タイ東北部は太古に2回海へ沈んでいるそうで塩辛い井戸水が出る場所が多く、また塩辛さは感じなくてもミネラル分が多い硬水が大部分で、農業をするにも栽培できる物が限られてしまう。蘭と観葉植物の羊歯を栽培している我が家でも数年前に葉焼けで騒動しており、今は水道水を使って栽培している。蘭も羊歯も着生植物であり、自然で利用している水は雨水。ミネラル分が含まれない水である。
水にミネラル分等が含まれているかはTDSメーター(電導度水質計)で測定でき、測定結果の伝導率を電解物質の濃度単位であるppmへ置き換えて表現される。軟水と硬水の境目はいろいろ書いてあるが、だいたい120ppmくらいだろう。淡水は500ppm以下だ。最近は支那製の安価な測定器があるので私も一つ購入し、乾季になると行く先々で水質を測定している。
先ずはウドンタニの水道水の水源と言われるクアンフアイルアンだが、TDSは63ppmで軟水。我が家の水道水を測定しても、このくらいの値が出る。農園で使う水を井戸水から水道水へ切り替えて、植物が丈夫に育つようになり調子が良い。
地表を流れる水ならどれでも軟水かというと、流域の土の成分が関係するようで、私が住む集落の溜池は180ppmの硬水。
コンケンの水源はクアンウボンラットから流れる川だと思うが、クアンウボンラットの下流で測って152ppmの硬水。これはクアンウボンラットへ流れ込むまでの流域が大きいので、土壌のミネラル分が水へ多く溶け込んでいるようだ。この水を水源にする限り、コンケンの水道水は硬水となるだろう。
イサーンから外れてチャオプラヤ川流域はどうだろうと、ノンタブリの某園芸店が使っている用水路の水を測ると360ppmの超硬水。川の流域が大きいので水へ溶け込むミネラルも多いようだ。こうなると蘭や羊歯等の着生植物が育て難いのは地下水に塩分が含まれたイサーンに限らず、流域が大きい川の水は硬水なので中流から下流の川の水は使い難いって話になる。
バンコク近郊の羊歯農園の水を測らせて頂くと190ppmの超硬水。ここでは遮光をきつくして葉焼けを防いでおられ、液肥や農薬の散布後は後処理をしないと葉が焼けるのだそうだ。同じ水系の蘭園では病気が多いと言われていたが、原因の一つは水質にありそうだ。
良質な蘭を育てられるタイ中部の蘭園を2つ知っているが、どちらも100ppmの軟水。使われている用水路の水源は近くの山麓に作られた溜池だった。
川の上流に位置する溜池の水なら使えそうと気が付いて、ウドンタニでも標高の高い場所の水を測定して歩いたが、土へミネラルの多い場所があるようで、山岳部でも硬水の出る地域が有れば、平野部でも良い水が出る場所があるのが判った。ウドンタニ工業団地の近くの溜池はTDSが40~60の軟水で、地域の水道の水源にもなっている。この周辺の土地を友人が何度も安く紹介してくれたのに興味を全く示さなかった私に腹が立つ。
昨年末に妻が10ライの農地を持つナコンパノムの田舎へ行ったのだが、そこの小さな溜池の水を測って驚いた。なんと10ppm。深く井戸を掘ると255ppmで使えないのだが、溜池を掘るか、浅井戸でも軟水が出そうだ。10ライ(1万6千平米)あり、電気も来ているので、蘭園を作れば最高だろうと思うが、田舎では子供の教育は難しいし、商品の配達にも時間が掛かり過ぎる。栽培してウドンへ送ってくれればと義兄に話をするが、娘の送金で食べており、今更仕事をする気も無さそう。惜しいが仕方がない。
航空写真を見ると、近くに大きな湖があるので現地へ行って測定してみれば、そこも13ppm。非常に良い水があり、野菜も蘭も観葉植物もよく出来る筈だが、全く活用されてない。本当に勿体無いことだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/69/39cfb3685f894671c2e7303e12263cc4.jpg)
ウドンタニの良い水が出る所では、野菜や切り花の栽培が盛んだが、やはり最初に誰かがやって見せないと、栽培する技術自体が無いのかも知れない。
タイではワンパ(仏教の日)に花を供える習慣があり、週に一回は必ず切り花が売れる。今はタイ中部から蘭の切り花が運ばれているが、これを現地で生産すると鮮度でも価格でも勝てるだろうにと思う。こういう商売の種はいくらでも転がっている。妻は蘭を作っているので切り花をやらないかと言われた生花店もあるが、農場に空きスペースは少なく、安定供給が出来そうもない。やるなら今より広い農場を作って移転しなければならないが、都市部に近い水の良い土地は、既に野菜の産地だったりでなかなか手放さないので難しいようだ。1年前に土地を探し歩いたが、街から遠い場所ばかりで子供の教育も考えて結局諦めてしまった。
