行きの道は、なだらかな上り坂で。閑静な住宅街の静けさと丹精込めて植えられた木々に、このあたりに住んでいる方の粋を感じます。
毎日通るこの道に、「あぁ、この職場を選んで良かったな」って思う瞬間が沢山あって、そんな間に間に一切皆苦という言葉を思いだしました。
よくよく辺りを見回しながら歩いていると、見落としがちな足元に小さな白いお花たちがお行儀良くお辞儀している植え込みがあったり、とあるお宅のお庭の奥には、ひっそりとなりを潜めたお隣の植え込みが見えたりと。借景っていうのでしょうか?きっと、どのお宅も意図的にそんな工夫を凝らして、季節を愛でているのではないかしら?と。
そして、ただただそこを通り過ぎる私にでさえ、そんな景色のお裾分けをしてくださる路地に、愛着を感じます!
ホントに凄いんだよ(笑)!
なんて名前のお花なのかな?なんて名前の木なのかしら?ってキョロキョロしながら歩くから、時間はかかるのだけれども(笑)昨日までは咲いていなかった木が花をつけていたりね。もちろん、お天気によって見えるものが違っていて、今朝みたいな程良い雨降りだと、上手に水滴が乗っかってる葉っぱは可愛らしかったりと^^
今朝は、心から。あぁ、このまま今が変わらなければ良いのになぁ~って思った瞬間、歩き続けている自分は坂を登りきってしまうし、この緑達も明日には少し姿を変えるんだろうなぁ~って思ったら、一切のことは自分の思い通りにならないって苦を感じた次第です(笑)
日本の四季は、それこそ愛別離苦だなぁ~って思いませんか?そして、その移ろいに諸行無常を感じる解りやすさというか…。「苦」って苦しいことじゃないんだよって、なんだか優しいね^^
全ては移ろい変化して滅することに、執着するよりも。その変化に自分がなっているということにフウ~と肩の力が抜けた朝でした。