Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

胃カメラダイエット

2017-08-26 22:40:08 | 料理
お盆休みの間、健康診断で胃カメラの検査を受けた。昔はバリウムを飲んでX線の検査だったのだが、必ず再検査の診断が出るので数年前からいきなり胃カメラにしてもらっている。
夫は目薬さすのも大騒ぎ、若い頃、コンタクトレンズを着脱する私を見るたびに「信じられないっ!」と絶句したひとだから胃カメラなんてタイヘンだ。
その点、私はどうということはない。妊娠出産を3回も繰り返した時点で、こういうものにはさほど動じなくなっている。

毎回、胃カメラの撮影中の映像をモニターで見るたびに思うのだが、胃の中というのは本当に「柔らかい、生々しい、粘膜の袋」だなあ…ということ。
私達が日々食べたもの、飲んだもの…が、この柔らかい生々しい袋の中に入って行き、揉みくちゃにされて
栄養素に分解されて吸収される。もし、尖った物や、硬いもの、刺激的なものが入ってきたらこの中はどうなるのだろう…ただでさえ糜爛や、潰瘍の軽いものなどだいぶ傷みが出てきているというのに…。
そう思うと、食事もなるべく優しいモノ…例えば豆腐とか、ネバネバ系の大和芋のとろろ、納豆、などなどにしたくなる。よく噛むことも大切だ。噛むことによって栄養の吸収は数倍違うし、筋肉も付き、脳の働きも良くなるという。腸活、腸活というが、その手前の「胃」の事も考えてあげる必要があるのだなぁと、つくづく感じる。

昔、私が子供の頃、テレビのエンタメ番組で、”ガラスを食べる人”というのがたまーにあった。
素人みたいなおじさんだが、そういう奇人変人を集める番組に出てきて、ガラスのコップなんかをポリポリと食べるのだ。子供の頃は口を切らないのかなぁーとかハラハラしながら見たものだが、今、想いをはせるのは「胃」の中だ。
あの柔らかーい粘膜の巾着袋みたいなものにガラスの破片が入るのだ。なんて残酷な芸だろう。ああいう素人芸人みたいなひとはその後どうなったのだろうか…。
そんな残酷なものでなくても現代では大食い選手権などがある。ギャル曽根が食べた後立って、妊婦の様に膨れたお腹を、着ているワンピースを押さえて観せたときがあった。アレを、胃カメラ以後の思考で想像すると…胃袋が、下腹部近くまで伸びきって、パンパンの風船みたいになるのだろうと…。
あー
考えただけで恐ろしい!
それより、あの胃カメラの映像を考えただけで食欲がなくなるんだから、これ、ダイエットに使えないかしら。
毎日食べてるネバネバ三兄弟。

オモニの「レング」

2017-08-26 19:57:23 | 料理
東京は八月のお盆休みがやけに涼しくて、雨降りの中 箱根の温泉に行ったらがら空きだった。
ポツポツ小雨の露天風呂はそれなりに風情があり、森の緑も濃く感じられて、真夏だというのに温まりたいくらいの肌寒い気温が心地よかった。
そんな夏も、だからと言ってそう簡単に引き下がってくれるわけではなかったようだ。わけてもこのお盆が明けてからのこの暑さと言ったら!
たしかに夏の暑さが無い…というのも、お米や農作物のことを考えると心配だ。
ほどほどに夏らしい暑さを耐えつつ秋風が吹くころの朝晩の涼しさにゆく夏の寂しさを感じる、というのが日本人の理想というものだろう。

調理人として働く私にとって、真夏の厨房をどう乗り切るかというのは毎年大きな課題だ。
30年近く真夏の厨房に対峙して来て、まず健康を損なわず、元気に夏を乗り越えるには一番に食生活にあるとつくづく実感する。
今年は、思いがけず、春先に「甘酒」というものに出会ったおかげで、基本はそれに置くものとする。「甘酒」は疲労回復にまことに実感を持って効果を感じるからだ。そして自分で作る必要もなく買ってこれる、というのが夏対策としてとてもいい!とにかく夏は余計なことをしない、これが大事。

私は長いこと夏バテ予防に「黒梅酢」というものを飲んで来た。これは、梅酒を漬ける時期に青梅を玄米黒酢で漬ける、というもので、氷砂糖を入れて、まさに梅酒を漬けるのと同じ要領でつくる。やはりアミノ酸たっぷりで、疲労回復に良く効く。しかし酸っぱい!
オンナは比較的酸っぱい物好きだが、私もそうだが、それにしても黒梅酢はソーダなんかで割って飲むよりむしろ「グッ」と一気飲みした方がいいかな?ってくらい酸っぱい。ソーダで割ってたりするとついつい長続きしないのだ。長続きさせるためには、ノルマとして一定時間に一気飲み、が、続く気がする。私的には。
だから、今年からは私は甘酒にした。一応、黒梅酢は漬けましたよ、夫のために。夫は日常のジム通いの際のスポーツドリンクにこの黒梅酢を入れることを欠かさない。


さて、今回皆さんに紹介したいのは黒梅酢とは別に夏の疲労回復効果とスタミナ対策として我が家でかれこれ30年近く毎年作られているメニュー「レング」をご紹介する。
これは、韓国の済州島出身のオモニ(お母さん)から教わったもので、ウチではこれをほとんど毎日、昼ごはんに欠かさず飲んでいるのだ。
日本にも漁村などでよく冷たい味噌汁「冷汁」というものなどあるが、いわゆるそういう類である。ただし、非常に辛い!韓国食料品店などで手に入る青とうがらしを入れるのがうちの好み。このために常に冷凍保存している。辛すぎる人は入れなくとも良い。さらに韓国の赤唐辛子の粉末も入れると味が深まる。
作り方
材料
水(あるいは出汁)500ml
だしの素 小さじ1
味噌大さじ1
コチュジャン大さじ1
ニンニク1かけ
生姜少々
青とうがらし1本
すりごま少々
酢 大さじ1


刺身 (鯵、イカなど)50グラムくらい
きゅうり千切り(または輪切り)
青紫蘇千切り
ミョウガ千切り
ねぎ小口切り
各少々

作り方
1.水(出汁)にだしの素を入れ、味噌、コチュジャンを溶かす。
2.ニンニクをおろして加え、生姜もおろして加える。
3.青とうがらしを刻んで加え、すりごま、酢も加える。
4.刺身用の魚を刻んで加える。
5.よく混ぜ、容器ごと冷蔵庫で冷やす。
6.タッパーなどに具の野菜を千切りにして入れておき
食べる直前に好みで汁に加える。最後に氷を浮かべて 冷え冷えを賞味。

在日韓国人の料理研究家コウケンテツさんが、数年前にNHKの”今日の料理”のテキストで紹介していたのを見たことがある。たしか、小学生の頃、暑い夏、家に帰って冷蔵庫を開けると、お母さんの作った「レング」が麦茶の水筒の様な入れ物にタップリ作ってあって、それをぐーっとコップ1杯飲み干すと、すーっと暑さが吹っ飛び、身体の芯から元気になるようだった…とかいう事が書かれていたと思う。
本当にこの冷たさが汗を引かせ、この辛さが内臓を温めニンニクや香味野菜が元気をくれるような夏の汁物だ。正に夏のスタミナ料理であり、清々しく身体のデトックスがされるようなそんな食べ物だ。

この冷汁「レング」を教えてくれたオモニも今年の春亡くなった。でも、この先も私は夏が来るたびにレングを作り、遠く見たことのない済州島の青い海を思い浮かべるのだろう。