今回の衆院選で自民と公明は共に議席を減らし過半数割れになった。
維新、共産も漸減である。
一方議席を増やしたのは立民、国民民主、れいわなどだ。
国民生活の窮乏と自・公の裏金問題への反省不足がこのような結果をもたらした。
その意味で有権者の怒り(自民党支持者も含め)が、
「自民・公明の奢った政権」を許さないとしたのだ。
しかし、自民党は敗北の総括をして新たな対応策をとるでもなく、
相変わらずの「数合わせ」だ。
離党や非公認に追い込んだ議員を統一会派に所属させるという。
少数与党ではあるが石破政権存続の可能性が高くなったとしてなりふり構わずだ。
国民民主を取り込んで連立を組み過半数獲得に動いたようだが、さすがに玉木代表はそこまで踏み込む勇気はない。
「ポストより政策(実現)が欲しい」ということだが、怖いのは国民の目だ。
下手に自民党に近寄りすぎると「魂を売った」とみなされる。
立憲民主党は姑息な裏工作は行わず、「国民生活第一」を掲げて国会での議論と地道な日常活動に精を出すべきだ。
中国の春秋・戦国時代の故事を見ても「合従策」は難しい。
(強国秦に対抗し斉・燕・楚・韓・魏・超が連合するが、各個撃破でそれぞれ滅亡する)
秦が強国化したのは富国(治水力を高め穀物生産力を上げる)と強兵に力を注いだから。
維新、公明、共産も苦い敗北を味わった。
なぜこのような結果なったのかの総括が必要だろう。
いずれにしても、勝者は「勝って兜の緒を締め」、
敗者は「捲土重来」を期すべきだ。