国民民主党は「103万円の壁」と玉木代表のスキャンダルで注目度が高い。
しかし維新の会は、代表選の最中だが全くと言っていいほど注目度が低い。
だが衆院議員38人を擁する野党第二党が、第二自民党のほうへ向かうのか、もしくは野党としての立場を目指すのか、今後の日本の政治を考えた場合目を離すわけにはいかない。
おそらく次の新代表は吉村大阪府知事になるだろう。
10月の衆院選で吉村洋文大阪府知事(大阪維新の会代表)は大阪に張り付いて、曲がりなりにも小選挙区では自民・公明に勝利した。
大阪の維新支持層は30~50代の中間所得層が主流で、「身を切る改革」とか「教育の無償化」などに共感を示しているのだろう。
吉村の言によれば「大阪では自民党よりましという消極的選択」で勝てたという認識だ。
前回総選挙より比例票が減ったのは「あまりにも自民党に近寄りすぎた」という反省がある。
もっとも強かな自民党のことだ、国民民主党が駄々をこねた場合を想定している。
維新の会にも松井一郎あたりを介して裏工作は怠りないだろう。
しかし国民民主や維新の会を取り込んで旧来の自民党のスタイルを続けることに有権者はNOを突き付けるだろう。
来るべき臨時国会や通常国会では「公開と熟議の国会」を実現するべきだ。