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水にミネラル分等が含まれているかはTDSメーター(電導度水質計)で測定でき、測定結果の伝導率を電解物質の濃度単位であるppmへ置き換えて表現される。軟水と硬水の境目はいろいろ書いてあるが、だいたい120ppmくらいだろう。淡水は500ppm以下だ。最近は支那製の安価な測定器があるので私も一つ購入し、乾季になると行く先々で水質を測定している。
先ずはウドンタニの水道水の水源と言われるクアンフアイルアンだが、TDSは63ppmで軟水。我が家の水道水を測定しても、このくらいの値が出る。農園で使う水を井戸水から水道水へ切り替えて、植物が丈夫に育つようになり調子が良い。
地表を流れる水ならどれでも軟水かというと、流域の土の成分が関係するようで、私が住む集落の溜池は180ppmの硬水。
コンケンの水源はクアンウボンラットから流れる川だと思うが、クアンウボンラットの下流で測って152ppmの硬水。これはクアンウボンラットへ流れ込むまでの流域が大きいので、土壌のミネラル分が水へ多く溶け込んでいるようだ。この水を水源にする限り、コンケンの水道水は硬水となるだろう。
イサーンから外れてチャオプラヤ川流域はどうだろうと、ノンタブリの某園芸店が使っている用水路の水を測ると360ppmの超硬水。川の流域が大きいので水へ溶け込むミネラルも多いようだ。こうなると蘭や羊歯等の着生植物が育て難いのは地下水に塩分が含まれたイサーンに限らず、流域が大きい川の水は硬水なので中流から下流の川の水は使い難いって話になる。
バンコク近郊の羊歯農園の水を測らせて頂くと190ppmの超硬水。ここでは遮光をきつくして葉焼けを防いでおられ、液肥や農薬の散布後は後処理をしないと葉が焼けるのだそうだ。同じ水系の蘭園では病気が多いと言われていたが、原因の一つは水質にありそうだ。
良質な蘭を育てられるタイ中部の蘭園を2つ知っているが、どちらも100ppmの軟水。使われている用水路の水源は近くの山麓に作られた溜池だった。
川の上流に位置する溜池の水なら使えそうと気が付いて、ウドンタニでも標高の高い場所の水を測定して歩いたが、土へミネラルの多い場所があるようで、山岳部でも硬水の出る地域が有れば、平野部でも良い水が出る場所があるのが判った。ウドンタニ工業団地の近くの溜池はTDSが40~60の軟水で、地域の水道の水源にもなっている。この周辺の土地を友人が何度も安く紹介してくれたのに興味を全く示さなかった私に腹が立つ。
昨年末に妻が10ライの農地を持つナコンパノムの田舎へ行ったのだが、そこの小さな溜池の水を測って驚いた。なんと10ppm。深く井戸を掘ると255ppmで使えないのだが、溜池を掘るか、浅井戸でも軟水が出そうだ。10ライ(1万6千平米)あり、電気も来ているので、蘭園を作れば最高だろうと思うが、田舎では子供の教育は難しいし、商品の配達にも時間が掛かり過ぎる。栽培してウドンへ送ってくれればと義兄に話をするが、娘の送金で食べており、今更仕事をする気も無さそう。惜しいが仕方がない。
航空写真を見ると、近くに大きな湖があるので現地へ行って測定してみれば、そこも13ppm。非常に良い水があり、野菜も蘭も観葉植物もよく出来る筈だが、全く活用されてない。本当に勿体無いことだ。
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ウドンタニの良い水が出る所では、野菜や切り花の栽培が盛んだが、やはり最初に誰かがやって見せないと、栽培する技術自体が無いのかも知れない。
タイではワンパ(仏教の日)に花を供える習慣があり、週に一回は必ず切り花が売れる。今はタイ中部から蘭の切り花が運ばれているが、これを現地で生産すると鮮度でも価格でも勝てるだろうにと思う。こういう商売の種はいくらでも転がっている。妻は蘭を作っているので切り花をやらないかと言われた生花店もあるが、農場に空きスペースは少なく、安定供給が出来そうもない。やるなら今より広い農場を作って移転しなければならないが、都市部に近い水の良い土地は、既に野菜の産地だったりでなかなか手放さないので難しいようだ。1年前に土地を探し歩いたが、街から遠い場所ばかりで子供の教育も考えて結局諦めてしまった。
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