植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ただ彫ってお金にするのが篆刻家では無かろう

2023年06月25日 | 篆刻
ここ数か月の体調不良と雑事に追われて多忙のために、書道や篆刻が思うに任せまない日々であったのです。梅雨前から植物が動き始めているので、剪定から種まき・野菜の植え付け雑草を抜き、殺菌剤殺虫剤散布、とやることが次々と出てきます。一方でメダカも恋の季節に突入し、産卵・孵化が始まります。活発に餌を食べ成長期に入るので、糞の量も増え水温の上昇もあいあまって水質の悪化と藻の繁殖が加速し、頻繁にメダカプールの水替えの頻度も増えます。

朝は5時前に起きて活動を始めないと間に合わなくなっているのが「やみくもに趣味を広げた」初老のワタシの落ち度であり、ここ何年も治りそうもない宿痾ともいえましょう。

それでも、軽い鬱と言われる原因となった自治会長職を外れ、精神安定剤のおかげもあってそれまでの生活や精神状態が戻ってきて、五月中ごろから「篆刻」を再開できました。彫っていれば楽しく、ほかの事も忘れてただただ集中できるのです。摸刻と自作印を繰り返し彫っております。昨日一昨日ほったのがこれです。

うーーむ、これは最初の印稿にやや問題があって、今一つの出来ですね。

そんな中、印材での調べ物でネット検索していたら、ある篆刻家の方のブログの記事が目に留まりました。以前から時折目にするブログで、鎌倉の雨人さんなんかと同様、ブログやインスタグラムで積極的に情報発信(営業か?)しています。Iさんとしましょう。

Iさんは、詳しく調べてはいませんが、ちゃんとした先生について篆刻を学びいくつかの権威がある賞も貰っているれっきとした篆刻家さんのようです。その方のブログに気になる記述がありました。それは古の先人名人の手による名刻の「印譜」の紹介記事であったと思います。
彼は、そのすごい篆刻家さんたちの印影を指して「そこらのネットに投稿・掲載されているじいちゃんばあちゃんの印とはわけが違う」と言う意味の記述がありました。「そうか、ワタシがたまに写真をあげているブログの自作印は、そこらのじいちゃんが彫った何の価値もない印」とみられているのだな、と今更ながら思い知った次第なのです。

篆刻家というのは、明確な基準や資格・試験があるわけではありません。一般的には①数ある主流の書道団体のどれかに属している ②それなりの師匠に師事している ③ちゃんとした作品展の受賞歴がある、、といった方で、一応依頼によって有料で印を彫るという人種を指すようです。勿論、高い技量と篆刻をこなした数・年数もそれに加味されるでしょう。

60歳を過ぎてから、無謀にも篆刻家を目指すことにしたワタシは、上記の条件にはいずれも該当しません。ただの素人の67歳のおじさんで、篆刻も本格的にやり始めたのは3年くらいのものです。

Iさんは、そんなおじさんおばさんが彫った印など見るにも値しないと馬鹿にしているのです。無論、若いころから月謝を払い専門的に研鑽してきた篆刻家さんでしょうから、それも無理もありません。著名な篆刻家さんの印を紹介しつつ、自分もそっち側にいる特別な存在であることを暗に示しているのです。

ワタシが思うのは、そういう素人のおじちゃんたちがなぜなぜ下手な印を彫り、場合によっては自分の諸作品の「落款印」として押印しているのかをご存じないからだと思います。書道教室では先生が「ご自分で彫ってみたら」と勧めることが多いのです。それは、専門家に作成依頼すると何万円も取られるからです。書作品は短冊レベルから全紙という大きな紙まで非常に幅があって、その文字数や字の大きさなどによって、バランスよく捺す印も何種類も必要なのです。また、三顆印といって、姓名印・雅印・引首印をセットで捺すのが最も美しいともいわれます。つまり、書道を本格的にやればやるほど必要になる印の数が多くなるのです。

ふんだんにお金があって、高いレベルの書道の技量があるなら、1本1万円以上を支払って篆刻家さんに発注するでしょうが、ほとんどの書道に携わる人はそんな贅沢なことにななりません。ワタシが、はじめて姓名印を当地一流の篆刻家さんに依頼した時3万円を支払いました。そしてその時手にしての感想は「たいして上手くないじゃん」、3万円の価値があるとは思えなかったのです。もったい付けてひと月かかると言われて待たされました。ご自身はなかなか嘱望された本県では有数の篆刻家だと自慢していたのですが。

