植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

雨が降ったら予定が狂う

2024年05月20日 | 篆刻
天気予報通り今朝は本降りの雨であります。

昨日も半日、雨降りでした。本格的な雨のシーズン6月を前にして「梅雨の走り」かもしれませんね。本来ならば只今の時間はウォーキングをしているところですが、さすがにこれだけの雨だと誰一人歩いていません。暗くて寒いし犬の散歩も控えるでしょう。

4月から5月にかけてのお天気は、例年に比べると荒れ模様でした。五月晴れといわれる抜けるような青空の日は5月も1週間くらいしかありませんでした。雨が多く寒暖差も激しい印象が残っていますよね。ガーデニングとウォーキングに執心するワタシからしたら、「異常気象」であったとも思えます。

さて、そんな朝でありますから、なんとかブログの更新が出来ます。雨が無ければ今日は忙しい日になる予定でありました。天気が許せば、メダカの納品、ジャガイモ掘りにウォーキングが待っています。メダカは数千匹飼っていて、この時期だけ知り合いの花屋さんが「売りたい」ので持ってきてと依頼があります。例年は100パックほど納品しましたが、今年はまだ20パックにとどまっています。しかし、この雨で外仕事は嫌だなぁ。日延べしてもらおうと思います。

室内でもやることが多いのです。ヤフオクに出品している「石印材」のうち、既に発送しなければならないものが3件あります。

一つは鶏血石、一つは細かい文字の詩文が彫られている角印、もう一つは田黄石に似た石材で美しい鶏紐(持ち手の飾り彫)のある未刻印、簡単に壊れたり箱の中でがたつかないようしっかり梱包して、今日郵便局から郵送するのです。これは雨でも避けられません。

まだあります。篆刻印の制作を4人の方から頼まれ、ようやく二人の方が完成し数日前に到着したと連絡が来ました。あと二人の分もそうそうまたせるわけにはいかないので、制作中であります。3番目の方の分3本(三顆印と呼びます)の粗彫が終わりました。後は仕上げるばかりですが、これ次第で印象ががらりと変わるので、丁寧に慎重に仕上げていくのです。

この方は、書道愛好家さんですが、ついている師匠がちょっと弟子の指導が不熱心なんだそうです。落款印(書作品に捺すはんこ)を師匠から借りているというからあきれたものです。通常落款印は2本(姓名印と雅号印)に、必要によって右端上に押す「引首印」があるので正式には三顆印を用意するのです。この方は何もなし。雅号も無しとのことでした。

そうして一面識もないワタシが相談をされて「雅号」をつけてあげる羽目になりました。↑の写真の「雅号印」の桂風はワタシがある意味テキトーにつけたのです。(ワタシの人生で、自分の雅号以外で初めて命名したものであります)「引首印」も何の知見や好きな言葉も思い浮かばないとのことで、ワタシが探して「思無邪」に決めて彫った次第です。

これで今日明日に仕上げを終えて、郵送することになるでしょう。印を3本彫り、雅号まで付けてあげた人からハンコ代おいくら頂戴するものでしょうか(笑)
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鬱病の薬を飲み間違える オーバードーズ

2024年05月19日 | 健康
ワタシは、病院から貰う薬に数個のサプリメントを加えて、朝昼晩と飲んでおります。

いわゆる生活習慣病(若い頃好き放題に過ごしたツケ)は、高血圧・高血糖・高コレステロールなどと「肩こりなどに効くビタミン剤」の5種、これに昨年春に発症した「軽度の鬱病」の処方薬が漢方薬を入れて5種類あります。それから、睡眠導入剤がありました。サプリメントは「記憶が確かになるサプリ」「キョーレオピン」のカプセル2種を愛飲しています。

足すとレギュラーは13種類で、これに痛み止めとか胃薬などの市販薬を常備しているのですが、一般の方にとってそれが多いのか少ないのかは存じません。いずれにせよ、サプリを加えて最大13種類の薬物を朝11種、昼2種、夕方から就寝まで(時間をずらして)6種類を飲むという薬漬けの生活であります(笑)。

