたから、そこらをうろうろするお爺さんであり、無役の年金生活者となんら変わりない気楽な日常であったのです。

 ところが、ひょんなことから自治会長を引き受けることになって、事あるごとに「会長」と呼ばれるようになりました。これがそう呼ばれるたびに「違和感」を感じるのであります。人の上に立つような褒められた人間でもなく、人様のお世話をするだけの時間的ゆとりも無いのに、がらにもない役を務めるようになってしまいました。
 
 偉くなりたい、人から目上に扱われたいなどと思ったこともありません。役職や肩書など邪魔なだけなのですが、実際は会長としてなすべき事項が多くて体よく小間使いになっているように思えます。地域に役立つことをいたしたい、と思っていたのですが、こうこき使われたら現役の時と変わりないじゃないか。自治会長を束ねる親分、自治連会長は公職を20くらい引き受けて10年以上経つそうです。こういう人は奇特な方でもありますが、「会長」と呼ばれることに喜びを感じられるタイプなんだろうと思いますな。

 「会長」と呼ばれるたびにびくっといたします。あー嫌だ、ちっとも偉くないのに、責任が重くあちこちからお呼びがかかり引っ張りまわされている気分であります。任期満了まで1年9か月の道のりは厳しいのでありますが、これも功徳、これも修行、どこかの総理大臣みたいに投げ出さずになんとか頑張って全う致したいと思います。

 
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コガネムシは金持ちかもしれんが、仰向けには飛べない

2021年06月23日 | 植物
 夜半と早朝に雨が降り畑が黒く湿っております。雨が降ったら畑に入らない、が農作業の基本であります。土が固くなるし、濡れるしで、いいことはありません。

 しかしながら、雑草と害虫が気になって仕方ないので今日は一日小雨でも外仕事をすると決めました。雑務に追われて手抜きになっていました。雑草を抜く作業を嫌がったらガーデニングも農業も務まりません。単調な草刈り・草むしりを苦痛に思うならやめた方がいいですね。
 草をぬいたあとのさっぱり感が一番であります。草取りしながら植物や土の状態(病気や食害など)を見ていくのも重要で、ガーデニングの基本だと思います。

 先日ある方から「今年は、柑橘に幼虫を見ない。」と言うことを聞きました。全く同感です。アゲハが少なく、デコポンやゆず、レモンなどの葉っぱに卵も幼虫もほとんどついていないのです。気のせいか飛んでるアゲハ蝶もあまり見かけません。今年はまだ、殺虫剤は一切使用していません。そのうち押し寄せるかもしれませんが、なんにせよ果樹園栽培には歓迎であります。

 のみならず、ぶどう棚に来るコガネムシが少ないように感じます。秋口まで、毎朝ぶどう棚の支柱をゆすってパラパラ落ちて来るコガネムシを駆除するのです。あいつらは、下に落ちる途中で羽を広げて飛んで逃げるという器用な真似はしません。落ちてじっとしてるかガサガサ落ち葉や草むらに逃げ込むかさもなくば土に潜ろうとします。これを踏む潰すか手でねじるかが駆除方法です。

 多い時では20匹以上来ているのですが、このところせいぜい4,5匹しかいません。そして、よく見ると落ちて来る位置がぶどう棚の一番外側に集中しています。中心部分はほとんど葉っぱが無傷なのです。これは、今年取付けたビニールの覆い(屋根)の副産物ではなかろうかと想像しています。

 欧州系のぶどうはとにかく雨降りが禁物で、すぐ病気になりこれまで満足に収穫出来ませんでした。毎週殺菌剤を噴霧しても焼け石に水で、黒糖病などになってしまいました。苦労と逡巡の末にやっと取り付けた屋根のおかげで今のところ極めて順調なんです。

 あれほど梅雨時の雨を恨めしく眺めたのに、今年は八代亜紀さんの歌「雨雨降れふれもっと降れ♪♬~」と鼻歌が出るような気分なのです。

 コガネムシは、めぼしい木や葉っぱを見つけると割合低い位置を飛行して平行に飛びつきます。また、葉に付いた黒い糞に含まれるにおいに引き寄せられるようです。うちのブドウシャインマスカットの棚は4m四方に伸びていて中心から3mをビニールで覆っています。すると奴らはその屋根には着地してもしかたないので縁の部分に突入するんですね。足を下にして減速しながらふわりと飛び降りるといった感じでしょうか。

 屋根の下の葉っぱに対して、低空から上向きにアプローチしても、お腹を上にしては翔べないので、うまく葉や茎に飛び移れないのです。これは、欧州系ブドウ栽培のために、ビニールを被せて雨よけするというプランを思いついたときに期待した「コガネムシ除け」の狙いがまんまと当たったのです。