ワタシはそのあと、自分で彫るしかないと決めて、彼に指導してくれるよう打診したのです。しかし、ワタシの歳でど素人に教えるような気にはならなかったようで、体よく断られました。 自分ではすでにいくつもの篆刻の書籍や字典を集め自作に取り組んでいたのですが、「いくつ字典や本を持っていてもしょうがない」と突き放したような言い方をされたのです。以来、その印章店には出向いておりません。

ワタシは思うのです。今は曲がりなりにも独力・独学で篆刻に取り組み何人かの方には彫ってください、と頼まれることもあります。必死に彫っているうち多少は上達しましたよ。また、篆刻や書道のチャットで知り合った若い子に材料や道具を提供し、指導まがいの事もいたしております。一貫してやってるのは、書道に関わった人たちに篆刻のすばらしさを伝えること、自分で彫ってみたいという人たちを応援することであります。下手な出来でもいいから、チャットやブログに自分の作を載せるのは、誰かの目に留まって、このくらいなら自分でもやれるのだ、と思ってもらえればいいと思うからです。

上に立つものは「謙虚であるべし」、ワタシ自身はそんなレベルには到底及びません。
ですが、人の彫ったものを小ばかにするなどもってのほか、いいところを見つけて褒める、場合によっては改善点を指摘して頑張るよう励ます、そんなことを実践して、篆刻の狭い世界を広げるのも篆刻家さんの大事な責務のような気がいたしますね。

下の二つは五月に彫ったもの
『学びて然る後に足らざるを知り、教えて然る後に困しむを知る』
 自分でやってみて学ぶうちに自分に足らないものが分かるようになる
人に教えていると初めてその難しさが解るようになる といった意味です
まだまだ修行が足りませんですね💦

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タイタニックは悲劇だったが タイタンは犯罪的な人災

2023年06月24日 | 時事
映画が好きで、テレビでは映画チャンネルばかりを観ております。(巨人戦も見ていますが(笑))

BSでは古臭い映画の再放送が多く、専門チャンネルのWOWOWがだいたい常時2作品を一日中流してくれます。後はCSの映画専門CHがお気に入り。それでも、アニメや下らぬアイドルものの映画、大昔にヒットした大作などが多く、ここ数年で封切りになるような新作・初登場といった映画は稀であります。

特に「ジュラシックパーク」・エイリアンもの・ジョーズ続編・プレデター・ダイハードなど、大ヒットした名作の続編が延々と続いて放映されるのは閉口します。ほとんどの映画はヒットした第一作が優れていて、そのあとのパート2や「なんとかリターンズ」といったヒット映画にあやかり作品は正直駄作が多いのです。寅さんシリーズもしかりですが、およそ50年以上前の映画を何度見せられたことか。こないだもエルシド・とかエクソシストとかをやっていました。

とはいえ、当方も記憶が怪しくなってきてあまり古い映画だと筋書きも忘れ、見たことさえ忘れている、という映画もたまにあります。最後の方でやっと「あぁ、これはいつか観たな。」と思い出したり(笑)

そんな中、一度見た切りで、2度と観ないという洋画が「タイタニック (原題:Titanic) 」であります。デカプリオの出世作で、過激なラブシーンが話題になり、セリーヌ・ディオンの主題歌が大ヒットしました。大変な興行成績を収めたのです。ワタシが二度と観ない理由は「後味の悪さ」でありました。豪華客船の中知り合い恋仲になったジャックとローズ(ケイト・ウィンスレット)の二人が、客船が氷河とぶつかり沈没する中で、冷たい海中に投げ出され、彼女を壊れたドア枠の上に乗せる。自分はそれに掴まっていたが翌朝には凍っていたという悲しい結末でした。

スクリーンの中での残虐なシーンや悲惨な流血シーンなどは慣れっこのワタシ、作り物と割り切って大したショック・残像にはならないのですが、朝の海に多くの遺体が浮かびデカプリオの凍った顔が、なんとも悲しく嫌な映像として頭に沁みついたのです。
以来一度もこの映画は見ません。」WOWOWなどで何度も放映されているようですが。偶然この上映中にテレビをつけたらほかに回すようにしております。