一応飲むべき薬を手順を追って用意し、念のため数を数えて飲むようにしております。ほとんどが白い錠剤なので紛らわしいのです。そして、昨朝何気なく飲んだ時、12錠あったような気がしたのです。5時前に起床する日々で寝起きのぼんやりした状態ですから間違えることもあり得ます。

昨朝、食後に小一時間ウオーキングしましたが、歩き出してすぐ異変が生じました。気持ちが悪くなりふらふらになり身体がやたらと重く感じたのです。なんとか仕事場にたどり着いたのが6時半頃、もうその時には体が動かず肘掛け椅子に座り込んだままになりました。9時ころまで、うとうと仮眠状態でした。これは明らかに変、薬を飲み間違えたのではと思いました。1錠余計に飲んだ(同じ薬がダブった)以外に考えられなかったのです。これは薬物の過剰摂取でありOD(オーバードーズ)と言っても差し支えないのです。

11個飲むところを一つ余計に服薬しただけ、という理屈にはなりません。適量を処方されている薬を「倍量」飲んだということになるので影響は重大なのです。午前中で終わらずずっと体調不良が続きました。これはどうやら半日おきに飲む6時間が有効期限の薬ではなく、一日2回12時間薬効が続く2種類のどちらかに違いないと確信しました。

夕方になって薬が切れてきます。薬が過剰に効いていたのが、瞬間的には正常な状態に戻るので体が楽になりました。一方で12時間おきの薬をまた飲まないと落ち着きが無くなり、いかにも不快な感覚になるのでやはり薬を切らせるわけにはいきません。

薬箱を取り出して件の鬱病系の薬を見ました。錠剤はミシン目が入って2個単位で区切られているので、普段二個飲むと空になった部分を切り取って捨てるのが習わしとなっています。ところが5種のうち、一つだけ切り取らずに2個分が空になったままになっていたのです。これだ、と思いました。
それが、かつて鬱病に欠かせない代表的な治療薬「ワイパックス」のジェネリック品「ロラゼパム」でありました。

一番効き目が明らかで12時間継続して薬効が続く「ロラゼパム」を2錠飲んだのです。これは大変危険な行為であったと反省しております。無意識のうちに1錠を余計に飲み薬に混入させたに相違ありません。

たった今は、なんの異常も無くのんきにブログ更新を終える事が出来ます。

「気を付けよう 鬱病の薬は一回一錠を守りましょう」
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税務署とは縁がないに越したことは無い

2024年05月18日 | 篆刻
昨日は3件、ヤフオクに出品している(中古)石印材が落札されました。
一方その前に落札された品物を昨日郵便局から3件発送いたしました。

始めてひと月のヤフオク出品ですが、なかなかさまになってきて、今のところトラブルもありません。おっかなびっくりで手持ちの篆刻用の石の中から目を引きそうなものを選び、最低千円から4千円位でスタート、というパターンにしております。やっぱりいい大人が売り買いに手を出すからには、千円以上の商いでないと格好がつきませんわね。

そうして、落札から相手の方が受け取りました、評価もしました、という段階になると「売上金」がいくら、と表示されます。ワタシの場合、現在二十数件成約し、9万円位になっているそうですが、自分の手元にどうやって貰うのかも知りません。

月9万円といえば、アルバイトやパートタイマーの収入に匹敵するのかもしれません。黙って座ってPCを操作すればそれだけ儲かる?というならいいのですが、石の出品と言うのは、元はと言えばヤフオクで5年間かけて落札して集めた石印材であります。自分が終活に入るのを機に、持て余した石印材も処分しようということになったのです。

その取得費用は勿論何も記録しておりませんが、毎月数万円のお金を払ってヤフオクで集めてきました。その原則は一件1万円以下でしたが日に数件落札することもあり、年間では100万円近くを支払った年もあるのではなかろうか、と思います。

ヤフオクで売り上げたお金は、元が掛かっていてヘタをすると取得金額以下で出品落札となっている可能性が高いのです。つまり、ワタシのヤフオク売上金は「儲け」ではなく、手持ち商品・在庫処分で損切りした赤字放出なんです。