 コガネムシの食害からブドウを守るのに、下に防虫ネットを広げて撃退するというのは、ブドウの管理上邪魔になって仕方が無いのです。やろうと思えば、側面四方にネットのカーテンを張るということになりますが、これもうちの狭小ガーデンで、通行や草むしりなどの邪魔になってしまいます。

 端っこの葉っぱだけコガネムシに食べられるくらいなら損害軽微でよしとしましょう。そんなわけで、ビニール屋根のおかげで、殺菌剤散布の回数が大幅に減りました。
 「コガネムシは金持ちだ、金蔵立てた蔵立てた」という野口雨情の歌があります。一説によればコガネムシはゴキブリを指す、とかキラキラ光る玉虫のことだと言われています。ゴキブリがいる家は金持ちだった、とか、玉虫を沢山採集して商売にしたとか、諸説あるようですが、ワタシは、コガネムシは、小金持ちをもじったのではなかろうかと新説を立てております。
 
 あれだけ、費用と手間をかけているブドウやバラを断わりなく貪り食い、あげくに幼虫は土中でぬくぬく根を齧ります。これが人間だったら蔵の一つもたつでしょうよ。
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収穫して口に入れるまで安心できない 心配だらけの果樹栽培

2021年06月22日 | 植物
果物好きの家人に、無農薬で旬の自家製果実を食べさせたいという対外的には「愛情あふれる」大義のもと、40種類ほどの果樹を育てております。(笑) 実際は食い意地の張ったワタシが、有機栽培で育てた季節の果物をもぎたて木成りで食べたいという極めて欲望にかられたガーデニングなのです。

 一定以上の水準を満たした果物が食べたければ、スーパーや八百屋さんに売るほどあります。初期的な投資から栽培にかける手間、費用、収穫できるようになるまでの数年間の空しい作業を考えたら買った方が断然安くて合理的なんです。しかし、自分で作った野菜や果物の美味しさは格別で「どこにも売っていない」味なんです。何より農薬を使っていないので、残留農薬の心配もなく、洗わずに安心して食べられるのです。

 春から梅雨にかけて食べられた収穫は、クサイチゴ、マルベリー(桑)、ビワ、ブルーベリーです。今からしばらくはスモモ「サンタローザ」が赤紫色に熟してきます。おおよそ100個以上はありますので食べ切れません。この品種は、遠く農薬を扱う会社に勤める次男推奨の「貴陽」の授粉樹として植えました。豊産性があり花粉量が多く貴陽と同じ時期に開花するのです。この春1週間以上サンタから貴陽ちゃんに人工授粉を試みましたが、ついに貴陽は一個も結実せず、青々とした葉っぱにはアブラムシがべっとりと集まってきます。
貴陽は、もう4年経つのに一度も実がつかなかったんです。せっかく木が大きくなったのにもったいない、ずっと伐ろうか残すか悩んでおります。

桃は3種類植えていますが、白桃は沢山の花が咲いたのに実にならず0個、白応には4,5個膨らんできましたが、管理が悪くて虫がつきダメみたいです。今更袋掛けしても梅雨時期には雨で腐るので、運が良ければ虫たちの食べ残しが食べられるかもしれません。


 すももに続くのはイチジクで、バナーネを二本植えております。夏と秋の二期成りなのですが、昨冬からついた蕾が途中までふくらんだまま固くなっています。これは、時季外れに付いたもの、すでに新たに小さなイチジクが次々に膨らんできてるので全部摘果いたします。

夏のイチジクの次は多分、りんごが熟すと思われます。フジと津軽、姫リンゴなどを作っていますが、こちらも手入れを怠って放置、台風の前に支柱で枝を固定して落果しないようにするだけです。桃もリンゴも生産農家は、数十回も幾種類もの農薬を使うと聞きます。商売ものにするためには虫も病気も大敵なので薬をふりまくのでしょうね。


それで、秋口には真打「ぶどう」の収穫が始まります。念願のビニール屋根を架けた3つのぶどう棚で、たぶん合計7万円以上の費用をかけました。昨年までずっと黒糖病などの病気にかかりほとんどが収穫出来ませんでした。出来損ないの小さなシャインマスカットの粒を口に含んでは悔し涙を流していたのです。3か月もの間、毎朝コガネムシ駆除し、雨が降るたびに殺菌消毒剤を噴霧したあの日々は何だったのだろうと。

 今年は春先から5月にかけてコツコツ手作りでビニールを被せたのです。全部覆いきれなくてもいい、7割程度が直接雨に当たらないようにすればなんとかなる、と考えたのです。残念ながら雑務雑用が増えて「ジベレリン処理」が不十分でした。種なしにする作業が不十分だったので収穫しても種が残るでしょうが、別に出荷するわけではないし。

 とにかく、今のところ予想以上に順調なんです。雨にかかる場所についた房は案の定黒い点が出来て茎も黒変していました。そういうのを全部切り取っているのでつり下がったブドウたちは健康そのもので日に日に膨らんできているのです。
これはシャインマスカット。

