昨朝、今年5回目のボカシ肥料を仕込みました。
材料はいつもと同じ、米ぬかに油粕、たい肥と腐葉土に発酵促進剤と雨水を振りかけてよく混ぜる、だけであります。好気性の作り方は、①水を極力少なくする ②毎日かき混ぜる ③雨が容器内に溜まらないよう、屋根の下でちゃんと蓋する
といったところで水が底に溜まると発酵から腐敗に切り替わり、虫がわくのです。虫は産卵し腐った有機物の中でウジ虫に変わりますし、腐敗臭も強くなります。
前回は、一旦発酵が始まった後、激しい雨に何度か降られて容器内が濡れてしまったので、途中で発酵が中途半端なままになってしまいました。それでも、2週間経過し、発酵が不十分ながらかまわず畑や果樹の株元に撒いてきました。ぼかし肥料としては不完全でも、もとは、そのまま植物への有機肥料として使うものですから何も問題がありません。やっていけないのは塊のまま積んでおくことで、雨が降らないと、再度発酵し60℃以上の発酵熱で周りの植物を傷めることがあります。
今朝は丸24時間経過して、すでに軽く45℃まで温度が上がっていました。
発酵菌は、環境さえ整えば一日もあればどんどん増殖していくので明日明後日には60℃を超え、1週間~10日ほどで乾燥した灰白色の粉末に変われば出来上がりです。
で、本日は「父の日」だそうです。ワタシらが子供のころ「母の日」で赤いカーネーションを贈って、感謝の意を表すというのは一般的でありましたが、父の日はさほど盛り上がらなかった記憶があります。この習慣は例によって、アメリカの父の日からのパクリで、同じ6月の第3日曜日です。子供たちがまだ子供の頃(笑)、似顔絵やネクタイの折り紙をプレゼントされました。これは、小学校で児童に父の日のことを教え図工で作らせたものでありましょう。
彼らが、中学校に上がって以来、そうした父の日の存在はすっかり無くなって数十年経過しておりました。
昨日の午前中に、同じ平塚にマンションを買って住んでいる次男からLINEで「親父は家に居るか」と聞いてきました。悪い予感しかしませんでした。なにか頼まれる、とか何かを買いたいので相談したい(つまり少し金を補助して)とか、が頭をよぎりました。
仕事場(菜園・畑・バラ園がある、篆刻作業場)から戻ると次男夫婦が待ち構えていて、渡されたのが父の日のプレゼント【Tommy Hilfiger】トミー ヒルフィガー のゴルフ帽子でした。彼は、お土産物・食べ物・贈り物を買うセンスだけはなかなかのものなのです。そして、一緒にランチしようということになりますな。だてに歳を取っているわけではありません。彼らも、義理を果たしてついでにちゃっかり夫婦二人分のランチが出来るのですから(笑)。
そこで向かったのが「焼肉キング」であります。ワタシはこれまでこうしたお店で「食べ放題」というシステムの焼き肉を頂いたことはありません。「焼肉キングデビュー」であったのです。土曜日で混雑はしておりましたが、それなりに美味しく食べられたのであります。そこで気になっていたのが体重が100㎏近く、大食漢のせがれがあんまり思ったほど食べようとしなかったのです。家内が「ダイエットしているの?」と聞いたぐらいですから。
そして、楽しいランチを終えて昨日から着手した屋上大清掃・屋上花壇の再構築に精を出していたところに届いた次男からのLINE「のどがイガイガしてだるい。熱を測ったら39℃」というのです。ぼかし肥料ならばなんということもないけれど、それが体温ならえらいことですね。そして医療用検査キットで「陽性」が確認できたそうです。(´;ω;`)
コロナに感染した身内は、これで6人目となりました。長男家族と家内(これは検査していませんが)。COVID-19は人為的に作られたウィルスで、ボカシ肥料で増殖発酵する菌とはだいぶ違うのかもしれませんが、発酵菌でも病原菌でも菌は菌。体に侵入するとかなりのスピードで体内増殖し、早い人は感染後1、2日で発症するらしいのです。しかも発症する直前がウィルス量がマックスになり、人に感染する確率が高いのだとか。
1mほど前に座っていたせがれのコロナウィルスがその時飛散していたのは想像に難くありません。救いは換気がいい焼き肉店で、彼とワタシの間には燃えさかり煙がもうもうと立ち上る焼肉コンロがありました。直箸をお互い使ってもいないので、接触・経口感染の可能性は低いのですが、移動は同じ車中であったのです。
昼食後3時間後に判明したコロナ禍です、今更遅いのですが、気は心でリステリンでうがいして、近所のドラッグストアで喉薬を2種買ってきました。発症してのどの痛みや炎症を抑えるのが目的です。お店の棚で、イソジンなどのうがい薬やのどの痛みを抑える薬のコーナーだけが欠品・空になっているのが印象的でした。恐らく世の中、言われている以上にコロナが流行しているのですよ。
鎮痛解熱剤だけは4種類を売るほど大量に持っておりますから、いざ熱が出たらこれを飲んで寝るだけのことです。
先ほど家内あてには三男から連絡があって「父の日のプレゼントは用意していたが、事情を勘案して郵送する」とのことでありました。次男にせよ三男にせよここ2,3年ワタシに配慮するようになりました。以前、仕事にかまけ、家庭や家内を顧みなかったワタシに、家族たちは当然冷たかったのです。
ここにきて、この父親が案外いろいろ役に立つ・金づるだということが分かってきたのでしょうね。ともあれ、昨日、もしコロナが仕込まれたとしたら今現在ワタシの体内で順調に増殖し、今日の夜や明日には「温度が上がって」くるでありましょう。
すでにゴルフの約束は断りました。あとは、屋上清掃といつものように篆刻を続け、だれとも会わないで仕事場にこもることといたしましょう。