なぜこんな回りくどい事を書くか。ワタシがどんなに必死にヤフオクに出品して売上したとしても、所詮手持ちの石印材を売っている(換金している)だけで、利益は出ていないということを強調したいからであります。仮に100万円の落札があったとしてももとは150万円で入手(仕入れ)したものであれば、商売としては成り立たず、損を出すだけの事です。

そこで心配しているのが(ほとんど取らぬ狸の皮算用)、100万円以上の売り上げがあったとして、税務署になんて言うか?であります。個人所得(税)を減らしてくれと言えるのか。通常会社でも個人でもまとまった収入があれば「課税対象」となります。単純に(馬鹿正直に)いくらいくらのヤフオク収入がありましたといって申告しますか?

ワタシは嫌です。冗談じゃない、どう考えても脱税にはなりません。ただ残念なのは当初の取得金額が不明・特定できないのでもし税務署と議論しても勝ち目がないかもしれませんね。こういう場合は黙っているしかないでしょう。

因みに、わずかながら、ワタシが彫った篆刻印の収入もあります。今の予定では年収4万円位か(笑)。これも送料とか石代・箱代などの実費が掛かっているので、ワタシの手間賃としての収入は2万円位にしかならないでしょう。これもわざわざ税務署に届ける事はなさそうですね。
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篆刻家への途は遠いか?

2024年05月17日 | 篆刻
昨日はブログをお休みしました。それどころではない緊急かつ重大な問題が発覚したのです。

家人が、納税の為ワタシの通帳から引き出すのに「印鑑」が無いと言い出しました。ワタシはだいぶ前から世捨て人状態(笑)で、銀行や通帳に全く近寄らず、家人にキャッシュカードすら渡しているのです。印鑑(はんこ)はいつもの引き出しに入れ放しのはずが、どこを探しても見つからないと言われ、昨日それらしい場所と、この仕事場をひっくり返して家探ししたのですが、残念ながら見つかりませんでした。

代わりに出てきたハンコは、安い三文判、シャチハタ、普通の角印など10個ありましたが、肝心の印は出てきませんでした。まぁ仕方ない、一度銀行に行って改印すれば事足りるので、諦めました。必死に探して騒ぐだけバカバカしいと思ったのです。ワタシは銀行通帳を使うことも無いので長い事印鑑など触ることも無かったはずです。考えられるのは昨年末、自身の「終活」として銀行口座やわずかな株式などを清算して一か所に集めたので、その時にどこかにしまったのかもしれません。

さて、そんな中ワタシの生活は、もはや最優先が「ハンコ=篆刻」となってしまっております。今日の予定も、このブログが終われば、ヤフオクで落札になった印(石印材)を梱包し、郵便局に持ち込みます。同時に出品用の石を5,6本撮影し、時間が取れればヤフオクに出品(掲載)します。これを始めたのが先月からで、ひと月なんと8万円も売れたそうなのです。これも終活として手持ちの数千個の印を処分することにしておりますが、当面はそれなりに価値があって千円以上で引き取ってもらえそうなものを選んでおります。

だからといって、貴重で高価な田黄石や著名な篆刻家さんの名刻印はおいそれと手放すことは出来ません。↓細工が素晴らしいでしょう?

こちらは印材の最高峰 田黄石で1個数万円するものも珍しくありません 

こちらはやはり銘石の一つ「鶏血石」でなんと「藍川」先生(元全日本篆刻連盟会長 故人 )の側款があります。

一方で鶏血石のようで、本物かどうか判別できない(朱色を塗り込んだか?)石もあって、まがい物をヤフオクに出品するわけにはいきません。↓
出品する印材を選ぶのも一苦労なのです。
そうして日々ヤフオクに振り回される日々が1か月となりました。
更に、頼まれている篆刻印もあと5.6本あります。今日も午後には3人目の方の分を彫り始めようと思っています。