こちらはロザリオビアンコで、いっぱい房が下がっています。本当は房と粒を間引いて、大粒でぎちぎちになれば、化粧袋に包まれデパ地下で一房3千円になるのです。
でもそんなの関係ねぇ、であります。甘くて瑞々しいブドウになってくれれば小粒でも種有りでも構わないのです。

 毒性の低い殺菌剤だけは少しづつ使います。農薬を嫌って病気になり果実が手にできなければ元も子もありません。そろそろ袋掛けの時期になりました。これからは雨にかからないようにするだけでなく、虫や鳥に荒らされる危険があるからです。昨年は甲斐路がすべて「べと病」で腐ってしまいました。日に当たったり擦れたり汚れたりします。雨が伝ってこないよう袋の口をしっかり閉じます。これで後はコガネムシとの戦いを続けるだけなのですが、あんまり見事なぶどうを作ると、夜陰に乗じてブドウ泥棒がこやしないか・・・
うーむ 
果物つくりには、心配事が尽きませんね。
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脚立は危険  いたるところに怪我のリスクがある

2021年06月21日 | 雑感
 あるお医者さんによると、乗るものの中で、飛行機や自動車などはさほど危険でもない、怖くないのだそうです。最ものりたくないものは「脚立」なのだそうです。

 脚立はどこの戸建ての家にも一つや二つあり、だいたいお父さんがこれに登って、梅もぎや植木の剪定、雨どいの補修などに使います。どうやら病院に運び込まれるけが人のうち、最も多いのがこの脚立から落ちた人らしいのです。そういえば昔の上司に脚立から落ちて腰を痛めた人がいました。あるいは昨年ゴルフの仲間で、仕事中に落下して仕事を休んでいると聞いたこともあり、意外と多いのかもしれません。
 建設業・造園業や清掃業、製造業などの労働災害でも落下事故が原因のけがが多いのだそうです。

 先日ゴルフ仲間のK氏にその話をしたら、自分の近所や知り合いで少なくとも脚立から落ちて死んだ人を3人知っていると((((;゚Д゚))))ガクブル言いました。

 高いところの作業は、当然ながら危険を伴います。はしごや脚立は不安定なので通常は助手みたいな者がついて倒れないように押さえるのですが、一人親方といった自営業、ワタシらのような趣味や家の用事の中で脚立に登る場合はほとんど一人だけの作業になるので、脚立が倒れたりバランスを崩す確率が大幅に上がるのでしょう。

 現にワタシもガーデニングに二つ脚立を用意しており、毎日のように載ります。果樹をやっているので年々樹高が伸び、剪定が欠かせません。ブドウ棚の手入れも日常的に高い場所での作業になります。出来るだけ最上部の天板には乗らず、またいで足をかけるようにしております。最も高いところに足をかける場合は必ずそばに掴まるものがあるのが前提になります。畑で怖いのは土が柔らかいところだと、脚の先がめり込んで、バランスが崩れることにあります。足元がぐらつかないようにしっかり確認しなければなりませんね。

 もし、倒れ始めたらなすすべがありません。園芸のさ中ならば周囲が草木なので、ぶつかって大けがをするような固いものはありませんが、ひらりと飛んで着地するスペースが少ないので、受け身も取れず不自然に倒れて骨折する心配があります。ワタシ達の歳になるととっさに身を守ることが難しくなり、骨も折れやすいのです。一番重い頭の位置は約3Mの高さです、足から飛び降りるならねん挫位の軽症で済んでも、倒れていく脚立から体が横倒しになっていくので、下手をすれば頭から落ちることにもなりかねません。

 脚立からでなくても、家の中、路上で転倒しただけで無傷では済みません。2m近い身長の年寄りがバランスを崩して倒れたら、手をつけば手首、お尻から落ちれば尾てい骨、膝も下肢もどこかしら大きなけがになります。義母は施設に入所してからいつの間にか腰骨が折れていました。骨折した原因は不明で、骨がもろく手術も出来ず寝たきりとなってしまいました。

 ワタシも5年ほど前、起床して布団に足を引っかけ、そのまま布団の上に倒れたらあばらにひびが入りました。ヨチヨチ歩きの幼児や子供は年中転びますが、数十センチの体高なので、おでこに擦り傷をこさえる程度で済みます。

 乗り物なら二輪車、特にバイクはいけません。事故イコール人身事故、命の危険が伴います。倅も事故って足を折り、倅の友人はバイク事故で一時危篤に陥ったそうです。二輪車は自転車にたまに乗りますが、カブ(原チャリ)は成人してから一度も運転しておりません。君子危うきには近寄らずであります。
 
そんな話を聞いた後ですが、やはりガーデニングには脚立は欠かせません。今朝も脚立に乗り、いつも以上に慎重にブドウの整粒を行いました。まだ、車いすや、電動車のお世話になりたくありませんから。
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