旅行と言えば、地元のおいしい料理が楽しみ。美食のイタリアとなればなおさら。結果から言うと、イマイチなレストランもありましたが、総合的には満足。やっぱりイタリアは美味かった!
おいしいのも嬉しかったけど、ずっとお腹の調子が良くて良かったです。10日も旅行すると、日本ですら食べ過ぎ飲み過ぎによる胃もたれがあったり、むしょうに野菜が食べたくなったりしたものですが、今回そういったことは一切なかったのです。
なにより、旅行前に口内炎になりそうなところがあったのですが、いつの間にか治っていたのがすごい。何がよかったのか。毎朝のフルーツ?オリーブオイル?トマト?魚介?毎日ワインを飲んだのにすこぶる快調なのでした。イタリア料理ばんざ~い♬
Napoli⇔Palermo
■Terrania Ferryのビュッフェ <Dinner>
イタリア初めての食事がパレルモに向かうフェリーのカフェテリアでした。フェリーには、このカフェテリアとレストランがありました。レストランの方は、誰も入っていなかった。
数種類のパスタやメイン料理、サラダなどがカウンター越しに用意され、トレイを持って好きなものをサーブしてもらいます。ビール1本ずつ、ワインをボトルで頼んでも、€60~70程度でなんとお安いのでしょう。そして、おいしかった!船上の食堂なんて期待していなかっただけにうれしい驚き。ワインをボトルで飲んでいる人はあまりいなくて、物珍しそうな、うらやましそうな視線を感じました。みなさん、旅行者ではなくお仕事でシチリア島に渡る方々だったのかもしれません。
他のレストランでもそうでしたが、サラダの味付けは自分でします。数種類のドレッシングだと思った小分けパックは、オリーブオイル、レモン果汁、ビネガー、塩、コショウとそれぞれ分かれてパックされていました。
往路のフェリーでは、観光と寝不足の疲れから、食後はバタンキューでしたが、復路の船では船上の見学、食後のバールタイムを楽しみました。グラッパもブランデーも€3.5と格安。質もそれなりだったけど(笑)
パレルモ(Palermo)
■Ballaro市場の一角 <Lunch>
パレルモの一番大きいと言われる市場を見学し、その一角にあるお店でランチタイム。ここでは英語は通じなかったのですが、ショーケースに並んだアンティパストを指さしで注文。前菜はどれもおいしく、特にオリーブがほろ苦くておいしかったわー。わざとアクを残したのか、こういうのは現地でないと味わえないでしょう。
イカの中に詰め物が入ったCalamari Ripieni(カラマリ リピエーニ) も美味しかった。いかめしのイタリア版ですね。パン粉やチーズ、ゲソなどが詰まってました。
ここまではよかったのですが、パスタがイマイチで残念。アメリカのそれのように、クタクタ麺ではありません。ゆで方はむしろアルデンテになる前にあげてしまった感が。でも、それよりも、しょっぱ~い。こういう時は、遠慮なくお皿を突き返すのがいいということをだいぶ食べ進めてから気づきます。というのも、後に入って来た客が、しょっぱいと言って作り直させていたから。おかみさんがゆで汁を味見した後、大量に水を足していたのを目撃。屋台とまではいかないけど、キッチンは丸見えなのです。ゆでていたのは娘さんなのか、大学生くらいの娘だったので、料理の目配りもゆで方も修行中ってとこでしょうかね。
■Vino e Pomodoro <Dinner>
本命のレストランが予約でいっぱいで、こちらに来ました。ワインバーですが食事も充実していて、悪くなかったです。それに安い!アンティパストの生ガキですが、生なのに温かくて(生ぬるいのとは違う料理としての温かさ)、冷製よりも印象に残る香と食感。どうやって温めたんだろう?
