上の写真は以前「内陸のウドンタニにも塩田がある。」で紹介したウドンタニ県バンドゥンの塩田。今は雨季なので白い景色は見れないが、乾期には写真のように雪が降ったような景色だ。除草に使う塩を買いに行ったのだが、バンドゥンの塩田で作られる塩は土が混ざったような少し茶色い塩。パラー(タイ東北部で使う魚の塩漬け)に使うと魚が溶けてしまうそうで、主な用途はソーダ灰にしてガラスの原料と聞いた。除草に使うので色が着いていても構わないが、もし土の混入だとポンプが詰まるので使えない。
バンドゥンの幹線道路沿いにある塩の露店にはバンドゥンの薄く茶色い塩と共に真っ白な塩もあるので、近くへ住む知人へ仕入先を尋ねると、真っ白なのはもう少し先で作っていると教えられたので行ってみた。
場所はバンドゥンから40キロ弱北上したノンカイ県ポンピサイ郡ソエム。20軒以上の小さな製塩所が並んでいる。航空写真はこちらをクリック。
こちらの写真が製塩設備の全景。
そしてこちらが各部の写真。
手前が釜の焚口で、燃料は籾殻や製材屑。燃料は焚口のすぐ下にある鉄棒を並べたスリットの上で燃え、灰はスリットから手前に落ちる。釜は緩いスロープの登り窯で、炎や熱風は鉄の板を溶接して作った鍋の下を通って奥の煙突から出るようになっている。
塩の原料は地下水で土地の持ち主から水道のように供給されており、燃料をピックアップトラック1台分持ち込む毎に、原料の塩水代として60バーツ徴収されるそうだ。
釜に原料の地下水である塩水を満たし、一昼夜煮続けると塩が出来るそうだ。塩を籠へ集め、鍋の上に並べて乾燥すれば完成だ。
こちらの塩は真っ白で結晶が大きく、パラーを作っても身は崩れないそうだ。我家では調味料としても使っているが、工場で作った純度の高い塩より美味しい。食用でヨード添加塩が欲しければ、作っている業者も居られるようだ。
価格はスリムな肥料袋へ満杯の30kg以上入って100バーツ。幅広肥料袋へ50キロくらい入って150バーツだそうだ。(袋代は別途)製造直売ならではの低価格。ウドンタニや近くの道路沿いの露店の半額。マクロの一番安い塩と比べても半額だった。自宅の除草に1回300kg以上使うが、この価格だと塩を買いに行くガソリン代を考えても市販の除草剤といい勝負。20袋買って帰った。観光地ではないが、数袋買って頼めば中は見せてもらえるだろう。
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塩の原料は地下水で土地の持ち主から水道のように供給されており、燃料をピックアップトラック1台分持ち込む毎に、原料の塩水代として60バーツ徴収されるそうだ。
釜に原料の地下水である塩水を満たし、一昼夜煮続けると塩が出来るそうだ。塩を籠へ集め、鍋の上に並べて乾燥すれば完成だ。
こちらの塩は真っ白で結晶が大きく、パラーを作っても身は崩れないそうだ。我家では調味料としても使っているが、工場で作った純度の高い塩より美味しい。食用でヨード添加塩が欲しければ、作っている業者も居られるようだ。
価格はスリムな肥料袋へ満杯の30kg以上入って100バーツ。幅広肥料袋へ50キロくらい入って150バーツだそうだ。(袋代は別途)製造直売ならではの低価格。ウドンタニや近くの道路沿いの露店の半額。マクロの一番安い塩と比べても半額だった。自宅の除草に1回300kg以上使うが、この価格だと塩を買いに行くガソリン代を考えても市販の除草剤といい勝負。20袋買って帰った。観光地ではないが、数袋買って頼めば中は見せてもらえるだろう。
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昔は塩田があった山口県防府市で私は育ちましたが、
私が初めて塩田を見たのはハシビロコウさんと同じく
BKK~チャアム方面にある塩田でした。
