さて、アイアンを無視すること1週間ほど。
毎日のように連絡がくるが、一向にメイちゃんは返信しなかった。
電話もかかってきたけど無視していた。
そろそろどうでもいいやと思っていた頃、午後休が舞い降りた。
出勤した後だ。
んー、どうしよっかな。
今から捕まる人なんていないし
急にできる趣味もないしな。
まぁ、カフェで勉強でもするか……
不意に、アイアンが浮かんだ。
んーーーーーーーーーーー
ポチポチポチポチ
『Hello Iron. 今日の午後ならコーヒー飲めるわ』
いずれにせよカフェには行く。
もちろん兄貴のウチには行かない(プンスカ)。
会いたければどーぞっというスタンスだった。
すぐさまアイアンは返信をよこした。
『やぁメイサ。今日は無理だ、すごく忙しいよ……』
『あらそ。じゃぁね』
『君はお休みなの?どこにいるの?何するの?』
『あたしはスタバのA店で仕事と勉強してる予定』
『君に会いに行っていい?クイックハグ&キスをしに😚』
何だそれ
面倒臭くなって、とりあえず無視した。
あっという間にスタバA店に着いたけど、残念ながら満員御礼だった。
ここは比較的広くて明るくて気に入っていたのだけど、しょうがない。
マップを片手にウロウロと他のカフェを探した。
A店からだいぶ離れたところまで来て、ようやくどのカフェに居座るか決まった。
その時だった。
ポンっと、誰かに背中を叩かれた。
振り返ると
「メ〜イサ♡」
「ギャアアアアア!!」
Haaaai♫と手を広げるアイアンがいた。
私は思わずその場にへたり込んだ。
「な、な、な、なんで……」
「ワァーオ、どうしたの?なんでそんなにびっくりしてるの?
俺、君のこと驚かせちゃった?ハッハッハ!!!」
「びっ、びっくりしたわよ!なんでアンタこんなとこに……」
ドッドッとまだ鳴っている胸に手を当て、私は彼を見上げた。
今日も暑いので、サングラスをかけている。
デカイ体で身振り手振り、奴はいつも通りだ。
「君がスタバB店にいるって言うからさ、会社抜けて来たのよ!
で、覗いたんだけどいなかったから、この辺にまだいるんじゃないかと思って
アッチ行こうと思ったら、あれ?あれメイサじゃん?と思ってさー!」
「よ、よくわかったわね……」
「もっちろーん。君のことなら何でもわかるよ♡」
「(-ω-;)あたし、A店に行くって言ったんだけど」
「えっそう!?Bじゃなかったの!?この辺にスタバ、他にもあるの!?」
「あるわよ…満員で入れなかったけど…」
「えーっそうなの。俺知らなかったよ。じゃ、君に会えたのラッキーだな!ハハ!」
いや本当にラッキーだよ……。
私の心臓はようやく落ち着いて来た。
アイアンは終始、大丈夫大丈夫?びっくりさせちゃった?ハハハ!と繰り返していた。
「アンタ何でスタバ行ったの?」
「だから君に会うためだよ!会いたかったのよ!」
「忙しいんじゃなかったの?」
「忙しいよ!一緒にコーヒーは飲めないよ、ハハ!
でも5分だけハグしてキスしてこうと思ったのよ」
と、アイアンはニッコリ笑ったので、私は苦笑した。
元気だなぁ……(げっそり)
不意にアイアンは私の両手を取った。
そしてトーンを落として言った。
「メイサ、兄貴のうちでセックスしようなんてマジで冗談だよ。
怒らないでくれよ。」
「アンタ本気だったじゃない」
「本気じゃないよーー!!まさかそんなバカ丸出しなこと言うやつ、どこにいるんだよ」
ここだよ
私はすっかりこんな感じ。
ゲンナリさん……でも負けてはいられない!
私は腕を組み、グイと顎を上げた。
「兄貴の部屋でセックスなんてバカげたこと、絶対しないわ。
そういうことしたいなら他の女の子に頼みなさい。
いーいっ?アンタが私と寝たいなら、もっとまともな所を用意しなさいよ。
ベッドがあって鍵がかかってシャワーも浴びられるとこよ」
私の話を聞きながら、アイアンは目から鱗でも出てそうな表情をしていた。
え、何でそんな意外そうなの?
ラブホ文化がないから?
アイアンは、わかった、わかったよ、と答えた。
全然イヤそうじゃなかった。
「本当にわかったの!?
大体アンタなんでいっつも変なとこ連れ込むのよ?
トイレもシャワールームも大して変わんないからね!?」←シャワールームに行ったのは自分
「わかってるよ、もう2度とそんなとこに連れ込まないよ!
シャワールームとトイレ、うん、一緒だよ一緒!
君の言う通り!」
「だぁからぁ!アンタが提案したんだろうが!!」
「わかったよメイサ。もう本当に大丈夫。
トイレでもシャワールームでもないところを用意するよ!」
私はちょっと考えてから、加えた。
「会議室もダメよ」
その途端
「ブーッ!!ハハッ……ハハハハッッ!!!」
と、アイアンが笑い出した。
な、なによ。
何がおかしいのよ!?
「ハハハ……会議室……ハハッハハハハッッ」
「な、なによ……会議室もイヤじゃん!!」
「オッケーオッケー!メイサ、完璧わかったよ。
俺らはもう、トイレも、シャワールームも、会議室も、カフェも、コンビニも、どこでもしないよ♫」
と、指折り数えるアイアンはめちゃくちゃ楽しそうだった。
何なんだよこいつ!そんなに面白いか!?!?
私はブスーッと膨れたまま、ええそうよと答えた。
続きます!