似たような映画では、高倉健さん主演『八甲田山死の彷徨』があります。これも一度見たらもうたくさん、それでも2,3回は偶然観ております。 

そこで、今回の「タイタン」の事故であります。沈没した豪華客船タイタニック号を深海船にのって探検潜水するツアーで、3500万円ほどの費用を払うのだそうです。沈没船は水面下12500フィート(3800m)の深海に沈んでいて、これを特殊な潜航艇で探索・船中から眺めるという趣向なんです。水圧は380気圧という計算になるのです。これは、とてつもない圧力なので、深海に耐えうるだけの構造・素材・メンテナンスや検査が不足していたために「爆縮」によって圧壊(あっかい)した、というのが真相のようです。

3800mをfeetと間違えたとか馬鹿な話まで伝わっていますが、だいたい1500mくらいの深さには耐えられるという設計であったそうです。
①高圧に耐えられる金属(チタンなど)の代わりにファイバー(炭素繊維)を使っている ②窓も危険な水圧になるとぱりぱりひび割れるのでそれが逃げる合図になる、と「ポリカーボネイト」を使ったという情報がある ③ 船の形に成形されている ④運転装置はジョイスティックで運転 ⑤元従業員が2018年に安全面で問題がある可能性を指摘して解雇された・・・・などなど、およそ深海での操船やお客を乗せて安全運航を優先するといった姿勢には見えません。

日本が誇る深海潜航艇「しんかい6500」は6500メートルまで潜れる設計であります。これらのクリアすべき基準は潜航性能の1.3倍+300mくらいなので、その気になれば9000mくらいは潜れるでしょうね。一方の、タイタンはそんなことは関係なく製造され、検査もないまま千回以上運航したそうです。超高圧と海上の1気圧という過酷な気圧差を幾度となく繰り返されて「金属疲労」が生じていたのは想像に難くないのです。

一瞬にしてぺしゃんこになったはずで、乗り組んでいた5名の方たちは、自分が死ぬのだという恐怖も感じるいとまもなく、恐らく死んだことにも気づいていないでしょう。

一般的には気の毒は気の毒、でも、それ以上に亡くなった人たちへの同情や感情移入はありません。タイタニックの最期の恐ろしい映像に比べると、その瞬間を想像してもあまり心に刺さるものが無いのです。

何故か。それは運転していた運航会社のCEOは、自業自得だからです。これだけ安全を軽視し、整備不良・性能欠陥のまま乗って金儲けをしていたのですから、死んで本望というか、死んで当たり前というべきでしょう。

残りの4人は、不運であったのです。しかし、3500万円もの大金をポンと出してレジャーに参加するという大富豪であります。世間の人の何倍も努力したかもしれませんが、滅多にない何百倍もの幸運に恵まれた方たちであったとも言えます。そんなセレブや大金持ちが、最後に不運に出くわして突然の終焉を迎えるという、究極の不幸は、それまでの幸運から考えて「帳尻があった」とも言えるのです。

乗る前の契約には、安全は保障できない、何があっても補償しないというような条項があったそうです。そうはいっても、欠陥やオペレーションに重大な過失があれば、損害賠償は免れません。相手が金持ちならその金額も莫大でしょうね。

誰にも経験できないようなアドベンチャーで、誰でも払えないようなお金で遊ぶという、贅沢三昧の愉しみが出来る人たちです。ワタシは、彼らの事をお気の毒だなぁと本気には思えないのです。
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抗原検査をやる羽目になった さて結果は??