私が知っている一番細々とした塩作りは
赤い睡蓮の湖(タレーブアデーン)の
クンパワピー側遊覧船乗り場です。
大きな鍋一つでやってます。
今回紹介した製塩所では水道のようにコックを捻れば
原料の塩水が出て来ますが、
桶で運ぶと回数も多いですから
子供でなくても辛い作業だったでしょうね。
我家の周囲は果樹園だったり田ですから
塩害が周囲に及ぶかと気にしてますが
50g/平米くらいでは
我家の樹木の根元に散いても
今のところ実害は出ておりません。
我家の敷地だけ塩害で草木も生えないのが理想ではありますがw
ナリカーさん
驚く安さでしょ。燃料の籾殻や製材屑はタダですし、
老夫婦と息子さんの家族経営ですから出来るのでしょう。
20軒くらいあり、作業小屋で生活されている方も居られますが
あまり儲かっているようには見えませんでした。
リンクしている航空写真を拡大されますと周囲が見れますが
隣接して田んぼがあったりで雨季に米は作れるようです。
地下水は全く期待できないですから乾季の農業は難しいでしょう。
mugaさん
スーパーで売っている安い塩は恐らく工場で作っている物でしょう。
塩田のだと粗塩なので結晶が大きいようです。
バンコクから南下すると塩田が広がってますが
何回見てもあまり綺麗な感じはしないですね。
上の写真のバンドゥンの塩も薄茶色で、とても料理には使えません。
そこで探したのがノンカイ県ポンピサイ郡ソエムの塩です。
煮物、焼物、一味も二味も違います。(送りましょうか?)
こんな美味しい塩を農園へ撒くなんて勿体無いですが
この辺で一番安いのがこれだから仕方がありません。
ぺんぺん草さん
水道水も水道局のと集落の簡易水道がありますので
お気をつけ下さい。
水道局のは一応水質管理されてますが、
(ウドン某所はコーラ色の水w)
集落の簡易水道だとただの井戸水です。
青空の下に、まるで氷河の様に白く輝く塩田は綺麗でしょうね。
最近は月に1回バンドゥンへ行きますので
乾季が待ち遠しいです。
故に、バナナ、マンゴーへの散水は”もっての外”・・・「土着」の樹木以外へは水道水を使用しています。
海水から塩を製造しているのはスリランカ最南部で見ました・・・”ピー缶色”に晴れた空の下、まるで氷河の様に白く輝いていました・・・と、書いたたものの、本物の氷河は見た事はないのだが。(笑)
一番安いプラケースの物は7btなんですが、私は贅沢に15bt前後の青瓶を使います。
輸入の黒パッケージ瓶になると175Btもしますが、そこまで味にこだわりがないもんで…。
タイ産の塩田はバンコクU+2194ホアヒンで見たことありますが、あの水を使って作るなんて不衛生だなと思いながらも安い塩を使ってしまう浅はかさ。
ウドンの塩には衛生的で財布にも優しいということで、いつか何処かで見つけた時には購入したいなと思いました。
塩が採れるのは幸運とも思いますが塩害で作物は実りにくいでしょうね。
ローカルな細々とした塩作り、見てみたい気がします。
今は手作りの高価で美味しい塩のブームが日本には有ると思いますが・・
90歳近いオバサンの思い出話で、昔聞いたところでは、子供の頃、塩を作るために、お手伝いで海水を桶で運んだのが一番辛かった、って言ってました。
除草の塩は、循環という事なのでしょうね。
紹介したノンカイの塩は、口に含んでも
塩辛さが直接舌に来ず円やかさがあります。
地下から汲み上げた原水は苦いと言われてました。
塩を入れて乾かす籠から落ちる水滴を使えば
豆腐が作れるのでしょうね。
私が暮らすタイ東北部は、
大昔に2回海に沈んだそうです。
その関係で、内陸部ですが地下水は塩分が強いです。
我家の井戸は0.3%くらいだと思いますが、
我家から200m離れると
海水のように塩辛くて使えません。
そんなところに農園を作るなんてアホでしょ。w