行雲流水の如くに

安易な軍事拡大は国を亡ぼす

歴史的に、軍拡で経済成長した国はないし、

軍拡の帰結は戦争か国家の破滅だ。

我々は歴史の実験を目の当たりにしている。

プーチンによるウクライナ侵略という暴挙が、ロシアという国を国家破滅に向かわせていることをだ。

 

GDP対比の軍事費を見ると、

アメリカ3.48%、中国1.74%、ロシア4.08%、日本1.07%

アメリカとロシアが突出して高い。

しかしアメリカは世界で通用するドルを持ち、エネルギーと食糧は自足自給できる。

意外なのが中国だ。これは経済成長が5~8%続いたので軍事費が膨張しても吸収できているわけだ。

日本も軍事費はGDPの1%という枠を守り経済面や社会保障に予算を回してきた。健全であったと言えよう。

問題はロシアだ。

明らかに国力以上に軍事費にカネをかけている。

 

このように軍事費が突出して高い国は、必ずと言って良いほど戦争を始める。

国際法を無視してウクライナに侵略し、いまやならず者国家の北朝鮮やシリア、ベラルーシなど数か国が味方。

ロシアを待ち受けているのは「国家の破滅」だ。

ロシア国民はプーチンの危険性に早く気が付くべきだ。

 

日本の一部保守勢力(自民党と維新)は軍事費2%の増額を要求し、「敵基地攻撃能力」や「核共有論」をはやし立てる。

さらには憲法9条の改定を目論む。

自衛のための戦争(専守防衛)に飽き足らずに自ら戦争をしようというのか?

先に手を出したほうが戦争犯罪国になる危険性を分かっているのか?

極めて危険な議論だと思わざるを得ない。

 

軍事費がロシアと比較して大きく見劣りするウクライナが粘り強く抵抗している。

歩兵携行の武器やドローン、自国開発の地対艦ミサイルなどで効果的に戦っている。

わが国は、専守防衛のために何が必要か良く検討すべきだ。

いたずらに高額兵器を買い込む(もしくは買わされる)時代は過ぎた。

 

勝つべからざるは己にあるも 勝つべきは敵にあり  孫子

不敗の体制を作れるかどうかは自軍の努力次第によるが、勝機を見出せるかどうかは敵の態勢如何にかかっている。

引き分けを維持できるかどうかが大事、敵に内紛や不祥事があれば勝つチャンスが出てくる。


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