毎日のように連絡がくるが、一向にメイちゃんは返信しなかった。
電話もかかってきたけど無視していた。
そろそろどうでもいいやと思っていた頃、午後休が舞い降りた。
出勤した後だ。
んー、どうしよっかな。
今から捕まる人なんていないし
急にできる趣味もないしな。
まぁ、カフェで勉強でもするか……
不意に、アイアンが浮かんだ。
んーーーーーーーーーーー
ポチポチポチポチ
『Hello Iron. 今日の午後ならコーヒー飲めるわ』
いずれにせよカフェには行く。
もちろん兄貴のウチには行かない(プンスカ)。
会いたければどーぞっというスタンスだった。
すぐさまアイアンは返信をよこした。
『やぁメイサ。今日は無理だ、すごく忙しいよ……』
『あらそ。じゃぁね』
『君はお休みなの?どこにいるの?何するの?』
『あたしはスタバのA店で仕事と勉強してる予定』
『君に会いに行っていい?クイックハグ&キスをしに😚』
何だそれ
面倒臭くなって、とりあえず無視した。
あっという間にスタバA店に着いたけど、残念ながら満員御礼だった。
ここは比較的広くて明るくて気に入っていたのだけど、しょうがない。
マップを片手にウロウロと他のカフェを探した。
A店からだいぶ離れたところまで来て、ようやくどのカフェに居座るか決まった。
その時だった。
ポンっと、誰かに背中を叩かれた。
振り返ると
「メ〜イサ♡」
「ギャアアアアア!!」
Haaaai♫と手を広げるアイアンがいた。
私は思わずその場にへたり込んだ。
「な、な、な、なんで……」
「ワァーオ、どうしたの?なんでそんなにびっくりしてるの?
俺、君のこと驚かせちゃった?ハッハッハ!!!」
「びっ、びっくりしたわよ!なんでアンタこんなとこに……」
ドッドッとまだ鳴っている胸に手を当て、私は彼を見上げた。
今日も暑いので、サングラスをかけている。
デカイ体で身振り手振り、奴はいつも通りだ。
「君がスタバB店にいるって言うからさ、会社抜けて来たのよ!
で、覗いたんだけどいなかったから、この辺にまだいるんじゃないかと思って
アッチ行こうと思ったら、あれ?あれメイサじゃん?と思ってさー!」
「よ、よくわかったわね……」
「もっちろーん。君のことなら何でもわかるよ♡」
「(-ω-;)あたし、A店に行くって言ったんだけど」
「えっそう!?Bじゃなかったの!?この辺にスタバ、他にもあるの!?」
「あるわよ…満員で入れなかったけど…」
「えーっそうなの。俺知らなかったよ。じゃ、君に会えたのラッキーだな!ハハ!」
いや本当にラッキーだよ……。
私の心臓はようやく落ち着いて来た。
アイアンは終始、大丈夫大丈夫?びっくりさせちゃった?ハハハ!と繰り返していた。
「アンタ何でスタバ行ったの?」
「だから君に会うためだよ!会いたかったのよ!」
「忙しいんじゃなかったの?」
「忙しいよ!一緒にコーヒーは飲めないよ、ハハ!
でも5分だけハグしてキスしてこうと思ったのよ」
と、アイアンはニッコリ笑ったので、私は苦笑した。
元気だなぁ……(げっそり)
不意にアイアンは私の両手を取った。
そしてトーンを落として言った。
「メイサ、兄貴のうちでセックスしようなんてマジで冗談だよ。
怒らないでくれよ。」
「アンタ本気だったじゃない」
「本気じゃないよーー!!まさかそんなバカ丸出しなこと言うやつ、どこにいるんだよ」
ここだよ
私はすっかりこんな感じ。
ゲンナリさん……でも負けてはいられない!
私は腕を組み、グイと顎を上げた。
「兄貴の部屋でセックスなんてバカげたこと、絶対しないわ。
そういうことしたいなら他の女の子に頼みなさい。
いーいっ?アンタが私と寝たいなら、もっとまともな所を用意しなさいよ。
ベッドがあって鍵がかかってシャワーも浴びられるとこよ」
私の話を聞きながら、アイアンは目から鱗でも出てそうな表情をしていた。
え、何でそんな意外そうなの?
ラブホ文化がないから?
アイアンは、わかった、わかったよ、と答えた。
全然イヤそうじゃなかった。
「本当にわかったの!?
大体アンタなんでいっつも変なとこ連れ込むのよ?
トイレもシャワールームも大して変わんないからね!?」←シャワールームに行ったのは自分
「わかってるよ、もう2度とそんなとこに連れ込まないよ!
シャワールームとトイレ、うん、一緒だよ一緒!
君の言う通り!」
「だぁからぁ!アンタが提案したんだろうが!!」
「わかったよメイサ。もう本当に大丈夫。
トイレでもシャワールームでもないところを用意するよ!」
私はちょっと考えてから、加えた。
「会議室もダメよ」
その途端
「ブーッ!!ハハッ……ハハハハッッ!!!」
と、アイアンが笑い出した。
な、なによ。
何がおかしいのよ!?
「ハハハ……会議室……ハハッハハハハッッ」
「な、なによ……会議室もイヤじゃん!!」
「オッケーオッケー!メイサ、完璧わかったよ。
俺らはもう、トイレも、シャワールームも、会議室も、カフェも、コンビニも、どこでもしないよ♫」
と、指折り数えるアイアンはめちゃくちゃ楽しそうだった。
何なんだよこいつ!そんなに面白いか!?!?
私はブスーッと膨れたまま、ええそうよと答えた。
続きます!
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