互いの闘志が身体ごとぶつかり合う、
激しい試合だったと思う。
4年前の借りを返せるか、“アズーリ”、
4年前と同じ悪夢を見せてやるか、ヒディンク……
色々な意味で興味の尽きない試合だった。
結果はともかく、面白かった。
次はロシアか……ヒディンクの手腕に期待。
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ウクライナとスイスの試合も良かった。
実は、この試合を見ながら、
半分冗談で、こんな遊びをしていた。
……ウクライナの選手を、頭の中で日本代表に置き換える。
すると、
何度も、「日本、すごいぞ!」って嬉しくなる瞬間があった。
まさに、脳内補完以外何物でもないのに……
こんな風に戦えば、いや、戦えれば、
いや、
“いつも”、こんな風に戦えていれば、
イタリアを苦しめていたのは日本だったかもしれない。
巻だったら、オーバーヘッドを決めていたかもしれない。
(アロイジ同様からぶったかもしれないけど……)
……てな感じで、半ば本気でワクワクしていた。
でも、それだけ、
そうやってワクワクした分だけ、
パスの精度、スピード、ボールを持ってない選手の動き、
それらを含む陣形の変化、調整、崩されたときの建て直しなど、
実にたくさんの面で、日本に足りなかったことに改めて気付かされた。
少なくとも、今大会のピッチに立った日本代表には不足していたことは確か。
でも、思う。
この差は、ホントに埋まらない差なんだろうか、と。
体格の差だとか、あと、よくわからない言葉だけど“フィジカル”の差だとか、
意識の差、その国におけるサッカーの歴史の差だとか、
いろいろ、言われているけどさ……
そんなことはないと思う。差は埋められるよ。
だって、ああいうワクワクするサッカー出来てたときもあるじゃん。
まぐれでも何でも、一回でも出来てるなら、
潜在能力として力があって、それが常に発揮出来る可能性も秘めてるんだよ。
「それはアジアが相手だったからだ」ってな意見も聞く。
……確かに、
アジア勢すべてグループリーグ敗退の現実を見れば、強くは返せない。
でも、
ほぼ1年前のコンフェデ杯のギリシア戦、そしてブラジル戦、
アジア以外でも充分戦える、いや勝てるサッカーをしてたじゃん。
加地のシュートがオフサイドじゃなく、後半ロスタイム大黒のヘディングが決まってたら、
ブラジルに勝ってたんだよ。
(その分の猛攻にあって、高得点同士の試合で結局負けてる可能性もあるけどね・汗)
たぶんね、
“いつも、自分たちの力を発揮する”
ということが徹底出来てないんだと思う。
良いときと悪いときの波がある。
その波が激しい。出来不出来の差も激しい。
だから、同じチームとは思えないサッカーをしてしまう。
その原因については、いろんな人がいろんなところに見つけるだろう。
そして、そのうちのどれか一つが正しい、なんてことはない。
ヘタすりゃ、どれもこれも、みんな正しい。
きっと、それらが色々絡み合って、今の状態になってるんだと思う。
願わくば、
それらを解決する責任を、オシムさん一人に押し付けませんように。
“マジック”なんてものに期待せず、
少しずつでいいから、波を減らし、
どんなにコンディションが最悪でも、
“本番に強く”て、“負けない”チームを作っていってほしい。
また4年後、今度こそ、
必ず現実となる、素晴らしい夢を見せてほしい。
他の国の試合も、もちろん面白いけど、
いや、だからこそ、そこに日本が食い込んで活躍してくれると、
もっと面白いわけだから、ホントに前を向いて頑張ってほしい。
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