2023年06月23日 | コロナ
家内が、スーパーで知らないおばさんと夢中で話しておりました。はたできいていると、どうやらコロナの話で「まったく、いつまで続くんだろうねぇ」ということを言い合っていたようです。

家内によれば、現在コロナは第9波なんだそうです。公表されている数字では日本人のうち累計では三人に一人の割で感染したことがあるようです。その中で亡くなったのが7万数千人、といっても、コロナに罹っても基礎疾患やら癌・老衰など半分死にかけていたような人は、コロナによる死者にカウントされておりません。あくまで、医師の判断、ピンピンしていた人が特有の肺炎の症状を呈して、入院し手を尽くしたがそのまま死んだ、といった人限定なんですね。

さて今年5月8日から、そのコロナが感染法上では結核やSARSなど危険度が高く、感染者の行動制限などを厳しく措置できる「2類相当」 を5類に変えました。5類は風邪みたいなもの、インフルエンザなど危険性が最も低い感染症の扱いになったのです。といっても5類には梅毒や後天性免疫不全症侯群 (エイズ)なども入っていて罹れば相当厄介で怖い病気であることに変わりはありません。

そのせいか、このところ急激にコロナ感染者が増えているのです。政府などの公表者数は当てになりません。もはや罹っても、病院に行かない(病院が受け付けてくれない)、重症化しないで済むのが圧倒的なので、報告の数に入らないのです。実際は、①発熱外来は予約でいっぱいで初診は断られる、②学校では大流行していて、あちこちで学校閉鎖が出ている、③ワタシの知り合い・身内で感染したという人が増えてきた(実感)、といった現象が起きております。みんなだんだん慣れっこになって無防備になってきたのです。

そのコロナに罹ったのが、農薬のセールスマンをやってるせがれでありました。先週の水曜日頃、出張先で感染したらしくこちらに戻って4日後の土曜日に「40度近い高熱・倦怠感・のどの違和感と痛み・咳」と次々に急激に病状が現れたのです。その日に薬局に行って「抗原検査キット」で陽性を確認しました。せがれの嫁さんも二日遅れで症状が現れましたが、割合軽くて済んだのが幸いでありました。彼らは、当然公表される「新規感染者」にはカウントされません。
倅は、あちこちの病院を調べ電話などで予約をしてもていよく断られたそうです。結局は病院に行くことが無いまま回復基調になりました。

ワタシら夫婦は先週土曜日に彼らとランチ(焼肉キング笑)をして、一時間強、行動を共にしました。車にも同乗していたので、「濃厚接触者」となっていたのであります。あわててイソジン・リステリンでうがいしたものの、コロナ菌を取り込んでいれば手遅れであります。それからというもの、毎日数回体温を測っておりました。 火曜日に予定していたゴルフもキャンセル、普段付けないマスクもやるようになりました。

ワタシがこれまでマスクを極力つけないようにしていたのは、①アベノマスクのインチキ臭さがいつも頭のどこかにあったこと、②隙間だらけのマスクでウィルスの侵入は防げないだろう、③メガネが曇る、④何を言ってるかわからない、などといった理由です。そもそも外出は滅多にしないし、人と、まじかで会話することも滅多にありません。

しかし、自分が感染者になっていたとしたら話は別、人にうつさないようにするためには、出来るだけ外に出ない・しゃべらない・マスクをすることは当たり前のことであります。5類だろうが2類だろうが関係ありません。自分が病気持ちで、感染させるリスクがあることを知りながら、人にうつしていいはずがありません。もしそれがもとで移した相手が死んだら殺人ですよ。法律では行動制限しない、となっていても、人に感染させないように配慮し最大限の注意を払うのは当然でありましょう。

そうして、濃厚接触後、丸5日経過した昨日、抗原検査キットを買ってきて検査いたしました。
コロナの検査には3通りあります。「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」 
一つはご存じPCR検査で一般的には検査センターに赴き鼻の粘膜をぐりぐりされて検体をとる方式で、DNAやRNAレベルで増殖させるので、精度が高い反面、あまりお手軽でなくちょっとコストが高いという難点があります。以前は専門機関や病院にいかないと受けられませんでしたが、最近は検査キットを自分で入手できるようです

「抗原検査」というのは、単純に体内にコロナ細胞がいるかどうかをチェックする検査で、これが最も一般的です。ウィルス量が少ないと正確に結果が出ないとか、取り扱い方を間違えたら正しく判定できないと書かれておりますが、そんなことはたいがいなんでもそうです。
小さなドラッグストアには置いていません。売り場面積が大きい、大手のドラッグストア、処方薬を出している薬局に行けば売っています。

