今日はね、おばあちゃんの四十九日だったの。
人間って簡単に忘れてしまう生き物なのか、わたしの自助作用が催しているのか。
それとも「四十九日」という一つの節目を迎えることは。
残された人間にとって、明日へ繋げるための己の心を顧みる日なのかなぁ~…。
などと…。
本来ならばご住職にお願いするところを。
まぁ、イロイロとあったので。
わたしが御勤めさせて頂くことになって。
改めて我が家の、特に両親のね。
「とりあえずやればいいくらい」な感覚と、自分タチの考えている信仰が。
あんまりにも乖離していて。
そりゃ、住職じゃなくてもウンザリするよと。
おばあちゃんやご先祖様たちを前にしてね。
「この2人、ど~するんですか?」と問うた本日。
それでも、どうにかこうにか。
わたしに出来得る最大限の気持ちで送ることが出来たのは。
わたしにとっても有難いことだって感謝で合掌。
昼過ぎから出掛けた先のね。
明治時代のお雛様に…。
お隣に立ってたおばあちゃんから。
「あなたにそっくりねぇ~」なんて言われたことに現を抜かし。
全部で37飾りのお雛様が集う不思議空間に。
ただただ、溜息と。
繊細な細工の櫛笄やら正絹の織や色彩の…。
一見、沈んだ色合いが写真に写すと新しいものよりも発色するのは。
それだけ天然の素材で色を出してるからなのだろうね。
この紫なんて、特に。
多分、紫貝で染められてるものだと思うのね。
そんな職人の業に。
きっと、このお雛様を誂えた明治の頃。
このお宅に女児が誕生した時の喜びそのものなのだろうなぁ~と。
暫し、想いを馳せてみる…。
時を経て今尚残る受け継がれていくものの御縁を。
人の手を介して…。
間近で感じることが出来た。
貴重な空間だなぁ~と…。
こんな風に嫋やかに、たわやかに在りたいと。
そんな風に思った節目な日でした。