ワインは地元シチリア産のワインを。レストランで€20なんて安すぎないか?DCじゃ考えられないよ。それでいてとてもおいしかったです。かおりもいいし、甘すぎず辛すぎず、食事によく合いました。
パスタはボンゴレ。昼もボンゴレだったんだけど。ひーくんがあさりをいたく気に入ってしまったのと、昼のパスタの挽回の意を込めて。うん。少なくともしょっぱくはない。味もまあまあ。ゆで方はちょっとゆですぎかな。クタクタではないけどね。イタリアと言えばパスタでしょう?!期待していただけに評価が厳しいのだ。まずいって程ではないけど、私たちにとっては2連敗の感。
メインのグリルフィッシュの盛り合わせはシンプルな塩焼きで、チャコールのいい香がするし焼き具合も良し。総合的には満足。
タオルミーナ(Taormina)
■Del Corso <Dinner>
ギリシャ劇場見学後、ウンベルト通りをぶらぶらして、レストランの物色。ウンベルト通り沿いはなかなかピンとくるのがなくて、ずんずん歩いて行くのだが、ひーくんがもう限界。お腹空いた~疲れた~攻撃にあい、ちょうど広場に出たところのレストランに呼び込みされ、お客さんも入ってるし、テーブルが広場の方を向いていて気持ちよさそうだし、入ってみることに。
魚介マリネは酸味が強すぎてイマイチ。メインは何だったか覚えてないし。だいたいいちいち敷いてあるレタスがじゃま。またしてもひーくん達ての願いでボンゴレ。飲み物はビールとグラスワインをそれぞれ1杯ずつ。その割にやけに高かった。
今回の旅行でワーストワンレストランはここ。
■L’Isola del Pescatore di Intelisano Santo <Dinner>
気を取り直してタオルミーナ2泊目は、宿泊先の隣。トリップアドバイザーでの投稿の評価にかけました。結果は当たり。
ご主人がコック、奥さんがフロア担当の家族経営なのかな、確かじゃないけどそんな雰囲気。マンマはしっかりした人で英語も通じました。息子さんと思われる方がいて、どうやら新米の様子です。パパとママからお小言をもらっていました。ちょっとバカ息子系なのです。英語が全く分からないと思っている風で、英語で話しかけるとしどろもどろになります。身振りもつけてんだし、少しは察っしてよと思うこともしばしばあったのですが、彼に対して悪い気が起こらない不思議な魅力のあるあんちゃんでした。
アンティパストは、魚の味が濃いカルパッチョ。プリモは、シチリア名物のイワシのパスタ。
本日の魚塩焼き(イサキみたいな感じ)、ボイル野菜。シンプルな塩焼きにオリーブオイルかかっています。ふっくらした焼き加減で日本の焼き魚を思い出しました。野菜は、ボイルかグリルを選べました。こちらはグリルの方がよかったかも。ふにゃふにゃしすぎてた。
生ハムののったピザ、ティラミス。ティラミスおいしかったな~。甘さ控えめで、さわやかな香りがします。レモンピールが入ってるのか、リキュールにレモンチェッロを使ったか。今度作る時、実験してみようと思います~
イソラベッラが見えるロケーションがリゾート感満載です。
ポンペイ(Pompei)
ポンペイ見学で大幅にランチタイムを過ぎ、猛烈にお腹が減っていたところに、出口に現れた即席カフェ。料理はすべて冷凍だと思われますが、メニューは多彩なラインアップで意外にイケました。イタリアの冷凍食品レベルは高いと言える。
ソレント(Sorrento)
■Museo Caruso <Dinner>
パレルモの反省で、レストランは予約するべし。ホテルに頼んで予約してもらいました。そしたら今度は空き空きなのでした。
どうやらここは高級店の部類。席に着くと、サービスドリンクが。なんとプロセッコでした!そして、前菜の前にもアミューズのサービス。
アミューズ(タコ・オニオンピクルス・サフラン風味のポテト・オリーブペースト)、前菜(イカのマリネ)、前菜(牛肉の生ハムとモッツアレラなど)
初めて出会った牛肉の生ハム、bresaola(ブレザオラ)と言います。日本でもアメリカでも見たことない!機会があるごとにたんまり食べました。しみじみとした濃い味ですっかりとりこです。
プリモは、またしてもボンゴレパスタ、ひーくん用。私たちは、金目鯛のパスタをシェア。後を引く出汁がパスタによく吸われていてたまらない。セコンドは、白身魚のソテーをこれもシェアで。野菜のコンソメ煮に強く味がついていて、薄塩の魚とよく合う。上にのったグリッシーニがカレー味だったのがサプライズ。ほのかなカレー風味が全体のバランスを絶妙にとっています。
ワインリストが百科事典なみに分厚くてびっくり。好みを伝えておすすめを示してもらうと、€30のワインでした。あれ、安い。足元見られたかな?太いボトルに入っているワインは甘いワインが多いと思っていましたが、こちらはそうでもなく、さっぱりしてました。香り高くも食事をじゃませず、いいワインでした。
デザートはシューアイスの上からホットチョコ。私たちは、グラッパ。クッキーとチェリーのサービスもありました。イタリアのチェリーは、甘くてジューシーの上に日本のサクランボにあるさわやかな酸味もあっておいしいです~
ドキドキのお値段ですが、チップ込みで€200でした。DCでこのレベルだと倍はすると思われ。イタリア万歳!
