もう一度会うその日まで、彼は何度か
セクシーな写真も見たいなー♡とか
唇がセクシーだね!とか色々言ってきたが、
まぁそんなことは割とどうでもよかった(笑)
ちなみにセクシーな写真は、一度も送らなかった(笑)
そういうところが、割と日本人な私。
いや他の日本人の女の子がどうしてるか知らんけど。
待ち合わせは午前10時。
私の有給と彼の午前休がかぶった日に執り行われた。
あんまり早く着くのも何となく癪だったので、本当にピッタリにカフェに着いた。
大きな窓で明るい店内は、ピークを過ぎてマッタリとしている。
うなぎの寝床のようなので奥の席は見えなかったが、ぱっと見彼は見当たらなかった。
なので、入り口すぐのカウンター席にバッグを置き、外を眺めた。
と、1分もしないうちに
「やあ!」
不意に背後から声をかけられ、ビクッとした。
振り向くとサングラス無しのアイアンが立っていた。
「び、びっくりしたぁ!」
「ハハハ!元気?美人さんがいると思ったら君じゃない!」
「は、ははは(苦笑)
あなた、もう着いてたの?わからなかったわ…」
「そう、奥に席とってたのよ!驚かせちゃった?ハハハ!
ごめんね!いやー後ろ姿でもわかるよね美人は!」
相変わらずのマシンガントークに、相変わらずついていけない。
とりあえず何飲みたい?え、それだけでいいの?なんか甘いもの食べれば?
の誘導に乗り、低脂肪ラテとチョコレートブラウニーをお願いした。
「オッケーちょっと待っててねん♫」
アイアンは颯爽とレジに向かい、ブラウニー二つとコーヒーを二つ、
それから水のペットボトルも二つ買った。
スタッフと話す彼の横顔を盗み見ながら、なんだ、結構カワイイじゃん。と再認識した。
見上げる高い背も、小さい頭も、長い腕と脚も、見栄えがする。
やたら長い髭を除けば、相当良い部類なんじゃなかろーか。
そう、彼はヒゲがとっても長いのだ。
「お待たせお待たせ♡」
ルンルンとコーヒーを持ち帰ってきた彼は(笑)私をカフェの奥へ案内した。
こんな風になんでもやってくれるのは有り難い。
会うカフェを決めて、リンクを送ってくれたのも早かった。
しかも4人席だから、居心地良いしね。
「コーヒー、ありがとう…」
「いいのいいの!いやー、今日は来てくれて本当にありがとう!!元気だった??」
「あ、ええ、うん。あなたは…」
「俺?元気元気!!もーでもすっごく忙しいのよ。ここんところはほんと死んじゃいそう。
君はバカンスに出てたんでしょ?いいないいなー!」
「あ、えっとア…アイアン!」
「うん?なになに??」
やっと彼が言葉を止めたので、私は一言一言噛みしめるように言った。
「私もあなたと会えて嬉しいけど、お願いだから」
「ゆっくり喋って、ね!」
そうよ、と私は苦笑した。
ごめんごめん、気をつけるよ!ははは!と彼はまた早口でそう言った(笑)
変わらぬ早口のまま、彼は四方山話をペラペラと話し続けた。
聞けば、彼は下町で生まれ育った5人兄弟。
ご両親はもう他界している。
年齢は私より一つ上。
ヒゲがないとだいぶ若く見られるのが嫌で、そんなモサモサに生やしているらしい。
ま、男子あるあるだけど、そこまで生やさんでも…。
ふーん。年上と(って言っても一つだけど)デート?するの久しぶり。
何せここのところ10個下から平均6個下くらいまでが多かったしなー。
年上らしくというか、多分そういう世代だからなのか、
何でも先にやってくれるし、全部払ってくれるなー。
もしくは、いい仕事してるからかな。
話によれば、彼は以前は法律関係の仕事をしていたらしい。
勉強もそれが専攻だった。
でもあまりに忙しくて、数年前に転職したらしい。
内容はまぁわりと一般的に稼ぎが良いとされる職業だった。
はぁ。
背が高くて、イケメンで、良い仕事とな。
おまけに口下手ではなく(会話上手とは言えんが…)リード慣れしてると。
すげーチャラそう
早口チャラヒゲくんは、ニコニコとご機嫌だ。
「君は俺よりもっと年下なんでしょ?25とか26とか??」
「いいえ、アジア人って若く見えるのよ」
「それは確かに!えーとじゃあいくつなの?」
「多分あなたより年上よ。オーバー30です」
「えーっ見えないなー!ね、ね、じゃ俺は俺は??
何歳に見える?♡」
「んー、28?」
「いやいや。まぁでもわかるよ。俺ってヒゲないと超若く見えるの。
だから生やしてるのよー」
「じゃー、26?」
「えぇっ?!そんな下?俺もうすぐ33だよ!」
「あら。」
「見ろよ、俺の方が年上だね。
いつが誕生日なのメイちゃん♡」
と、返事も質問も矢継ぎ早。
おもわず引いてしまうくらい押せ押せだ。
いやいやいや、これでも元お水なので口説かれるのなんかには慣れっこですよ。
仕事なら。
いやーーーーー
流石にシラフでプライベートで
こんなに来られるの久しぶりだわーーー(汗)
私が多少引き気味なのも気にせず、アイアンはペラペラと最近の出来事や私への賛辞を喋り続けた。
彼の1番好きな色は緑で、だから緑のワンピースを着ていた私に目が溜まったんだと言った。
その話は本当で、その後も彼は緑のセーターを着て現れたり、
緑のコートの話をしたりする。
続きます!
