YMOで活躍したミュージシャン、坂本龍一の8thアルバム。
映画『ラストエンペラー』の音楽を担当した坂本龍一がその経験をもとに作り出したワールドミュージックアルバム。
沖縄音楽とニューウェーブを合わせたような独特のサウンドを取っています。
本作はブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)やロビー・ロバートソン(ザ・バンド)、ロバート・ワイアット(ソフト・マシーン)などの豪華メンバーをゲストとして迎えておりとても厚みのあるサウンドが展開されています。
アルバムタイトルとジャケットにあるようにどことなく耽美的な雰囲気もまとっています。
YMOのイメージからは完全に抜け出し、大変芸術的でインターナショナルなアルバムとなっています。
民族的ながらもポップで聴きやすく、千のナイフと並んて坂本龍一の最高傑作だと思います。
【トラックリスト】
1. CALLING FROM TOKYO
2. ROSE
3. 安里屋ユンタ
4. FUTIQUE
5. AMORE
6. WE LOVE YOU
7. DIABARAM
8. A PILE OF TIME
9. ROMANCE
10. ちんさぐの花
11. ADAGIO
「CALLING FROM TOKYO」
民族的なパーカションと沖縄民謡の掛け声が合わさったオープニングを飾る楽曲。
「ROSE」
アンビエンスな曲調でブライアン・イーノを彷彿とさせます。
「安里屋ユンタ」
沖縄民謡のカヴァーで本作の核心となる楽曲
「Futique」
本作では一番YMOっぽい楽曲でありでテクノデリックに収録されていても違和感がありません。
「WE LOVE YOU」
ローリング・ストーンズのカヴァーでヴォーカルにブライアン・ウィルソンとロバート・ワイアットを迎えています。
「A PILE OF TIME」
テクノポップ+民族音楽といった楽曲
「ROMANCE」
まるでスクリーンミュージックのような感動的な楽曲。原曲はスティーヴン・フォスター作曲の「金髪のジェニー」
「ちんさぐの花」
沖縄民謡のカヴァーだが、歌唱と三線の音が繰り返される7分超えのアンビエンスな楽曲
などがハイライトです。
安里屋ユンタ
歌詞に自身の妻を『あなたは白百合のようだ』と歌う部分があるのですがアルバムタイトル『Beauty』はそこから来ているのでしょう。ちなみに白百合の花言葉は『純潔』
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