今回の衆院選で問われるべきは10年近くの安倍・菅政治である。
ところが自民党のしたたかさは、表紙が少し汚れてきたら表紙だけを岸田文雄に変えて口を拭う。
そして相変わらず安倍晋三、麻生太郎、甘利明などが、自分たちの悪行の反省もなく他党を誹謗中傷する。
一方この10年間で日本は確実に基礎体力が低下している。
①国民が相対的に貧しくなっている(実質賃金が増えない)
②企業競争力の低下(新しい分野への進出や技術の深化に臆病になった)
③正論を述べる人間が圧殺される(マスコミ界の萎縮)
既得権益を持っている層は「出る杭」を徹底的に叩きに来るが、めげてはいけない。
今の日本は既得権益を手にしている層が、日本の国民からかき集めた税金を自分たちの為だけに使っている。
(アベノマスクなどその最たるものだ)
安部・菅政権が始末に負えなかったのは、そのような層だけ味方に付ければ選挙に勝てると見切っていたことだ。
「カネも名誉も欲しいが責任はとらない」政権というのはほんとうに始末に困る。
無視されている残りの75%が、有効に力を行使できるのが「選挙」なのだ。
たとえ意に添わぬ候補者がいても相対比較で投票すべきだ。
この国に必要なのは「正義感」を持った人間を応援することだ。
正義感を持った人間は、いわゆる「大人の対応」が出来ないとか、「空気が読めない奴」などと非難される。
そして何となく浮いた存在になる。
しかし彼らこそきらりと光る玉を持っているのだ。
法律をやぶったことについてのつぐないは、死罪になるにせよ、罪に服することによってできるが、もし人間道徳の根本義をやぶれば、誰に向かってつぐないえるか、つぐないようがないではありませぬか。 吉田松陰