行雲流水の如くに

河井夫妻転落の軌跡に見るカネの魔力

カネは無いよりあった方が良い。

汗水たらして働いたカネなら大事に使おうという気になる。

しかしギャンブルでたまたま当たったとか、棚から牡丹餅のように降ってわいたカネを手にすると、概して身を持ち崩す。

 

河井夫婦は、自民党本部から通常通りの1500万の資金をもらい、その範囲でどぶ板で戦っていたら、たとえ負けたとしても清々し気持ちになっていたことだろう。

しかし自民党本部から1億5千万円のカネが振り込まれてきた。

「どうやってこの金を使おうか?」

そして悪魔のささやきに負けて100人以上にカネ(選挙買収)をばらまいたのだ。

 

河井夫婦は勿論愚かなのだ。

しかし送金した自民党本部の安倍総裁と二階幹事長は、極めて品格の無い依怙贔屓する人間だったということだ。

政治家がこんなありさまでは子供たちに道徳教育などちゃんちゃらおかしい。

 

日本陸軍史上最悪の作戦と言われているインパール作戦の意思決定の過程をよく検証しておく必要がある。

この作戦にはまり込んだのは牟田口陸軍中将である。

彼の周りの小幡参謀長は、補給困難を理由にこの作戦が実行不可能である判断した。

しかし必勝の信念に欠ける臆病者と批判し更迭した。

さらには3人の師団長を重要な会議に呼ばず、自分の言うことを聴く参謀たちと図って作戦を開始した。

 

安倍政権の今回のコロナ過に見られる意思決定過程の不透明さは目に余る。

記録を残さないということは、意思決定の不透明さを追求されるのを嫌がる小心者のせいであろう。

河井夫婦は結果的に安倍・二階に潰されたと言えよう。


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