日頃からお世話になっている方のご自宅へ。仕事帰りに寄せて頂いたのね。この所の不調をとても心配してくださり、この方の旦那様が30年来収集なさっている骨董の品々を観て気分一新なさいとばかりに…。
あの…。
スケールが違うというか、コレクターってただただ集めるだけじゃない、なんていうのかしら、その品々との御縁があるんだろうねぇ…。としかいいようのない数々に。(ちなみに、自宅に収蔵しきれずご近所にセカンドハウスを購入して、そちらにも相当量の中国骨董がありました。下手するとそこいらの博物館以上かもしれません…。)
すごい!の一言に尽き。その「すごい」っていうのは北京故宮と台湾故宮の陶磁器を日本に持ってきちゃったぁ~!って感じでありましてね。
定年されるまで商社にお勤めでずっとジャカルタに居たのですって。その後はアセアンとかエーペック?関係のお仕事でシンガポールにいらっしゃったそうで、その時に買い集めたものだそうで。
わたし、生まれて初めて←あたりまえだ。天目茶碗を手にとって眺めました…。木葉天目はね、本気で木葉の静脈?までくっきり鮮やかでしたし、憧れ?の「乾隆ガラス」なんてあってさ…。
絶叫というよりも発狂ですよ…。
乾隆帝の時代にスエズス会の宣教師がもたらした技術らしいんだよね、吹きガラスがね、とっても軽くて華奢なのに、手にとるととてつもない存在感なわけ。ガラスの質感じゃないのよねぇ…。
時代を越えて、今、自分がそれらの骨董を手に取らせて頂いてることがねぇ、マジ、この瞬間の為に今まで生きてきたのかもしれない…。と、あらゆるものに感謝致しました。
今回、わたしは知らなかった「チキン・カップ」っていうのを幾つも見せて頂いたんだけども、これ、豆彩のことなんだねぇ~。景徳鎮でレプリカが売ってたりするので、お財布に余裕のある時に購入してみたいなぁ~と思いました。
にしても、にしても。これらに優る知識でもってして、素人娘の頓珍漢な質問に丁寧に答えて下さっては、時系列で陶磁器をみせてくださるその様に、ただひたすらに溜息の連続でした。
今日の記念にと、頂いた急須は「多分、贋物だよ」と笑いながら、しっかり「大清擁正年製」とありまして…。これまた、しっかり押頂いてわたくしのコレクションに仲間入りさせて頂いたのでした!