ワタシは、そうではなく「抗体検査」をしたかったのです。過去にコロナに罹ったことがあると体内に生成される「免疫・抗体」ができます。もしこれが陽性で、抗体があると判定されたなら、自分が感染しても無症状ないし軽症状で済むということになりますね。紛らわしいのが「中和抗体」検査であります。こちらは、ワクチンを打ったあとちゃんとコロナに対抗しうる(かもしれない)免疫があるのかを検査するもので、コロナに罹った結果出来る抗体とは異なるのです。
過去自分に感染したことがあったのかを知りたい、万一感染しても軽症で済む、ワクチンをずっと打っていないけれど、もう昔のワクチンの効果はないのか?など知っておく価値があると思いますね。

平塚市内であちこち探し回りましたが、抗体検査キットは、原則どこでも扱って(売って)いません。ネットでも「品切れ」、唯一見つけたのがなんと山田養蜂場の「新型コロナ 抗体 中和抗体検査 」でありました。薬剤メーカーじゃないの?と思いつつも即購入手続きしました。プロポリスとかも買ってるし(笑)。

で、本日は「書道教室」、来週には高校生の仲間と集う那須高原でのゴルフも予定しているのです。そこで、何の体調の変化はないまでも万一の事を考えて、昨日「抗原検査」をいたしました。コロナに感染して最もウィルス量が増えるのが感染後4,5日、発症する前後だと言われています。
抗体検査キットが届くのを待っていられないのでとにかく検査したのです。
薬局の薬剤師は懇切丁寧に取り扱いを説明してくれるのですが、聞きましたよ。「それって箱の中に説明書入っているんでしょ?」今聞いても覚えられないよと。
ちゃんと入っておりますよね。
説明書通り、ストップウオッチまで使って検査しました。

はい、おめでとうございます。
Cのところに赤線1本だけならば「陰性」であります。


コロナは「自衛」し、自分で判断・解決する、というステージに入っているのです。政府も自治体も病院もあてにしてはなりませんよ。

これで、体温測定も中止、今日は書道教室になんの心配もなく行くことができます。勿論マスクなんて面倒なものは付けませんよ。マスクは篆刻で拡大鏡が曇らないように、石の粉を吸い込まないようにするのには必要なんですが。
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地湧金蓮は金のなる木か

2023年06月22日 | 植物
最近「金」の価格が高騰しているそうであります。報道番組では、延べ板や金の指輪などを持ち込んで「1円でも高く売れると良い」などと、むき出しの欲望で、嬉しそうに語っている人の映像が出ています。ワタシには卑しく浅ましい姿としか見えませんが、僻目というものでしょう(笑)。

我が家で、もない代わりに金と名の付くお宝はありません。あるのは税金の納付書位のものであります。と考えていたら、ありましたよ。ワタシの栽培している植物には「金」がつく名前のものがいくつかありました。「金木犀」キングサリ・キンシバイなどです。そして最も金目のものが「地湧金蓮(チユウキンレン)」であったのです。

中国原産で、日本の風土にも適して地植え可能な希少植物、花博で紹介されたのが日本で初めてであったそうです。これに関しては一度本ブログで紹介しておりましたので、くどくど説明は省略しましょう。
この記事を書いたのが2019.10ですから、今から4年近く前で、ブログを始めて間もなくでした。(多分)2016年か2017年に花付き株1万円の大出費をしてネットで買い求めた鉢植えで、その2年後に株分けした顛末を書きました。これには後日談があって、養生した後、知り合いの花屋さんに株分けしたものうち2株を持ち込んだら、即日二つとも売れたのです。たしか一鉢700円だったので、今考えたらめちゃ安かったのです。

そして我が家にチユウキンレンが舞い込んだ日から7年経過しまし。株分けした後に、最も大きな主幹部分を地植えしたら、3年目の昨年に見事に開花したのです。目立ちましたよそれは。そこらで植えている家や庭など見たことがありません。ワタシがマイガーデンとして管理しいる場所は「コンビニエンスストア」の裏手の緑地で、駐車場を歩いてくる来店客からは良く見える場所で大きな金色の花ですから、それは目立ちますね。ワタシは作業していると何人もの方に「これは何という花ですか」と聞かれます。

