25日のニューヨーク市場でのダウ平均株価が560ドル安を受けて、東京市場は大幅値下がりになっている。
前場で約750円安。
株価が上がるのは誰にとっても心地よいものだが、ある意味で「蜃気楼」を見ているという自覚が必要だ。
もしくはやや「熱めの風呂」にでも入っている状態か?
株価が下がる時はつるべ落としのように下がる。風呂から出るに出られなくなる。
この場合茹でガエルにはならないが、砂利に落ちたカエルだ。
「半値八掛け二割引」という言葉がある。
だいたい3割ぐらいまで下がって下げ止まることをいう。
市場に警戒感が広がったのは、米国の長期金利が急上昇したから。
10年物米国債の利回りは24日、年1,43%と昨年2月以来の水準に上昇した。
日本の金利もじわり上昇している。
日本の場合、日銀が金利の管理ばかりでなく大量の株式を購入し、いまや市場の番人がマネーゲームに積極参加。
バブル崩壊し、日銀資産を棄損した場合誰が責任を取るつもりだろう。
結局誰も責任など取れない。だからこそ「マネーゲーム」などに市場の番人は手を出してはいけないのだ。
従来の経験から言えば、景気が良くなりそうだ、と考えられた時に株価は下がる傾向にある。
それは長期金利が上がるからだ。
コロナ過で経済が低迷しているのに株価が上がっていたのは、コロナ過でも影響を受けず逆に収益の上がった企業があったのも一要因。例えばGAFAなどだ。
だから今の株高は必ずしも経済全般を反映していない。
株価だけは理論的に考えてもその通りにはならない。
ほどほどにすべきなのだろう。