セクシーな写真も見たいなー♡とか
唇がセクシーだね!とか色々言ってきたが、
まぁそんなことは割とどうでもよかった(笑)
ちなみにセクシーな写真は、一度も送らなかった(笑)
そういうところが、割と日本人な私。
いや他の日本人の女の子がどうしてるか知らんけど。
待ち合わせは午前10時。
私の有給と彼の午前休がかぶった日に執り行われた。
あんまり早く着くのも何となく癪だったので、本当にピッタリにカフェに着いた。
大きな窓で明るい店内は、ピークを過ぎてマッタリとしている。
うなぎの寝床のようなので奥の席は見えなかったが、ぱっと見彼は見当たらなかった。
なので、入り口すぐのカウンター席にバッグを置き、外を眺めた。
と、1分もしないうちに
「やあ!」
不意に背後から声をかけられ、ビクッとした。
振り向くとサングラス無しのアイアンが立っていた。
「び、びっくりしたぁ!」
「ハハハ!元気?美人さんがいると思ったら君じゃない!」
「は、ははは(苦笑)
あなた、もう着いてたの?わからなかったわ…」
「そう、奥に席とってたのよ!驚かせちゃった?ハハハ!
ごめんね!いやー後ろ姿でもわかるよね美人は!」
相変わらずのマシンガントークに、相変わらずついていけない。
とりあえず何飲みたい?え、それだけでいいの?なんか甘いもの食べれば?
の誘導に乗り、低脂肪ラテとチョコレートブラウニーをお願いした。
「オッケーちょっと待っててねん♫」
アイアンは颯爽とレジに向かい、ブラウニー二つとコーヒーを二つ、
それから水のペットボトルも二つ買った。
スタッフと話す彼の横顔を盗み見ながら、なんだ、結構カワイイじゃん。と再認識した。
見上げる高い背も、小さい頭も、長い腕と脚も、見栄えがする。
やたら長い髭を除けば、相当良い部類なんじゃなかろーか。
そう、彼はヒゲがとっても長いのだ。
「お待たせお待たせ♡」
ルンルンとコーヒーを持ち帰ってきた彼は(笑)私をカフェの奥へ案内した。
こんな風になんでもやってくれるのは有り難い。
会うカフェを決めて、リンクを送ってくれたのも早かった。
しかも4人席だから、居心地良いしね。
「コーヒー、ありがとう…」
「いいのいいの!いやー、今日は来てくれて本当にありがとう!!元気だった??」
「あ、ええ、うん。あなたは…」
「俺?元気元気!!もーでもすっごく忙しいのよ。ここんところはほんと死んじゃいそう。
君はバカンスに出てたんでしょ?いいないいなー!」
「あ、えっとア…アイアン!」
「うん?なになに??」
やっと彼が言葉を止めたので、私は一言一言噛みしめるように言った。
「私もあなたと会えて嬉しいけど、お願いだから」
「ゆっくり喋って、ね!」
そうよ、と私は苦笑した。
ごめんごめん、気をつけるよ!ははは!と彼はまた早口でそう言った(笑)
変わらぬ早口のまま、彼は四方山話をペラペラと話し続けた。
聞けば、彼は下町で生まれ育った5人兄弟。
ご両親はもう他界している。
年齢は私より一つ上。
ヒゲがないとだいぶ若く見られるのが嫌で、そんなモサモサに生やしているらしい。
ま、男子あるあるだけど、そこまで生やさんでも…。
ふーん。年上と(って言っても一つだけど)デート?するの久しぶり。
何せここのところ10個下から平均6個下くらいまでが多かったしなー。
年上らしくというか、多分そういう世代だからなのか、
何でも先にやってくれるし、全部払ってくれるなー。
もしくは、いい仕事してるからかな。
話によれば、彼は以前は法律関係の仕事をしていたらしい。
勉強もそれが専攻だった。
でもあまりに忙しくて、数年前に転職したらしい。
内容はまぁわりと一般的に稼ぎが良いとされる職業だった。
はぁ。
背が高くて、イケメンで、良い仕事とな。
おまけに口下手ではなく(会話上手とは言えんが…)リード慣れしてると。
すげーチャラそう
早口チャラヒゲくんは、ニコニコとご機嫌だ。
「君は俺よりもっと年下なんでしょ?25とか26とか??」
「いいえ、アジア人って若く見えるのよ」
「それは確かに!えーとじゃあいくつなの?」
「多分あなたより年上よ。オーバー30です」
「えーっ見えないなー!ね、ね、じゃ俺は俺は??
何歳に見える?♡」
「んー、28?」
「いやいや。まぁでもわかるよ。俺ってヒゲないと超若く見えるの。
だから生やしてるのよー」
「じゃー、26?」
「えぇっ?!そんな下?俺もうすぐ33だよ!」
「あら。」
「見ろよ、俺の方が年上だね。
いつが誕生日なのメイちゃん♡」
と、返事も質問も矢継ぎ早。
おもわず引いてしまうくらい押せ押せだ。
いやいやいや、これでも元お水なので口説かれるのなんかには慣れっこですよ。
仕事なら。
いやーーーーー
流石にシラフでプライベートで
こんなに来られるの久しぶりだわーーー(汗)
私が多少引き気味なのも気にせず、アイアンはペラペラと最近の出来事や私への賛辞を喋り続けた。
彼の1番好きな色は緑で、だから緑のワンピースを着ていた私に目が溜まったんだと言った。
その話は本当で、その後も彼は緑のセーターを着て現れたり、
緑のコートの話をしたりする。
続きます!
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