あの時株分けした鉢植えの残り二株と実生の鉢一株が、その緑地の奥の方で育てていて1m以上の高さになっております。ワタシは、ちゃんと雑草を除き、水をやり、肥料も施しているので青々として元気なのです。
これは種から育てた鉢↓
下の二つは株分け後3年物であります



ところが、最近ワタシの管理能力が加齢相当に衰えていること、年々成長する夥しい植物・鉢植えに手を焼いて、全体的に片づけねば・「終活」「断捨離」せねばと、思い始めているのです。数年前から大きくなりすぎた樹木の一部は切り倒し、果物がならない果樹も処分し始めました。アーモンド、ブドウシャインマスカット・棗(なつめ)などはすでに伐りました。今年は桃の木とポポー・さるナシ・キウイフルーツなどを処分しようと思っております。

そこでチユウキンレンの鉢をどうするか? すでに地植えして年々増殖しているので新たに地植えに移行するのは論外です。売るのが良かろう、と思うのは当然の帰結であります。そこで、ネットでどのくらいの値段で売られているかをリサーチしたのです。すると、取り扱っている業者さんはわずかで本当に販売量が少ないのです。そしてお値段がびっくり!!!、大きな鉢に入って1mくらいの葉が伸びたものは3万円前後もするのです印。5寸ポットが5千円!こんなひょろっとした株は株が充実するまで最低5年以上、開花はそれからです。3年前花屋さんに持ち込んだ700円の苗の方がはるかに立派だったのです。

もしネットで売られている株が市場価格を反映した適正価格ならば、わたしの育てている鉢植えは2,3万円の価値があります。希少植物の鉢植え総額6万円~9万円であったものが、ここ数年まったくノーガードでマイガーデンに放置しているということになりますね。

花屋さんは、「ちょっと高額なのでうちのお客さんには・・・・」としり込みしました。あとは「ヤフオク」でいくか!、いまだに出品というものをしたことが無いのですが、断捨離には欠かせないツールだとお聞きします。行きつけの床屋さんは、ヤフオク出品の常連で、いつでも手伝いますよと言って貰っております。この際それにすがってみるのが良策でしょうか。
おっと、その前に、鉢植えの一つだけはとっておいてこの秋に「株分け」にし、ポット苗にして来年あたり廉価で販売するかな、イヒヒ、と欲に駆られた「浅ましい顔」をしているワタシであります。
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温度を気にしないといけない世の中なんですよ

2023年06月21日 | 時事
このところで朝から注意を払い、チェックしていることの1番が「温度」であります。

最初は、このところの真夏並みの暑さを気にしておりました。梅雨で雨になるのか、蒸し暑さでどんな服装で仕事場に向かうか、気温と天候次第でその日の作業・やることを決めるのです。一日雨ならば、室内の片づけか書道・篆刻に励むか、ですし、晴天ならば草むしりなど外仕事、あまり暑いと屋上のメダカたちが煮える心配もあるのです。
また、ワタシはお昼の時間帯を除いて、ほとんどが隠れ家で一人きりの時間を過ごしています。もし、メダカの世話などで屋上の炎天の下で熱中症で倒れても、誰も気づかないのですから、暑さ対策は死活問題といえます。そもそも、異常気象が常態化し、こんなに暑くなったのは「地球温暖化や環境破壊」のせいだというのは明白なのです。

起き抜けにスマホで気温を見て、その日の最高・最低気温をチェックしたうえで作業のためのいでたちが決まります。そしてワタシの作業場(秘密基地)に赴いて真っ先に、「ボカシ肥料」の発酵の進捗をチェックすることから作業開始です。今回は6/17に仕込んだもので、今朝は4日目にあたります。仕込んだ翌朝から発熱し、昨日はピークの64℃を記録しました。今朝は落ち着いて50℃前後でしたから、多分このまま数日で発酵が終了し、ぱさぱさした粉粒状の灰色の「ボカシ肥料」が完成します。

次に測定するようになったのが「体温」であります。普段自分の体温なんかには無頓着でありました。しかし、先日土曜日(6/17)に次男夫婦とランチした後に事情が一変したのです。夕方4時頃、次男が倦怠感・のどの痛み・40度近い高熱を訴えてきました。さらにそれからい時間後には薬局で買ってきたコロナの抗原検査キットで「陽性」となったのです。市販されている高原検査キットは、検査時点でコロナに感染しているかを簡単に調べられますが、抗体検査やPCR検査より精度が低い、あてにならない部分がある、とされています。それはウィルス量が一定量に満たないと「陰性」になる場合があるからです。逆に言えば、感染していないのに「陽性判定」になることはあり得ませんね。

