Kさんとは孫同志が同じ年で(孫娘ですが)話が尽きません。今は娘達同志より母親同士の方が
親しく交流しています。Kさんの長女T子ちゃんは職場結婚して3人の子持ちです。うちのK子は相変わらずの独身。
サンフランシスコに駐在されて帰国されたT子ちゃんの新築の家に、旅行先からの帰りに母娘で伺いました。
その時の写真です。アメリカ生活の影響を大きく受けたTちゃん夫妻の素敵なリビングルーム。
向かって左がTちゃん、K子、右端が私。(12年前)
Tちゃんは駐在先のアメリカで男の子2人を出産されたのでその都度、Kさんは手伝いの為に一人で
渡米されていました。お子さんが小学校の低学年の頃に帰国、東京近県にマイホームを建てられたのですが、
長男のA君が学校に馴染めないと、会う度にKさんがこぼされていたので気になっていました。
幼い頃のA君と弟のB君と、その後、女の子Cさんが誕生。。A君はうちの孫娘と同年齢です。
Ⅰ学年にⅠクラスしかない学校で村八分的にいじめがエスカレートしていったのです。
受け持ちの先生はじめ、クラスの殆どの生徒達からも敵視され追い詰められた状態だった様です。
アメリカ式の教育を受けたA君が受け入れられなかっのでしょうか?
6年生になった時に遂にKさんと母親のT子ちゃんとA君は大きな決心をされたのでした。
6月に祖母Kさん宅にA君を引き取って、こちらの公立小学校に転校ということに踏み切られたのでした。
中学受験という名目ですから、すぐに塾にも行かせたそうです。定年後の夫婦二人の生活から、
突然6年生の受験生の親御さん役の生活になってしまったのです。そして遠慮のないA君の
お世話がその後10年続いたのですから、それはそれは大変だったことでしょう。
しかしその甲斐あって、翌年A君は男子御三家の一つに見事合格したのでした。
それはいいとして、中学、高校時代の難しい年齢の男の子を預かる苦労は大変なものでした。
そして迎えた大学受験、Kさんのご苦労が実ってA君は見事T大に現役合格したのでした。
Kさんが言われるのです。「あの時、同居と転校を引き受けていなかったら、Aは追い詰められて
最悪のことになっていたと思う」と。子供がそういう状況に追い込まれててしまった時には、転校とか、
思い切って周りの環境を変えてあげることが一番の解決策ではないかと私も思っています。