■Aurora <Dinner>
こちらはホテルの隣のピッツェリア。カプリ観光で疲れてたし、昨日満足したので、近場でいっかと。お客さんもそこそこ入っていたのでいいかな、と思ったのですが、サイゼリア的なレストランでした。ワインをボトルで飲んだのに、カプリ島でのランチより安いとはどういうことか!それでもそこそこのおいしさだったと思いますが、おすすめ度としては低めです。ピザの上のイカが一夜干しみたいだった・・・
カプリ島(Capri)
■ L'Angolo del Gusto <Lunch>
この旅行でナンバーワンのお料理は、写真右上のカルパッチョ。数種類のお魚すべて味わい深い。ちょっとしょっぱいのだけど、塩でしめて水分が抜けている分味が濃くて癖になる。お皿上の白と黒のぺらっとしたのは、イカの一種を煮凝りのようなもので固めた感じ。作り方を想像できないけど、おいし~い。パスタも見た目通りのおいしさでした。
パンと一緒にでてきた丸いやつは、グリッシーニなのかな。ポリポリおいしいです~
アマルフィ(Amalfi)
■Trattoria da Maria <Lunch>
イタリア最後のレストラン食がここのランチ。ここで食べ過ぎて、夜はお腹がすかなくて、スーパーの惣菜で済ませたから。
念願の生パスタ。モチモチでおいしかったですが、細い麺のも食べたかったなー。ピザはここのが一番好き。生地に気泡が多く、軽くサクサク。
いつでもどこでも
■おやつ
気軽に買える店頭販売の軽食たち。ナプキンで受け取って、その場でいただきます。
Arancini (アランチーニ)
ランチにできるほどのずっしり感。お店によって具も味も様々ですが、基本はミートソースをサフラン風味のリゾットで包み、パン粉をつけて揚げたもののようです。ライスコロッケですね。
Cassata (カッサータ)
シチリア独特のケーキ。リコッタチーズのクリームをアイシングで包んであります。アメリカ人も学んで欲しい、この上品な甘さ。見た目は和菓子のようです。
Baba (ババ)
スポンジケーキに甘いリキュールがかかっています。子供はダメね。このリキュール不思議な風味があります。なんだろう?きっとお店ごとに違うんだろうな。みやげ屋に「Crema di Baba Liquore」てのが売ってて、瓶の裏に書いてある原料を辞書で調べたら、「砂糖、ミルク、クリーム、アルコール、香料」だった。オイッそりゃないだろ!
Pizza (ピザ)
小さい丸いものから、大きなピザの八つ切りまでやはり軒先で販売していて気軽に買えます。お値段も€1~2と安い!今回、ピザにハズレはなかったな。どの店でも甘すぎずしょっぱすぎないシンプルな味。生地もソースもちょっとずつ違うのだけどよく考えられています。
スーパーマーケットにて
パスタソースが€1以下!パスタも1kgが60セントなど安い安い。生ハムも€3程度で買えるなんて!DCに戻ったら、同じようなのが€8で、手に取れなかった・・・。やっぱり地元のものは安いんですね。
ワインの安さを見て。そりゃ、レストランでも安いわけだわ~。水も安い。1.5Lで19セント!さすがにワインの方が水よりは高い。
スーパーのお惣菜。タコのマリネ、ラタトゥイユ、ブレザオラ、お魚のグリル。スーパーのお惣菜でも十分味わえます。ワインは、奮発して€25のTaurasi。南イタリアでは有名銘柄らしく、安くはありませんがとてもおいしいワインでした。ネット調べによると、日本で買うと5千円以上みたいです~
おまけ
ウィンドウに覗くビュッフェの料理が素敵。ホットドッグにもモッツアレラなところがイタリアだなぁ。
■Luftfansaの機内食 <Dinner/Morning>
8時間のフライトに二食も振る舞ってくれました。2時間フライトでも軽食が出るし、ルフトハンザのサービスは素晴らしい!そしてなかなかおいしかったです。ビールやワインも飲み放題で、頻繁にまわってくれました。サンドイッチと共にスパークリングワイン、シアワセ~
おまけ2
■ミュンヘン空港
ドイツですからビールとソーセージ。乗り継ぎ時間1時間半と短いのに、ミュンヘン空港広すぎるわー。次のターミナルまでシャトルに乗って移動。ミュンヘン空港には、空港内に醸造所があってそこのビアホールがおいしいと有名で、ぜひ立ち寄りたかったのですが、全然方向が違う。う~。搭乗口に一番近いところで。ま、ふつう。
■インスタント麺
ソレントのスーパーで見つけたラーメン?と焼きそば。パスタメーカーのブイトーニはどこまでやってくれるのか?!
さて、結果は、どちらもなかなかのおいしさでしたー!カレーヌードルは、汁なしラーメンって感じ。焼きそばも日本のインスタントと変わりない感じでした。
と、インスタントから高級レストランまで、南イタリアの食を堪能してきました。アメリカに戻って、よく行くレストランに行ったら、まずいというわけではないんだけど、なんか違うんだよなーと感じました。日本から初めてアメリカに来た時も同じこと感じたかも。
関連記事 :【旅程編】【絶景編1】【絶景編2】【ホテル編】【交通手段編】【旅行後記】