円安が止まらない。
26日のニューヨーク外国為替市場で一時160円80銭をつけた。
米国の長期金利は4.5%前後で、日本は1%前後だ。
これだけ金利差があればカネの流れはドルに向かう。
水は低きに流れると言うがカネは金利の高きに流れる。
これだけの金利差があれば、少々金利を上げても知れている。
ましてや為替介入などは焼け石に水。
アメリカが金利を下げてくれることをひたすら待ち望むことくらいしか打つ手はなしか。
日本政府は未だにデフレを脱却していない、というトンチンカンな認識だ。
2年前からインフレになっている。その時に欧米と歩調を合わして金利を上げるべきだった。
今のような身動きできない状況を作ったのは、アベクロミクスの悪しき結果だ。
岸田政権はさらに輪をかけて整合性の無い政策を続ける。
自分の政権維持しか頭にないから、せっせとバラマキ(定額減税など)を続ける。
さらにはアメリカに言われたのか防衛費の倍増だ。
そしてコソコソと見えないように増税を行うのだ。結局最後は国民の負担増。
ここまで円安が進んでも歯止めがかからないということは、30年前に比べて国力が落ちているということだ。
国民の所得を上げずして、政官業の癒着で大企業ばかりを優遇してきたツケが出ている。
原点に立ち戻り日本国の国力自体を上げることに注力すべきだろう。