「権不十年」と言う言葉がある。
細川護熙元首相が熊本県知事を退任するときに引用した言葉だ。
花に十日の紅なし、権は十年久しからず、権力は10年も握れば腐ってくる、と言う意味。
公明党の山口委員長はもう13年ほどになる。
本当はやめたかったようだが後継者がおらず続投したようだ。
結局、創価学会の意向が働いたのであろう。
山口那津男は政治家には珍しく権力臭がない。
敵はいないが味方もいないという、無色透明さが学会婦人部などから高評価を得るのであろう。
それにしても公明党の人材不足は深刻ではないか。
共産党の志位委員長は22年の長期政権だ。
温厚な人柄のようで権力臭はあまり感じないが、それでも組織としての垢はたまってくる。
旧来の共産党のイメージを脱却しようと努力しているのは分かる。
2019年に、ロシアや中国批判も敢然と行っている。
「どんな国であれ覇権主義的な干渉、戦争、抑圧、支配を許さず」
しかしどうしても限界を感じる。
党名を変えるとか、女性党首にするとかなど、大胆にイメージチェンジを図ることも必要ではないか。
もはやマルクスといっても、あの分厚い「資本論」を読了した人はほとんどいないはずだ。
斉藤幸平が「人新世の資本論」で気を吐いているが、限界がある。
それにロシアや中国は「共産主義国家」とは似て非なるものだ。
一党独裁国家と言っていい。
ベルは、電話を発明する前に、市場調査などしたか? スティーブ・ジョブズ
いろいろな面で発想の転換が求められている。