さて、そうなると1時間半程度彼と一緒に過ごしたワタシ達夫婦は、「濃厚接触者」に仕分けられます。食事中はテーブルをはさんでの焼き肉なので、換気と高熱で感染する可能性は極めて低いのですが、車に同乗したので少なくとも20分以上密閉した車内に同乗していたのです。

ワタシが、もし感染したなら土曜日の午後1時頃、と特定できます。そこから起算して、感染から5~6日程度で発症、潜伏期間・保菌状態で人にうつす可能性がある期間を2週間とすると、6月一杯は要警戒期間ということになります。
それまで、少なくとも自分の体温の変化(上昇)には気を配る必要がある、と思うのです。色々聞いてみると、発熱までの前段階で「のどの異常」があるようです。風邪ひいたときみたいに痛い、とかイガイガする。そのあとに熱が出るのです。
たった今の検温結果は「35.6℃」、まったくの平熱であります。喉の違和感もなし、丸5日目にあたる22日(明日)に異常が無ければ、ドラッグストアで「抗体検査キット」を買い、最終チェックをいたそうと思います。これは、もし陰性ならば、コロナに感染したことがない、これから感染したら抗体が無い分ひどい目に合うかもしれない、ということになります。また、とりあえず自分のいままでの感染対策・生活パターンではコロナにかからずに済んでいる、という安心材料になり、大手を振って外出もできるということになりますね。

では、陽性判定が出たらどうするか、それは今回感染したかもしれないと疑い、2週間の自粛を徹底することにいたします。もしかしたら以前にコロナに知らない間に感染していたかもしれない、その分抗体ができて無症状・軽症状で済んでいる、と類推できるのです。

さて、温度といえばもう一つ「室温」であります。ワタシの仕事場は密閉性が高い建物の二階の狭い部屋です。篆刻にせよPC作業にせよ換気の悪いところで夢中で作業をしていると、暑さに気づかなくなります。たたでさえこの狭い10平米くらいのスペースで、三台のPCがあり外付けHDDなど電子機器がほかに10台位あって熱を発しているのです。この時期は、エアコンが欠かせないのです。「控えめの自動運転」にすればいいのですが、そこで気になるのが電気料金であります。電子機器の多くがONになっていて、換気扇を回しながらエアコンをつけ放しにするので、電気を食いますな。

そこに来たのが「東電」からの電気料金の改定通知であります。諸般の事情から見直しをしました、と一方的に通知しています。
東電は平均29%の値上げだというのです!!!!
かの業界は、談合し共存するため通産省の認可さえとれれば電気代の引き上げが出来ます。価格競争が無い独占企業ですからね。もとはといえば、あの東日本大震災、そこで安上がりだった原子力発電がやりにくくなりました。追い打ちをかけるようにロシアの戦争によって原油などの価格が高騰し、円安がさらにコストの上昇を生みました。それは承知していますよ。

でもね、あんたがた水力発電・再生可能エネルギー・風力・地熱発電などへのシフトや蓄電(余った電気を蓄える)などをまじめに考えて来なかったからではありませんか?原発が安直で安価な発電方法、と胡坐をかいてきた結果なんですよ。さらに言えば、値上げに踏み切る前に徹底的な「リストラ・経営合理化・遊休資産売却・役員報酬や退職金・賃金の見直し」を行ったんでしょうか?

電気代を払えなくなるのを恐れたお年寄りが「エアコン」のスイッチをつけないで、室内で熱中症になりはしませんか?

出来ることを全部やって、ぎりぎりのところまで支出を削ったことを契約者は存じておりませんよ。ワタシは、役人にせよ東電などの半官半民の特殊な会社にせよ、簡単に値段を上げる(増税・料金引き上げ)「安直さ」を憎みます。
今の日本が抱える、少子高齢化・人口減・長期的な経済衰退のほんとうの元凶・原因がそこらへんにある、と思うからです。
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