最近まで、成田悠輔なる人物を知らなかった。
アメリカのイエール大学の助教だという。だが、学問的にはほとんど無名だ。
しかし結構テレビやラジオに出ているし、本も出している。
ツイッターのフォロワーも55万人ほどいるようで影響力は大きい。
彼が次のような発言をしたというのだ。
「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」
かなり知識レベルは高いから、彼の意図するところは何かをよく見ておく必要がある。
ネトウヨの暴言・妄言のたぐいではない。それだけに見過ごすわけにはいかないのだ。
彼の本も読んでみた。「22世紀の民主主義」
読了して、何ともいえない不快感だけが残った。
要するに「不誠実」なのだ。
「政治にも、政治家にも、選挙にも、私はまるで興味がもてない。どうでもいいーーーそう感じてしまう」
だったら「民主主義」など語るなと言いたいのだが、かなり空想的なもう少し厳しく言えば「妄想的」な「民主主義」を語る。
彼の考え方の根底にあるのは、
少数のエリート選民と情報・データーによる意思決定で、大衆の民意による選挙は殆ど無視するか軽視する。
この考えを推し進めるとヒトラーのような「選民思想」に行きつくだろう。
極めて危険と言わざるを得ない。
ネット上で彼の発言は炎上しているようだから、日本の若者も中年もまだ健全だと安心した。
もちろん高齢者もこんな発言は「どやしつける」