先日大口注文先(7本)の分が終わって、「印が届いたので代金を送金します」というご連絡がありました。1本あたり1500円~3500円という破格に安い篆刻印であります。以前ブログで書いたように、ワタシが自分で彫る→篆刻家を目指すという流れになったのは、ある先生に依頼した「姓名印」に3万円もとられた、というショッキングなきっかけがあったからであります。
ワタシは今のところアマチュアの篆刻家を自認しているので、実費にわずかな手間賃を乗せてお金を頂くようにしております。
ヤフオクで印を売るのも、篆刻印を受注するのもほんのわずかなお金にしかなりません。

それなのに、いつのまにか、一日中「印」から離れられない生活になりつつあります。これって職業としての「篆刻家」へ近づいているのでしょうか?
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ワタシの印の値段 さぁいくら?

2024年05月15日 | 篆刻
4月に入ってから4人の方に「篆刻印」を彫って、と依頼があったのです。こんなことは滅多にないどころか、これからもあり得ないことです。特にどこにも「彫ります」と宣伝しているわけでもなく、年間数人しか依頼が来ないのですから。

最初の方は高校時代の同級生で、その前に「姓名印」を頼まれて彫って差し上げたら、気に入ったらしく「蔵書印」を彫ってと連絡がありました。次には見ず知らずの人が聞きつけて姓名印・雅号印が欲しい、と。彼女はそれまで師匠の印を借りて「落款」に使っていたとのことで、雅号もありません。それでは仕方ない、好きな漢字を教えてといった中に、「桂」という字があったので、雅号は「桂風」でいかが、となったのです。

上の方とほぼ同じ時期で、3番目に来たのが、既に2度ワタシの印を使っていただいている書道家さんで、教室も開いているようです。その方がいっぺんに7個の姓名印・雅号印を注文してきたのです。普通2個か3個ですよ。しかも、例えば姓名印は白文(文字の線を彫るので白い線になる)なのに、朱文(文字の部分を浮彫にするので字が朱になる)にしてくれとか、逆に雅号印は白文とか、セオリー無視でありました。この人のを優先的に彫って出来上がったのがコレ
 

4番目の人は、高校時代の同窓会の幹事の女性で、書道が達者なんだそうです。仕事としてやっているかは聞きそびれましたが「急がないのでお願い」と頼まれました。

さて、1番最初の「蔵書印」は既に出来上がり郵送するだけになりました。これから3,4番目の方の分に着手しようと思います。そこでいつも困るのが「代金」であります。今まで何十人の方に提供してきた篆刻印ですが、ワタシの方に定価や価格表があるわけではありません。石の種類や刻字の内容等千差万別なので決まった値段などつけようがないのです。

実際には「実費相当」の費用は計算できます。石代(ヤフオク等の入手金額などを参考にする)、箱代(書道店では500円位が標準)、送料がかかります。特別上等な石でなければ、これで大体2千円といったところでしょうか。どなたもお金は払う、と仰いますが、実費程度を貰う位なら、ただで差し上げたほうがカッコいいと思うのです。

そもそも、これまでワタシの篆刻は「お金が欲しくて彫っているわけではない」、職業としてやっているわけでも無いのです。一度だってお金の為に彫ったことはありません。

一方ワタシが篆刻を始めたきっかけは、当地在住の篆刻家に依頼して「姓名印」を彫って貰ったら3万円請求されたことにあります。落款用に使う印は最低2,3顆(本)ですが、短冊・半紙・半切・全紙と様々な大きさの書を書くと、印も大きさのバリエーションが必要になるので、3セットくらいは必要になるのです。これにいちいち数万円を払うのは馬鹿らしい、と思って自分で彫るようになったのです。

そんなことから、ワタシの印など、いくらでも構わないのですが、下さる人には今のところ2千円から5千円ほどを頂戴しております。因みに上記写真の大きい印は箱代込みで3,500円、小さい石は1,500円とささやかであります。本来ならばこうして収入は税務署に申告するのでしょう。残念ながらこんなに注文が来ることは今後予定していないので杞憂、余計な心配になるでしょうが(笑)
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