明治の文豪夏目漱石は語る。
我は我の行くべき道を勝手に行くだけで、そうしてこれと同時に、他人の行くべき道を妨げないのだから、ある時ある場合には人間がばらばらにならなければなりません。そこが淋しいのです。
明治から大正にかけて、「自由と独立と己に充ちた」時代を勝ち取って来たという思いが強かったと思う。
しかしそこには何とも言えない「淋しさ」が伴う、と漱石は言う。
薔薇(メルヘンツァウバー)
この薔薇は丈夫で育てやすい。それでいて優雅だ。
戦後アメリカから流れ込む形で再度「個人主義」が入って来た。
日本国憲法の三大原則の一つ「基本的人権の尊重」がどこまで理解されているか、はなはだ疑問。
最近のネットでの誹謗中傷など一段と質が落ちてきた感じがする。
もうすぐ私の誕生日、少し早めの誕生祝をかみさんとモエレ沼公園のレストランで。
最後のデザートだけ写真に。
この公園はイサム・ノグチの設計監修で出来た。
標高62メートルのモエレ山(人工の山)
夏目漱石は「則天去私」という言葉も使っている。
私というものを去って大いなる天(自然)の働きに則れ。
この言葉の方が日本人の生き方にぴったりする。
われわれは、個人主義という言葉は最後まで理解できないのではなかろうか。
薔薇(レイモンブラン)
枝がしなやかなので冬の豪雪にも耐え抜く。
それにしても今年の夏の暑さは異常だが、この薔薇はあまり気にしていない。