6月23日は沖縄慰霊の日だった。
住民を巻き込んだ激しい戦闘で20万人以上が亡くなった。
慰霊する人々をあざ笑うように、米兵による少女の強姦事件が2件も発生していたことが判明した。
(最近は強姦罪のことを不同意性交罪というらしいが、こんな分かりにくい言葉を使うとその罪の卑劣さが伝わらない)
1件は昨年12月、もう1件は今年の5月。
沖縄県警は2件とも逮捕していた。然し県警は逮捕を公表せず、情報を把握していた外務省も沖縄県に伝えていなかったという。
今回、この話が公になったのは地元の民放や新聞が報じたからだ。
もし報道されていなければ、この事件は闇から闇へ葬られていたことだろう。
外務省からエマニュエル駐日大使に抗議したというが、いったいどんな抗議だったのか?
大人しい愛玩犬が「ワン」と一言吠えた程度なのであろう。
このような事件が起きると必ず日米地位協定の見直しが議論になるが、政府にそんな覚悟はない。
起訴前の身柄引き渡しについて、米軍の「好意的配慮」にすがるという情けないものだ。
さらにはのんべんだらりと普天間基地の工事を続けている。
今に到ればこの飛行場はもう役立たずだろう。
沖縄の悲しみや怒りはいつまで続くのか?本当にやるせない思いである。