10月25日麻生太郎自民党副総裁が小樽駅前で選挙の応援演説を行った。
「昔、北海道のコメは”厄介道米”と言うほどだったが、今はやたらうまいコメを作るようになった。農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ。温暖化というと悪いことしか書いてないが、いいことがある。温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなったろう?
今はコシヒカリだ、コチピカリだ、ねえ。なんか怪しげな名前だけど、おぼろづきとか名前をくっつけて金賞をとって、その米を輸出してんだよ。
お米の花が実に変わるあのころの温度が2度上がった。それだけで売れるようになった。おいしいお米になって。それを輸出してる。これが今の現実じゃありませんか」
こんなレベルの人間が自民党のNO2だという。
北海道のコメが美味しくなったのは農家とさまざな関係者の努力の成果である。
そのような努力に対してなんの敬意を払うこともなく、「温暖化」のせいにして品の無いギャグを飛ばしている。
はっきり言ってこのような政治家は、はやくご退陣いただきたい。
麻生太郎のようなタイプを「偽悪者」という。
要するに悪者ぶって振舞うことに快感を覚えるタイプなのだ。
強い者に向かってそのような態度に出るのならば許せるが、麻生は弱い者に向かう。
「愚弄」(ぐろう)するわけだ。
(相手を小馬鹿にしたり、からかったりして、その人格を無視したような扱いをすること)
「お主も悪よのう」の筑後屋の政商以下。
農業を真剣に考えているならばこんな発言は出ない。
ここにあるのは「銀のスプーンをくわえて生まれてきた人間のもつ傲慢さ」だ。
日本の農業には、自然の中に身を埋めて育んできた自然と人間の共生を求める魂がある。
農業に従事する心ある人々に手をついて謝るべきであろう。